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幼馴染は魔王でした。私は勇者のようです。  作者: うらぎった
過ぎ去りし日々...そして<破滅の魔王>の名の切欠(きっかけ)
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見送り

ダー!スマホ、本気で使いづらい!!


(ちなみに、本気と入れようとしたら〈とらと〉と一回なった………)

ー◆◇ー

智樹



その後も何だかんだあったが、僕達は旅の準備をして、城の前だ。



「「「「ありがとうございました」」」」


「また会いましょうね」


「次に会ったら絶対に1発当ててやるんだから!」

「リベンジしに来ます!」

「気長に待ってるわよ」


ムキー!とか言いながら皐月と江見ちゃんが、フィーリアさんに軽くあしらわれているが、まあそこは今後次第だろう。


僕はというと......


「智樹どの、体にお気をつけてけな」

「次に会ったときには、絶対にぶっ飛ばす!」

「ハッハッハッ、アース………いやさ智樹殿、頑張ってくるようにの」


...財務大臣さんと、ジーハと何故か王様が見送りに来てくれていた。


大臣さんはまだしも、王様やジーハは来なくて良いのに、暇なのか?


「暇なら嫌って程あるぜ、唯一俺が自分で開発した(不老)と(長寿)の魔法で時間は腐るほど有るからな!」

「ちょと待て!お前、その魔法を覚えたのか!?」

「おうよ!嫌々だったけど、3年で会得した………あだだだだだ!!痛い痛い痛い!何で、アタシの頭を抱えて殴るんだよ!痛いー!ヤメテー!」


智樹は、ジーハの頭をヘッドロックに極めて、そのまま拳を打ちつけていた。


「この!この!な・ん・で(不老)や(長寿)が3年で覚えれるんだよ!!普通は・長寿だけでも20年・不老なら・何百年!下手したら!一生掛かるんだぞコラ!!」

「知らねぇよ………だだだだだだ!痛い痛い痛い!頭がパーになる!!こんな簡単なスキル(長寿)に1年、(不老)に2年で十分………ギャアアアアアア!!」

「何でその能力を生かして伸ばさない、お・ま・え・はーーー!!」


何でこんな奴が、魔法の才能に恵まれてるんだ!絶対に間違っている。


「とっ智樹殿!お気持ちは分かりますが、ここは抑えて!」

「皆元気があって何より」

「いや、この場合それは色々違うような気が………」


智樹はジーハを小脇に抱えて、折檻しながらそう言っている2人を見た。


「そう言えば王様は何でここに?」

「それは勿論、智樹達を見送りにじゃ」

「いや、それは嬉しいんですが、お仕事は良いんですか?」


ここに居る間、王様と何度か話すことがあったのだがこの王様、結構フランクな事が分かった。


元は、市井の出でしかも妾腹の子供で王位継承順位もかなり下だったのだが、上の方が共倒れや病気で、あれよあれよと順位が回って来たらしい。


本人も、「まさか回ってくるとは思わなかった」と言っていた。

世の中分からない物である。


「気楽な昔が懐かしいわい、いっそ今からでも………」

「やめて下され………」


本気で言って、本気でゲイルさんに止められていた。

どんだけフットワークが軽いんだこの人?

と言うか、王族がそれでいいんだろうか………


「いいんじゃよ。どうせワシは元々王位継承順位は、下から数えた方が早かったし、最初に(王位継承問題に絡むつもりはありません。放棄します)と言ったんじゃし」

「それでも、もう継承してお年をめしたんですから、落ち着いてください」


王様の言葉に、ゲイルさんが口を挟む。


「そう言ってものう、あれだけワシが言った時には大喜びしていた兄弟姉妹、親戚や叔母や叔父兄弟の母親は全員色々あって居なくなってしもうたしの」


………ドロドロし過ぎだよ王様の親族!!


「お陰で畑仕事から帰ったら、(王子、もう王族は貴方だけです。城に戻ってきてください)じゃもん。面倒くさとか思ったわ」

「その腹いせに、改革進めて人を大臣にしましたよねあなた」

「道連れは多い方が良かったしのう」

「こっちは仰天したわ!(コイツらが行かない限り、俺も行かないとか言い出すし、こっちは(はぁ?)じゃわい!)」


………いやいや、確かに有能だから引き抜きしたかったんだろうけど、そのやり方は迷惑なんじゃ………しかも今、(コイツら)って言ったよね?複数形?まだ居るの?


「ハッハッハッ、その時のコイツらの顔ときたら面白かったぞ」

「面白くないわ!こっちは振り回されて!」


………あー、ゲイルさん王様と顔見知りだったんだね。

可哀想に………って人の事言えないか、たまに僕も振り回されてるし…(遠い目)


………え?誰とは言いませんよ?だって怖いじゃないですか。


「智樹ー、何ぶつくさ言ってるのー?」


ドキ!


「なっ…何でもないよ、王様達と話してただけさ」

「そう?」


江見ちゃんは何度か首を傾げながら、再びあっちに行った。

たまーに江見ちゃんって鋭くなるよね。

叔母さんもそうだったけど、あの勘って遺伝なんだろうか?


智樹はそう思いながら、背中にツツーと冷や汗を流していた。


ちなみに智樹の横では、王様達とゲイルが口喧嘩を始めていた。


「大体、何で俺を巻き込んだんだよ!俺は将来大商人になる事が夢だったのに」

「良いじゃないか、扱うお金は巨額になったんだし」

「お前が我が儘言わなきゃ俺は商人だったんだよ!」


………何だか、掴み合いの取っ組み合いが始まろうとしていたので、急いで止めた。


ちなみにジーハは、嬉嬉として見ていた。


………止めろよお前も………


そんなグダグダな見送りで、僕はこの世界に再び第一歩を踏み出す。

感想、ご希望、要望、意見、指摘、等々有りましたらお寄せ下さい。

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