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幼馴染は魔王でした。私は勇者のようです。  作者: うらぎった
過ぎ去りし日々...そして<破滅の魔王>の名の切欠(きっかけ)
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苦難の記憶

相変わらず遅いですが、作者はこんなペースです。




◆◇現在◇◆



「......という馬鹿なパーティーが居たんだよ」

「誰がバカですか!(火力が有れば他は要らない)ジーハさんの頼もしい言葉の裏ずけです」

「だから、あの魔法職なのに肉弾戦闘大好きバカの言葉に感銘を受けるな!」


智樹がそう言うと、外からダダダダダっと階段を駆け上がってくる音が聞こえてきて、扉が勢い良く開き話題の人物ジーハが姿を現した。


「誰がバカだ!誰が!」

「何で聞こえるんだよ!、どこに居るから聞こえたんだよ!」


「中庭に居たが、悪口が聞こえた!誰だバカって言ったのは!?」


「どんな地獄耳してんだよお前!ちなみに僕だ」


「何だとー!」


バカと言われたのが気に障ったのか、ジーハはそのまま智樹に襲い掛かってきた。


素早く繰り出される拳の連打、更にはしなるように智樹を襲う足蹴りが智樹を襲う。



だが、それはいつもの事であり、多少は良くなったものの、所詮は本職では無い、なので智樹は普通に避けていた。



「クッソ!何でだ!昔からしたらアタシも確実に腕を上げたのに!」


そう言いながら拳を繰り出すが、智樹にカウンターを決められ顎にヒットする。


ちなみに当てたのは掌の付け根の辺り、手の指を曲げて打つ(掌底打ち)と呼ばれる拳を痛めない為の打ち方だ。



「だから昔から言ってるだろ?いかに早くても単調で読みやすい」

「こなくそ!」


それでも怯まず、肘内を繰り出してくるが受け止めスパーン!と勢い良く足払い。



ゴン!



「おだぁぁぁぁぁあ!」


頭を打って転がり回るジーハ。



「しかもちゃんと前にも言ったろう?お前に向いているのは(魔法職)戦闘系は向かないと」

「うるさい煩いうるさーい!」


デタラメに攻撃を繰り出してくるが、全てを受け止める智樹。

そして受け止めたまま力でジーハを抑え込む。



「しかもどれだけ鍛えても、お前の基本能力じゃあ筋力不足、今の僕に負ける位にね」

「くっ...くそ......!」

体の方は今はジーハの方が大きいのだが、徐々に力負けしていくジーハ。

「そして最後に、お前よりもっと強い人と闘って地獄を見たことが有るからな」


そう言いながらいきなり力を抜き、ジーハが肩透かしを食らった瞬間、即座に腕を決め床に押し付けた。



それを見ていた一行。


「ヒュー、相変わらず智樹は強いな」

「ここに来てから更に腕を上げたわよね」

「でも、地獄を見たって何だろう?」


春菜が頭に?マークを浮かべ、可愛く首を傾げる。

それを聞いて江見があははははと乾いた笑いを浮かべながら言った。



「多分......それウチのママ...智樹はママのお気に入りだったから...」


「は?お気に入りで何で地獄を見るんですか?」

「それはね......」



ーーーーーーーーーーー


ある日、智樹は江見の母に連れられて、何故か断崖絶壁の崖の上にいた。

背後には断崖絶壁、前には江見の母であり、自分の師匠が立ち塞がっている。


江見のお母さんと智樹、二人とも空手の服である。


崖下では、打ち寄せる波の音が辺りに響いている。


「さーあ智樹君、今日から特別訓練よ!」

「...先生、特別訓練なのは分かりましたが、何で僕たちはここに居るんですか?」


智樹は戦う術を習う時には、江見の母を(先生)と呼ぶことを義務付けられていた。


そして今、この場に居る答を聞いたら、嫌な答が帰ってきそうな予感がするものの、聞かずにはおれない智樹であった。


「簡単な事よ、ここで訓練をするからよ」

「え゛」顔がひきつる智樹。


「この断崖絶壁を後ろにして、私の攻撃を避け続けるのと、断崖絶壁に飛び込んで泳いで帰るのと、上からバンジーとか色々あるけど」

「待ってください!どれもこれも危ないんですが!!」

「大丈夫最終的には全部出来るようになって貰うから」

「全然良くありませんよ!!改善を要求します!」

「これもあれも、君と江見と私の将来の為なのよ、そーれ」


そう言いながら智樹を勢い良く突き落としたり、崖を後にして攻撃を避けしてくる江見の母。


「ギャーーーーー!」

「ひぃぃぃぃぃい!」


そして海に浮かぶ智樹、ちなみに本当に全部出来るまで続けられた。




ーーーーーーーーーーー

「ママから聞いた話だけどね」

「「「「......」」」」

皆は青い顔をしたり、頭が痛いのか頭を押さえたり、智樹に哀れみの顔を向けたりしていた。

ちなみに、メイドさんは首をフルフルと振っていた。


「江見、アンタのお母さんって......」


皐月が頭を押さえながら何かを言いたそうに呟く。


「あ、でも誰でもって訳じゃあないのよ?ママの特にお気に入りにならないと、やらないみたいだし...」

「訓練にも限度があるわ!つうか最早訓練や修行じゃねえだろ!」


信也が大きな声をあげながら叫んだ。

本当にお気に入りの人だけなんだけどな?


「いや、江見ちゃんそう言う問題じゃ無いと思うの...智樹君よく今まで無事だったね」

「そう?ママの訓練は滝を泳いで上流に昇るとかあったから、まだ許容範囲でしょ?私もよくやったし」

「お前ら親子の許容範囲はどこら辺だ!!つーか何時の時代の漫画の修行だよ!誰も全部出来ないだろ!」


「そうでもないわよ?智樹は全部出来るようになったってママが言ってたし、他にも何人か達成した人が居るらしいよ?」

「何処の人外だよ!しかも智樹はクリアしてんのかよ!他にも何人か居るのかよ!突っ込み所満載だよ!」



あー煩い、信也は変に細かいわね。


そんな私の肩を皐月がポンポンと叩いた。

何よ?


「アンタの中に、そのスチャラカ脳筋勇者が発生したのが良く分かったわ。納得した」

「「何でよ!(誰がスチャラカですか!)」」


私と勇者が同時に文句を言うが、皐月達はウンウンと勝手に納得している。

なんなのよ......

にしても今私どうやって喋ったんだろう?

私と勇者が同時に発言出来たんだけど?



「アンタがデタラメだからでしょ」


だから皐月!アンタ私に対して酷くない?!


「酷くない、むしろ当然の事を言ってるだけ」


よし!皐月、ちょっと稽古しようじゃないの!


「断固として断る!!」


そんな感じで、私達はワー、キャー言っていた。


「......まあ、説明されちゃったけど、そんな地獄を見てきたんだよジーハ」

「断崖絶壁ってどれぐらいの高さだよ?」


「......ロゴダウア丘の断崖絶壁位って言ったら分かるか?それとも同じ訓練してみ「すいませんでした!!」」



ジーハさんの見事な平謝りだった。

ちなみに私の中の人も「まさか......あんな所で......」と恐怖している。


勇者ってそんなに強くない?


「(何でですか!貴女は知らないでしょうけど、ロゴダウアの丘と言えば、かなりの高さの崖があり、毎年何人か事故や自殺で人が死ぬことで有名なんですよ!?)」


ふーん


「(ふーんって貴女......分かってませんね?)」


いや分かってるわよ?貴女の考えてる情景が、私の脳裏にも見えるし。


「(だったら......)」



でも、私もママに1つだけやらして貰ったもん。


「(......は?)」



断崖絶壁の丘から、海へ飛び込むのをやったから。

まあ、他はママに泣かれたから止めたけど。


「(当たり前です!そんな事をしたら心臓の胸の悪い人は死にますから!)」

胸...ああ心臓ね、確かにそうかも。


「(私も呆れましたよ貴女は...)」



失礼ね。貴女もやってみる?軽い所で、火の上で焼けた石の道を、ゆっくりと歩くとか...「(断固として拒否します!)」



軟弱だなぁこの勇者。


「(貴女が特殊なだけです!!)」



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