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幼馴染は魔王でした。私は勇者のようです。  作者: うらぎった
過ぎ去りし日々...そして<破滅の魔王>の名の切欠(きっかけ)
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3狂殺 2<シリアス>

お...終わらせるつもりが終わらなかった。

これ次で終わるか不安になってきた(汗)


後、今回多少(多分)......エロスがあります。

賛否両論有るとは思いますが、取り敢えず書いてみました。


 アースは女魔族を抱えたまま近くの町へ向かっていた。

 目的は宿屋である。

 殺すつもりは無い、ああは言ったが今我が軍は深刻な人手不足なのだ。

 少しでも優秀な人材は引き抜かないとな。

 宿屋で少しコイツと話をして引き入れたいものだ。

 

 そう考えながら町に着くと、何か町が騒がしい。

 

「おい、あの黒ずくめの男が抱えてるのってディーア様じゃないか?」

「そう言えば今日話し合いがあるって言ってたな」

「おれが聞いたのは強奪戦だという話だけどな」

「ねえ、あれって...ディーア様が倒されたの?」

「私達どうなるの?」

 

 等という話し声が聞こえてきた。

 

「う......こっ、ここは?」

「お目覚めか?お姫様プリンセス?」

「きっ...貴様!離せ!」

「では今さっきの返答を貰おうか?」

「くっ......」

 

 女魔族は腕の中で暴れるのを止め歯噛みしながらこちらを睨みつけている。

 

「おい、あの女魔族、敗北したみたいだな?」

「みたいだな...なら!」

 

 名も知らない男魔族は、近くに居た女魔族の眷属であるサキュバスを蹴り上げる。

 

「きゃあ!」

「なにするのよ!」

「煩い!これでお前らの天下も終わりだ!今までの分返してやる!」

 

 そう言いながらサキュバスに暴力を振るう男魔族、しかしこれは当然の光景なのである。魔族では女魔族の地位は低い、しかもサキュバスはその中でも最下層として見られている。

 今までは彼女が支配していた為、それを抑えていただけなのだ。

 腕の中の高位サキュバスはその様子を悔しげに目に涙を貯めて見ていた。

 その様子を見てアースはある事を決めた。

 

「女、約束しろ我の配下になると、そうすればお前の種族や女達を庇護してやる」

「何!?それは本当か?しかし......」

「早くしろ、このままではお前の仲間が殺されかねんぞ?」

 

 そう言っている最中も男魔族による執拗な暴行は続いていた。

 

「......本当に我が一族を庇護するのだな?」

「ああ、約束する」

「...口だけではないな?」

「フッ...我を誰だと思っている。大魔王になる男だぞ?そんな約束の1つや2つ守れんでどうする」

「...分かった。私の名前はディーア、幻惑のディーアで御座います。魔王様...」

 

 その言葉を聞いたアースはディーアを地面に優しく置き、サキュバスに暴行している男達の元に有歩み寄る。

 そしてその片手を無造作に掴む。

 

「あん?何すんだよあん......」

 

 ボゴォ!!ゴキャア!!ガラガラガラ...

 男魔族は最後まで言葉を発せなかった。

 アースがその男を殴り、2階にぶっ飛ばしたからだ。

 

「な...何しやがる!」

「ほう...お前らはここの支配者になる我にそんな口を利くのだな?」

 

 そう言うとアースは男達に向かって殺気を放つ、すると男達は腰が抜けたのかその場に尻餅をついて慌てふためいていた。

 アースはそのまま男達に近づくするとサキュバスまでもが怯えていた。

 どうやら殺気の余波を受けていたようだ。

 

「(対象だけに殺気が放てんとは...まだまだ未熟...)」

 

 そう考えながら近づくと暴力を受けていたサキュバスにマントを被せる。

 マントの下は黒一色の長ズボンと長袖だ。

 

「え......?」

 

 その後アースは暴行していた男達を残り1人になるまで殴り飛ばした。

 

「な...何だよ!アンタ!何なんだよ?」

「教えてやろう、新しくこの地域を治める事となった<魔王アース>だ」

 

 男はその言葉にヒィ!と驚きながら言葉を口にする。そして尻餅をついたままズリズリと後ろに下がった。

 

「そっそそそそそそその魔王様が、何でサキュバス殴ってただけで俺らを殴るんだよ!たかがサキュバスじゃねぇか!!」

 

 そう、この世界の魔界において彼ら魔族の社会では女魔族の地位は低い、いかに有能な者でさえ、莫大な魔力を持った者でさえ軽く見られる傾向にある。

 それがサキュバスなら尚更だ。

 碌な仕事には就けない。ここ魔界はそんな社会であった。

 だが、アースはそんな社会を変える。

 

「わめくな蛆虫が、いいか我が領地となったからには我に従え!そして我が打ち出す方針にもだ」

 

 アースはそう言うと、音声拡張魔法を使い町全体に言い渡した。

 

『いいか!我は新しく主となった<魔王アース>だ。そして我の最初の方針は<有能ならば女魔族でも取り立てる><我が配下となったサキュバスや未熟な者への不当な扱い>だ。もしこれに反した者が居れば......』

 

 そう言うとアースは町の外へ手の平をかざす。

 そして誰もおらず野生のモンスターだけが居る場所を確認した次の瞬間、そこに強大な魔力を放った。

 

 

 ドゴオオオオオオオオォォォォォン!!

 

 

 大きな爆発が起こり爆発による風が町に押し寄せる。そしてその爆発が収まった後はそこには大きなクレーターが出来ていた。

 その光景をディーアは唖然として見ていた。自分との戦いでもこの男は全力では無かったのだ。

 恐怖に心身が震えた。体を恐怖が支配した。ガタガタと体が震え止まらない......。

 そして爆発が収まったその爆心地の辺りには何も残っておらず、ただクレーターが出来ていた。

 

『...こうなる事は覚悟しておけ』

 

 町を静寂と恐怖が包み込んだ。

 アースはそれを見ると、最後の男を2階に殴り飛ばしディーアの元に歩いていく。

 

「あ、あの!」

 

 そう言いながらサキュバスがアースに語りかける。

 よく見れば、まだ幼いまだ成人前だろう。

 

「マント...」

「預かっておけ」

「え?」

 

 アースの言葉にサキュバスの女の子はキョトンとしている。

 

「お前が一人前になり、強くなって我に返しに来い」

 

 そう言い放つと、アースはディーアの元へ歩いていく、後に彼女には会うことになるのだが、それは遥か遥か先の話。

 

「ディーア」

 

 アースがそう言ってディーアに語りかけるが、ディーアはガタガタと震えながら目の焦点が定まっていない、歯もガチガチと鳴らしている。

 

「(少し脅かしすぎたか...)ディーア!」

「はっ!ははい!魔王様!ななななな何でしょう?わわわわわ私が失礼な事を......」

「用がある、付いて来い」

 

 そう言って立つように促すが、一向に立つ様子がない。

 不振に思い聞いてみると......

 

「こ......腰が...抜けました」

 

 顔を真っ赤にして地面に尻餅を着いたままのディーア。

 仕方がないのでアースは彼女またお姫様抱っこの形で抱えると宿屋に向かって歩き出した。

 

「まっ...魔王様...あ、あのあのあの一体何を!?」

「これから宿屋に向かいお前との<主従契約>だ」

「ああ、けいや......ええええええ!けっ契約!!」

 

 ちなみに<主従契約>と言っても色々ある。

 モンスターを屈服させ紋章や焼き印を入れる方法。

 精霊や神々に誓いを立て合意の上でする方法。

 血液を使い体の一部に書き込む方法。

 条件を指定して合意の上での方法。

 だが

 サキュバスと主従契約する場合は、違ってくる。

 

 サキュバスは吸精魔、吸精鬼とも呼ばれ主に男の精を主食とする。

 まあここまで言えば分かると思うが、彼女達の主人になるには<合意の上での行為>で勝てば良いのである。

 ちなみに普通彼女達は、男の夢に出てきてそういう夢を見せそこからエネルギーを吸い取るか、首筋に牙を立て血液から精を摂取等が一般的である。

 まあ稀に、行為をしながらエネルギーを吸収する者も居るのだが......

 兎に角、彼女等を完全な主従関係に置くにはそれが一番早いのである。

 

「お前は我に敗れた、拒否は許さん」

「いっいえあの...そうでなくあのですね?ちょっとー!?」

 

 アースは有無を言わせずそのままその町の宿屋を見つけると、入り口の主に大目の金を払って入り、魔法で防音をした後、彼女との行為<主従契約>を始めた。

 

 アースはディーアを抱きしめたまま共にベッドに倒れこみそのままディーアの体を弄り始める。

 サキュバスの彼女は召還して使役している魔獣が体を覆い、それが衣服のような形を取り彼女を守っているのだ。

 だが、今はその魔獣も衣服の状態で怯えてしまい衣服の形から戻ろうとしない、触ってみると微かに震えていた。

 

「お前らをどうこうするつもりは無い、用があるのはお前達の主人だ」

 

 アースはそう言って彼女を覆う魔獣に触ると強制送還、一時封印の術を施す。

 するとそこには生まれたままの姿のディーアが居た。

 アースは彼女の感触を確かめるべく、覆い被さり片手をディーアの胸へ伸ばした。

 

「嫌っ!」

 

 体を触られたディーアは拒絶の色をしめした。だがその態度はどことなく...その反応を見たアースは呟く。

 

「お前...初めてか?」

「!...」

 

 ディーアの顔が羞恥で赤く染まる。(別に珍しい事ではありません。エネルギー補給は本人次第なので)

 

「そうか、だがお前も知っての通りサキュバスの主従契約は<合意の上での行為>だ知らぬとは言わせん」

「で...でもでも私初めてだし!怖いし!」

 

 その時はディーアは恐ろしい高位魔族ではなく、ただの女になっていた。

 

「受け入れろ、そうすれば俺はお前達を悪いようにはせん」

 

 そう言いながらアースは自分も服を脱ぐと、ディーアに覆い被さり行為を始めた。

 初めはゆっくりと、しかし強く彼女の中心を守るものを思い切り貫くと、次第に早く、女との行為が加速する。

 その動きにベッドは何度もギシ、ギシと音を立て、動きの激しさを物語る。

 最初は痛みに涙を流し苦痛を訴えていた彼女も、何度も行為を進める内に彼女も馴染み、肢体を大粒の汗が伝いウェーブのかかった炎のような髪が揺れる度に彼女を彩り、男女の影が何度も何度も激しく跳ね、絡み合った。

 

 

 3日目の朝

 宿の一室、ベッドシーツは乱れ、生まれたままの姿のアースとディーアが寝ていた。

 

「ん......もう朝か...」

 

 アースは自分の腕を枕にして眠っているディーアに目を向け、眺めていた。

 彼女は結構強情で、なかなか服従せず結局昨日の夜中までかかってしまったのだ。

 アースは眠っている彼女の顔を、体をじっと見る。

 彼女の体は肉付きはいいが思ったより小柄だった。

 こんな小さな体で彼女は一族の命運を背負っていたのだ。

 アースはもう片方の手で彼女の髪を優しく撫でる。

 

「んっ......んん...」

 

 するとそれで彼女を起こしてしまったようで、彼女の瞳がゆっくりと開く。

 

「......っぁ...魔王様...お早う御座います......」

 

 少し赤くなりながらも、彼女はアースに挨拶をする。

 そんな彼女をそっと優しく抱きしめ彼女を感じながらアースはディーアの耳元に話しかける。

 

「ディーア、今まで苦労したであろうが大丈夫だ。主従関係を結んだからには我が汝ら一族を守る。どんな事があってもな」

 

 そう優しく彼女に語り掛ける。

 すると彼女の赤い瞳から、透明な滴が後から後から沸いてきて彼女の顔を濡らし、嗚咽おえつが彼女の喉から出てきた。

 アースはそのまま空いた方の手で彼女の後頭部を触り、優しく抱きしめたまま何度も何度も優しく頭を撫でた。

 

 そしてその日の昼、アースは彼女を抱き抱え新しい城に帰還した。

 ちなみに新しい城は数ヶ月前にアースに挑み、敗れ去ったヴァンパイアロードの物だ。

 アースは敗れ去った彼ら一族郎党を迎え入れると、そのまま部下とした。

 彼の娘も息子も城や町で働いていた者全てをだ。

 

「彼は誇り高き王であった。ならば我はそれに敬意を払い汝らを厚く擁護する。不満のある者は去って貰っても構わん」

 

 そうして彼は城と人員を増やしていったのだった。

 暗黒暦221年頃の事である。

 

 それから数十年の月日が過ぎ、アースの軍は着実に規模を拡大していった。

 その後も次々と領地と人員を増やしていくアース、だがどうしても手が足りない、強い戦闘要員が足りない、そう思った。

 そんなある時。

 

「魔王様、宜しいかの?クカカカカカカ」

「何だ?ガルザン?」

「ちと面白い事を考えましての、その許可を頂きたい」

 

 そう言って彼は玉座のアースに一枚の紙を渡す。

 今この場にはアースとガルザンが対峙しているだけだ。

「何々?...下級魔族の強化・研究だと?」

 

 アースが紙を読み上げるとガルザンはクカカカカ!と愉快そうに笑う。

 

「そうですの、今のままではいかに我が軍が一騎当千とはいえ、それは上級魔族に限った事他の魔族ではまだまだですのぅじゃから......」

「数が増える速度が一番速い下級魔族に目を着けた...と?」

「その通り、クカカカカカカカカ」

 

 アースはここで少し思案した。

 確かにガルザンの言うとおりまだまだ戦力不足だ。ある程度の戦力を最近補充出来たとは言え魔界全土を配下にするには心許ない。

 そして心配事もある。

 目の前の男、ガルザンが何を企んでいるのかまだよく分からない所がある。だがこの男の研究は確かに役に立つ。

 ちなみに他の2人は。

 ドラグルの方は「俺は最前線に回してくれ」と熱心に言ってくるのでそちらに回した。

 ディーアは3人の中で少し弱めだったので、食事と強化を兼ねて自分の側に居る。

 まあ訓練をして致す(食事)を繰り返しているだけなのだけれども...ちなみにしっかり身篭り、他の側室と一緒に過ごしている。

(この世界ではいつ死ぬか分からない為、優秀な人材や偉い人には子孫を残す為に多数の子孫を残すのは<義務>とされています。まあ危険な世界ならでは...という事です。)

 

「上手くいけば我が軍の強化に繋がり、魔界の覇権争いも楽になりましょう」

 

 アースは深く息を吸い込んだ後、ゆっくりと吐き出し彼の要求を通した。

 ガルザンはそれを聞くと、クカカカカカカと目を細めながら笑った。

 この時から彼らの思惑は...始まっていた。

 

「(クカ、カカカカカカカカ!さて始めるか我らの復讐を!!)」

感想、ご希望、指摘、等々ありましたらお寄せ下さい。

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