魔法を覚える為に訓練します。(改)
夏風邪ひいて、体がまだまだ調子悪いですが、少しずつでも更新しようと思います。
更新速度は遅くなりますが、ご容赦をお願いいたします。
あたし達は訓練場にやってきた。
場所は、城に居る人に聞いてやってきたのだ。
信也や春奈、皐月と出合った場所の近くだ。
何故分かるかというと......壁が破損していたからだ。
春奈や皐月と合流した時に話をして、その訳を聞いたのだ。
「おおー!何これ!撃ち易い!あんま疲れない!」
「倒れるまで撃つなよー、今ので15発か、信也案外魔力キャパシティ高いな」
「魔力キャパシティってなんだー?」
「お前風に言えばMPだ」
「あー、納得したー」
「てか何でだ?」
「魔力を小さくした事で、魔力を圧縮して魔力効率を上げたんだよ、ビー球だと硬いイメージあるだろ?」
「あるな、それだともっと小さい鉄のパチンコ玉とかもできるのか?」
「出来るけど...お前パチンコ玉触った事あるのかー?」
「心配ないー、オヤジがたまに何個か持って帰ってたのを触った事があるー」
「...それ店に無断拝借だろー!」(*やらないでください)
信也は凄く楽しそうだ。
というか、私も撃ちたい、楽しそうだし。
「ねえねえ智樹、あれ私にも撃てるようになる?」
「江見ちゃんも撃ちたいの?」
「うん」
「そうだねぇ、聖属性の魔法が宿ってるから、ある程度は撃てるようになるかな?」
「あれ?そう言えばあの人、どの職業が魔法を使えないとか説明しないで、<お前はこれ、お前はこれなはい終わり>だったよ?」
春奈がそういう風に僕に報告してきた。
「あの馬鹿、どうせ<みーんな知ってる事だろうから、こいつ等に説明の必要ねーな>とか思ってそこも説明しなかったな。」
ーーその頃ーー
「ばわぶー...えくしゅ!」
「(まわるー...えくしゅ!)」
ーー戻ってーー
「やれやれ、そんな事も説明してなかったのか、あの馬鹿は」
智樹はそう言いながら、やれやれと頭を振りながらため息をついた。
いや分かるけど、もう呼び捨てな上に、扱いが適当になってるよねあの人の?
「いや、だってジーハだし」
智樹にその一言で片付けられた。あの人過去に何やったんだろう?
「じゃあ今回は使える魔法とか教えとくね」
「智樹君何か先生ぽいね」
「あのオバサンよりよっぽど詳しく説明してくれてるわ」
「智樹がナレーターみたいな言い方してるわ2人とも」
ちなみに信也は、まだ魔法を的に向かって撃ちまくっている。
「先ず一般家庭で使う火を起こすような魔法、これは例えるならマッチやライターに火を付けるイメージが近いかな?習えば自分から最大、半径10メートル位は点火出来る様になる」
「放火し放題ね」
「江見ちゃん物騒な例えだね...」
「そうじゃない」
「それでも言わないの」
もしこの世界で放火し放題なら、この世界の警察さん大変そうね。
私がそう考えていると、智樹がそれを否定してきた。
「初期のそんな魔法でも、教わらない限り使えないよ。しかも最大10メートルであって、教わって直ぐじゃあ、目の前で動作をしないといけないから、すぐにばれるよ。後、<魔力感知>って魔法で魔法を解析してそこから犯人割り出せるし」
「魔力にも違いがある訳?」
「あるよ?声や仕草みたいに、魔法にも少しづつその人の特色が出るんだ」
「それじゃあ直ぐに、現行犯逮捕されるわね」
「まあね」
「でも信也君、最初からそれ遠くの物を燃やせてたよ?」
「なに?それ本当?ミー子?」
「ミー子言うの禁止ー、じゃないと教えないからー」
春奈はプリプリ怒っているが怖くはない、かえって可愛い位だけど怒らせるとある意味怖いので、智樹もこれ以上言わないだろう。
「わ、分かった分かった。もう言わないから教えてくれミー...じゃなかった春奈」
「もー...こっちに来た初めの頃だったかな?魔力適正っていうのをやってて、遠くの紙を燃やすっていうのをやってたのよ」
「アイツにしちゃ普通だな」
「目標を目視して、それが燃えるのをイメージするとか言ってたかな?」
「うん、普通だな」
「信也君の場合は職業適性が<魔法使い(ソーサリ)>だったよね?それだったからいきなり10メートルから始めてた」
「普通は近くから、少しずつ遠ざけるんだよそれ!」
智樹から突っ込みが入った。あのジーハって人色々間違ってる人なのね。
「で、それで1回で成功させた信也君を、無言で拳骨で叩いてた」
「あの馬鹿、現代なら訴えられるぞ...」
智樹は頭が痛そうに頭を抱えていた。
いやうん、聞いてる私もあの人どうかな?とか思うよ。
「それでその後、どんどん上達していく信也君を見てて、ある日賢者さんが<おめえら、今から実戦訓練するぞ!>って言って、で今さっきの皆で格闘実戦訓練をしてた訳」
「いや、普通の魔法使いや魔術使いは魔法がメインだからね?あんな規格外を普通と思ったらいけないよ?」
「そうなんだ?その時は賢者さん<拳1つでゴブリン位殴り飛ばせやー!>とか言って2人を訓練してたよ?」
「...あれは死ぬかと思ったわ」
「だからあれは規格外だからね?普通は魔法使い系統は、遠くから撃つのが普通だから」
「ちなみに私は?」
そう言いながら皐月が智樹に尋ねる。
「言っておくけど、私も委員長は今後禁止ね2人とも」
ちぇ、先手打たれた。
「分かった分かった。じゃあ皐月の職業はその格好からすると、<侍>かな?」
「そうよ」
「ちなみに属性の色はなんだった?」
「ああ、何か光った色ね、確か青と黄色だったわね」
「ああ、それだと最大まで覚えれるのが、水系統の魔法と補助系統だね」
智樹の知識は昔の知識らしいけど、本当に詳しいわね。
「ちなみに江見ちゃんは1種類を除いて、他の魔法は中級までしか覚えられない」
「えー、もっと覚えられるわよ。これでも物覚えは良い方なんだから」
「いや、これは本人の記憶力じゃなくて、相性の問題なんだよ」
「相性?」
「そう、今さっき江見ちゃん属性を確認した時、光り輝いていたでしょ?」
「うん」
「嘘じゃないのよね?」
「嘘じゃないわよ!」
皐月も失礼な事を言うものだ。
「だったら皐月、私に似合う色って何なのよ?」
「赤、アンタすぐ殴りかかるから」
「あんたねー!」
「あだだだだだ!これがその理由だって言ってるのよ!」
「江見ちゃん、チョークチョーク!」
「江見ちゃん、すとっぷー」
私が皐月に拳で軽めに叩くと、2人が止めに入ってきた。
全く...少し手が早いだけよ私は!
「あだだだだだ...全くこの子は相変わらず手が早いわね...」
「大丈夫?皐月ちゃん?」
「頭がズキズキするわ」
「うん、皐月痛いところ悪いけど説明続けていいかな?」
「ええ、ごめんね智樹続けて」
すると智樹は再び説明に入る。
「本人の属性以外の魔法は、その属性が他の属性を嫌がるんだよ」
「嫌がる?属性に意識でもあるの?」
「ああ、そんな感じみたいなものは有るかもね。ついでに言うと反する属性は覚えられないからね」
「じゃあ水だと火が覚えられないの?」
「そうだよ、ウィンディーネがサラマンダーを嫌うのと一緒だね」
「智樹、サラマンダーとかウィンディーネって?」
私のその問いに、2人も智樹に聞きにかかる。
「あ...そっかごめん現代には居なかったよね。両方とも四大元素を司る精霊だよ、おそらく信也もゲームで知ってるんじゃあないかな?」
「精霊?」
「うん、地、水、火、風を司る精霊達、皐月は水と相性がいいから水の精霊ウィンディーネだね」
「でも智樹。精霊ってなんなの?」
「自然に宿る霊的な存在だよ、それぞれに宿るね」
「霊的存在ねぇ」
「って言っても、皐月達は納得しないだろうから実際に見せないとだな、ちょっと待ってて...」
そう言うと持ってきた水袋の栓を抜き、地面に置くと何かを唱え始める。
「我が友なる精霊ウィンディーネよ、我が分け与える魔力により顕現せよ」
智樹が何か呪文のような言葉を紡ぎながら、片手を水袋に向けた。
すると何だろう?透明な何かが、水袋に向かって流れていくのが見える。
智樹と水袋の間に揺らめきが生じた。と言えばいいのだろうか?
そしてその揺らめきがなくなると、水袋の中の水がひとりでに出てき始めて人の形を取り始めた。
そして形が完全に整うと、小さな体つきの良い女性の形をしたそれが居た。
『我はウィンディーネ、何用であろうか?』
女性の姿をした水のそれは、私達の前に現れると尋ねてきた。
「ウィンディーネ君を呼び出したのは、君達を知らない彼女達に君を紹介する為なんだ」
「我を知らぬと?そんな珍しい人の子なぞ聞いた事が無いが?」
「それはしょうがないよ、皆<召還されし者>だからね。別世界の人、精霊を知らない人達なんだよ」
「成る程、それは納得した。して用はそれだけか?」
女性の形をした水の精霊?と智樹が話しをしているのを見て、驚いたのが3割、どうリアクションしたらいいのかが4割、興味が3割私を占めていた。
「いや、今から彼女達に魔法を教えるから、その補助をして欲しいんだ」
「あい分かった。承知しよう、しかし...」
そう言うとウィンディーネは皆の顔をそれぞれ覗き込んだ。
「貴君らは珍しい人の子よな、魔素が体の中に流れ込んでいっている。このような人の子は見た事がない」
「え?流れ込んでる?」
智樹はえ?とかいった顔でウィンディーネに語りかけた。
「何じゃ?気がつかなんだか人の子よ、魔力の流れを見ればすぐに分かるぞ?」
「魔力の流れを見るかぁ...皆少し見るけどいいかな?」
「変な事するんじゃぁないよね?」
「見るだけだよ!」
そう言って智樹は私達をジーッと見つめてきた。
何か恥ずかしいんだけど...
「...本当だ僅かずつではあるけど、魔素というか魔力が皆に流れ込んでいる」
「恐らく、魔法を使う為の体にする為に、魔力が体に流れていっておるのだろう」
「まあでも、魔法の訓練をするのには支障はないみたいだね」
「そのようではあるな」
「それじゃあ用意するか」
そう智樹は言うと、少しの間訓練場を調べていて何かを見つけると、再びこちらに帰ってきた。
「お待たせ」
「智樹、何してたの?って紙?」
智樹は紙の束を持ってこっちに帰ってきた。
「今さっき言った初期の魔法の練習をしようと思うんだ」
「ああ、紙を標的にしてそれを当てたり破いたりする訓練ね」
「そうって...信也ー、そろそろ撃つの止めとけー、楽しいのはいいけど後で自分が辛いぞー?」
「もうちょっとだけ撃たせてくれー、そしたらそっちに行くから」
「一応注意はしたからなー?俺達は少し離れた場所で皆の訓練しとくから」
「分かったー」
そして智樹の指導による、訓練所での魔法の訓練が始まった。
少し皐月や春奈が嬉しそうだ。
「何かあんた達楽しそうね?」
「うん、実は少し楽しみなんだよー、信也君だけ魔法を使えてるから羨ましくて」
「春奈は何か回復させる魔法あるじゃない?」
「あるけど回復魔法だけじゃなくて、楽しそうな魔法がないかなー?って思って、信也君楽しそうだから」
「まあ確かに楽しそうだよねあれ」
信也はふうふう言いながら魔法をまだ撃っている。
...アホだあいつ。
「だからもうそろそろ限界だろうからやめろってー!」
「いや、あと1発、1発だけ!あの人全然撃たせてくれなかったんだもんよ!」
「お前、そう言いながらもう3発撃ってるだろう!」
ちなみにその3発は火炎の玉、氷の玉、風の刃だ。
「くー!魔法使うのって最高ー!」
「やめんか!」
「おぐわ!」
流石に言う事を聞かない信也に、智樹が頭を叩いて止める。
「いてえ!叩くなよ智樹!」
「人の話を聞かないからだろうが、お前が!」
「いいじゃねぇか、楽しいんだもんよ」
「お前は魔法の使い過ぎで倒れたいのか!」
「大丈夫、だいじょう...」
そう言いながら、信也の足元はふらついている。
智樹は多少怒っているような表情だ。
「お前、絶対このまま倒れるまで魔法を撃つだろう?やめろよ」
「だってさ智樹、楽しいんだぜ?自分の意思で魔法が撃てるなんて経験めったにない経験なんだぜ!?」
信也はふらつきながらも熱心に智樹に語りかけている。
「これでまだ最初で、まだ可能性があるって言うんだからワクワクしない方がどうかしてるだろ!」
「それで倒れたら、起きたらジーハの近くに置いておくからな?」
「...やめてくれ、俺が悪かったから」
「だったらいいから、ウィンディーネと一緒に皆に、魔法のコツを教えるのを手伝ってくれ」
「何!ウィンディーネ?何処に?」
「我がどうかしたか?」
智樹の言葉に信也が辺りを見回し、ウィンディーネがそれに答える。
「マジだ!マジで精霊様だ!やっべぇ!俺嬉し過ぎて興奮が止まらねえ!」
精霊を見れて物凄く嬉しそうだ。目がキラキラしてる。まあ私や皐月、春奈も興味深々でさっきから言葉を言わないで見ているのだけれど。
「少々大げさではあるが、まあ悪い気はしないではあるな」
「な、なあ智樹、これが召還ってやつなのか?」
「違うよ。これは魔力を媒介にして<水>という体をもたせているだけだ。魔力を一時的に付与して顕現させただけだから、時間が経てば元の水になるよ。彼女が世界に存在を固定するには召還するか、ある程度の魔力が精霊に供給され続けなければ無理だよ」
そう智樹が信也に説明をした。
じゃあ彼女(?)は時間が経ったら消えちゃうんだ。
そして信也はじっとウィディーネを見ると、その後発言した。
「よし!だったら俺は攻撃魔法の他に召還魔法を絶対覚えてやる!」
「...動機が丸分かりよね信也って」
「ま、まあ裏表が無くて良いんじゃないかな?信也君?」
春奈...素直にスケベと言ってやりなさい。
そして私達は訓練を開始したのだった。
皆さんは夏とか季節の変わり目には体調に気をつけてくださいね




