復讐の時・・・。
ついに最終話・・・。
上乃助と神楽は無事に織田信長を殺すことが出来るのか。
てなわけで最終話スタート♪
・・・真面目に前書き書いたの初めてな気がするのは俺だけか?
上乃助一向は5mくらい先が見える程度の霧がかかっている森に来ていた。
神楽の風を使っても、霧は一向に晴れない。
でも、この森を抜ければ本能寺も近い。
そんなことを考えながら突き進んでいった。
その結果・・・。
「ここどこぉ~~~~」
「ちょっと先が見える程度の霧でも迷うものなんだな」
「なんとかしてよぉ~~~」
「落ち着け取り乱してたらかえってどうにもならん」
この通り、迷っていた。
「(でも、確かに今の状況はまずいな
戦闘になったらもっとまずい)」
と、そのとき・・・。
「ぐがあぁぁぁぁぁ」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ」
「こういうときに限って戦闘になるんだよなもう・・・」
こういうときに限って戦闘になるってことよくあるよね?
「神楽、とりあえずあの熊を鎖で縛ってくれ」
「ガクガクガクガクガクガクガクガク」
「・・・ったく」
神楽がここまで取り乱すのはめずらしい。
出来が良過ぎた代償といったところか、奇妙なものには滅法弱い。
そう、この熊は少し奇妙だ。
熊が二足歩行をしていて、腹の模様は人面だった。
しかも、鼻からサイのような角が生えていた。
「なんだよこの熊は・・・」
熊が四つん這いになった。
その瞬間、何ともいえないような速さで襲い掛かってきた。
熊と上乃助の距離は大体3mくらいあったが、有ろうことか、
1秒も立たずに上乃助の目の前にいたのだ。
「なっ!?」
どすっ
「うわ!」
熊の爪が上乃助の左肩に突き刺さり、上乃助は吹っ飛んでいった。
ドドーン
そのまま木の激突した。
上乃助は地に血を吐いて、座り込んでしまった。
「くそっ」
そしてすぐに熊が目の前にきた。
殴りつける体制で。
くっ、と炎の壁を展開させた。
熊は炎の壁に弾き飛ばされ、倒れこんだ。
熊の腕付近に生えていた毛が少しはげていた。
少し呻いているものの、まだ倒れそうもない。
「何なんだよこいつ、力も強いし速いし」
そんなことを言っているうちに熊は四つん這いでこっちを見ている。
様子を伺っているといったところだろう。
上乃助も神経を尖らせる。
様子を見ながら少し動く。
熊も同じように動いている。
その後もしばらくお互いの様子見が続いた。
あるタイミングで上乃助は刀に手を添えた。
そのとき、熊の目つきが変わった。
その瞬間に上乃助も抜刀の構えに入る。
だが、上乃助が抜刀の構えに入ったと同時に熊が動いた。
光のように速く、上乃助の周りをぐるぐると駆ける。
熊を目で追おうとするが追いつけない。
というより、よく見えない。
気づいたときには少しきりが深くなっていた。
炎の壁が霧の水滴で蒸発してできた水蒸気が霧になったのだろう。
「仕方がない、神楽、耐えてくれ
纏・ライデン!」
上乃助の体から雷がほとばしり、上乃助を纏う。
「きゃあああああ」
それと同時に神楽の呻き声とドシンという音が同時に鳴り響いた。
上乃助はドシンという音がなった方向へと向かう。
すると大きい影が見えてきた。
刀を抜き、それに歩み寄る。
歩んでいくうちにその姿が見え始めた。
さっきの熊だ。
霧は空気中に水滴が無数に飛び散っている。
水は電気を通すのを上乃助は知っていたのだ。
それを利用して雷を纏い、纏った雷が霧の水滴を通じ、
この森一帯に電気を流した。
熊は霧がかっている森の中にいるため、水滴を通じで熊に雷を当てることができた。
ただ、味方もいるためこの手は禁じてだったがやむを得なかったのだろう。
「この手はやはり使いたくなかったな、早く首を取って纏を解かないと」
一応雷を纏ってる間は森中に電気が走っている。
神楽はもちろん、自分にも電気が走っている。
そのおかげで熊も気絶しているのだが・・・。
パーン
右手に持った天叢雲で熊の首を飛ばした。
それと同時に纏も解いた。
それから数10秒後、霧が晴れ始めた。
「この熊がこの森の主だったのか・・・
あっ、神楽!」
霧によって狭くなった視界が霧が晴れたことにより広くなったため、
簡単に神楽を見つけることができた。
「神楽、熊は倒したぞ」
「はっ!上乃助!なに私に雷を流しちゃってんのさ!!!」
「回復早っ!?ってその話はおいといて、
そうしなかったら俺たちはあいつに殺されてたぞ?」
神楽は情緒不安定になっても回復はなぜか早い。
それは知っているのだがどうしても突っ込んでしまう。
「あれ?霧が晴れてる・・・っていうか肩の傷どうしたの!?」
「熊にやられた。あと、霧は熊を倒したからか、なぜか晴れたんだよ」
「そうなんだ~じゃあもう本能寺は近いね!」
傷の件は無視かよ、それにさっきの怒りはどこへやら・・・。まぁいいか。
と、熊との戦闘は上乃助の勝利に終わった。
上乃助一行はちょいちょいと話しながら森を進み、ついに抜け出すことができた。
「はぁ~~やっと抜けたぁ♪」
「何なんだあの熊は・・・
まあいいか、とにかく早く本能寺に行くぞ、もう日が暮れている」
今気づいたことだ。森は明るかったのにいざ森を出るともうすっかり日が暮れていた。
あの熊は何だったのだろうか・・・。そして、あのような奇怪な生き物がなぜ存在するのか。
今の2人では思いもしないだろう、数100年後、あんなことになるとは・・・。
だが、今気にしていても仕方がない、復讐が先だ。
そして、1時間も立たないうちに本能寺に着いた。
「午前3時か・・・」
「もう入ろうよ、そしてさっさと殺そうよ」
「そんなに殺気を出してたら気づかれるぞ」
「あ、ごめんごめん♪」
2人は門を抜けた。
「な、何だよこれ」
「ブクブクブクブク」
中はとんでもないことになっていた。
門を抜けると、入り口らしき扉とその周りには人の死体が。
その周りにも犬のような生き物や名状しがたい生き物などが周りに血を撒き散らして倒れていた。
首がないもの、腕がなくなっている人間。いったい何があったんだ。
「神楽・・・泡吹くなよ」
「ブクブクブク」
「・・・ブチッ」
ビリッ
「痛~~~い何するのよ!!」
「泡を吹いて気絶していたから目を覚ましてあげた」
「そうなんだ、ありがとう♪」
「いいのかよ・・・とにかく中に入るぞ」
「おー♪」
人間の死体とかなら何もないのに、何でほかの死体だったら情緒不安定になるかな・・・。
そう思いつつ、神楽を追って本能寺の本殿に入っていった。
中は寺というより和風の豪邸だ。
ふすまで仕切られた部屋が何部屋もある、そんな家みたいな寺だ。
だが、やはり血や肉片が飛び散っている。
どの部屋を探しても、同じような部屋しかない。
神楽は泡を吹き続けたがそこはもう省略。
「どうなっている」
「なんなのこれ・・・」
いつもハイテンションの神楽もさすがに今は落ち着いている。
体を少し震わしながら。
血や肉片の飛び方が奇妙すぎる。
奇妙な生き物の体は切断されているだけだが、人間の死体は食いちぎられていたり、
骨の破片が落ちていたり、魚の臓器のようにフニャフニャとした肉が落ちていたり。
奇奇怪怪としか言いようがない光景だ。
そんな中、織田信長を探していると声が聞こえてきた。
ぐごぉおおおおおお
明らかに人間の声とは思えない声だった。
訛声のような低い声、そして苦しんでいる呻き声にも聞こえた。
上乃助と神楽は今の声が聞こえた方向へ進んでいった。
進んでいくと普通のふすまとは少し違う模様をしたふすまで仕切られている部屋に
行き着いた。本能寺に着いてこの部屋に来るまで40分がたっていた。
覚悟を決め、ふすまを2人で手をかけ、うなづきながら同時に開けた。
中には翼が生えた竜のような生き物と人間が1人立っていた。
部屋の中は薄暗く、血が飛び散っていた。
2人が呆然としていると人間が声をかけてきた。
「やっと来おったか・・・遅いのぉ」
上乃助は声を聴いた瞬間、大声を上げた。
「織田信長ぁああ!!」
「おっと、そんな大声を上げるな、お互い完全な状態で戦いたいだろう
見たところ、お前は左肩を痛めてる、ゆっくり休んでから戦おうではないか」
「知るか!俺は復讐のために生きてきた!今負っているものなど知ったことか!!」
「おやおや、威勢がいいのう」
二人が口論している中、神楽が話しかけた。
「上乃助!ちょっとまって!信長の言う通りだよ!いったん休もう、ね?」
「うるさい神楽!お前も早く殺したいだろう!
それに今の信長は完全ではない、こっちにとっても都合がいいじゃないか!!!」
「わしが完全でないといつ言った?」
「なっ!?」
上乃助は驚愕した。織田信長が部屋から出てくる。
信長は返り血を浴びているだけであって傷ひとつなかった。
上乃助はかなり動揺している。そんな感情を抑え、織田信長に問いかけた。
「その怪物は何なんだ、そしてどうやって倒した!」
「斬ったら普通に死んださ、ずいぶん動揺しているな、上乃助」
「お前に名前を呼ばれる筋合いはねぇ!!うおぉぉぉぉ!!!!纏・雷電!!」
上乃助の体を雷が纏う。上乃助は2本の神剣を抜き、信長に斬りかかる。
「稲妻交差斬り!!!」
雷を纏った2本の刀が×印を描くように斬り付ける。
だが、あろうことか信長は両腕で受け止めてしまった。
「なっ!?」
「くっ」
少しうろたえたものの、何も食らわなかったかのように足払いをし、
その拍子に落ちた天羽々斬を取り、上乃助に斬りかかった。
グシャァ
「うわっ!!」
左肩から流れるように斬りつけられ数m後ろに飛んだ。
「上乃助!信長ぁああ!!」
神楽は腕につけている鎖を使い、信長の拘束を図った。
信長は飛んできた鎖を天羽々斬と左腕で弾いた。
「甘い!」
神楽は両腕を引くと同時に鎖を操作し、信長の周囲を覆い、信長を縛った。
「よし!」
「甘いのは神楽だ」
低い声でそういうと信長は簡単に鎖を破いてしまった。
「えっ!?」
そして、信長が神楽に斬りかかる。
「ふ、長年の修行も水の泡だったようだな」
「それはどうかな」
ビリビリビリビリ
「うわああああ」
信長は天羽々斬を離し、低い声で呻く。
「長年の修行が水の泡?ふざけるな、今こうやってお前に傷を負わせているだろう!」
「上乃助!」
天羽々斬は魔術を通しやすい。そのため、魔術を仕込むことができる。
「なるほど、そういうことか」
「それに・・・」
ビリッシュッ
瞬雷移動で信長の目の前に飛び掛りそして天叢雲で斬りかかる。
ザシュ
ふっ
信長の左肩を斬りつけたと同時に信長の右手が上乃助の脇にいれ左腕を断ち切った。
上乃助の左腕が宙を舞い、ボトンッと鈍い音を立て床に落ちる。
「うわああああああ」
「くっ」
信長も斬りつけられているため、すこしよろめいているがすぐに体勢を整えた。
「上乃助!!!!」
神楽は上乃助に駆け寄る。神楽はなきながら叫んでいる。
「上乃助ぇぇ!腕がぁぁああああ!!!!」
かなり取り乱している。彼女にとってよっぽどのことなのだろう。
だが、上乃助は立ち上がった。左腕から血が流れている。
足取りもおぼつかない状態だ。
「腕を斬られるほどの痛みを受けても死なないとはさすがだのぉ」
「へ、片腕くらいちょろいものだ」
「ふ、威勢が良いのう・・・だが、これでおしまいじゃ!龍の鉄槌!!!」
ドドォォォォォン
寺中に大きな音が鳴り響いた。
「何事じゃ!」
「何だ!!」
「え!?なによ!!!」
ボォォォという音が聞こえてきた。
「この音・・・火か!?」
「くっ、ついにこのときが来たか」
「なんなんだよ!信長!
温泉街のときに言ったことが起こっているのか!?だとすると・・・」
「わしはもう死ぬようだ」
後ろの部屋から武士が攻めてくる。
「くっなんなんだよ!」
天叢雲をしまい、右手に雷を溜め、床に放出した。
「地雷閃!」
床から雷が勢いよく噴出し直線上に放たれた。
武士たちは全員倒れた。
「みじめですね信長様、こんな小童に守られて」
倒れている武士を蹴りよけながらこちらに歩いてる。
そいつは龍を纏い、ビリビリと音を立てながらこちらに歩み寄ってくる。
「やはりか、明智光秀、裏切りおったな」
「明智光秀・・・」
「右腕に狐、私たちの仲間になっていたら私の名言を聞くことができたのに」
「プチッ
復讐の邪魔しないでよ!!!邪魔者は死ね!!!!」
「馬鹿!やめろ!!!」
神楽は上乃助の言葉を無視し、明智に蹴りかかった。
ビリビリビリビリ
「きゃあああああああ」
「神楽!!」
上乃助が神楽に駆け寄る。
「纏を使っているのにもかかわらず突っ込んでくるとは・・・馬鹿な者だ」
「(龍を食らったらしばらく力が出ない、その龍を纏うとは・・・)」
「さて、信長様、さっさと死んでもらいましょう、龍殺しの雨」
黒く赤い雷が雨のように降ってくる。ザーーと音を立てる。
「浴びているのに力が抜けないって何なんだ」
「ぐぁあああああ」
信長が呻く。そしてばたんと倒れた。
龍殺しの雨、龍を使える者がこの雨に打たれたとき、打たれたものは龍が使えなくなり気絶する。
光秀は倒れた信長に歩み寄った。
「一応確認するが、雷神の右腕、こいつを殺していいのだよな?」
「黙れ、殺すのは俺か神楽だ」
「でも狐は動ける状態じゃないよ?」
「とにかく、お前を先に殺しておいたほうがいいな」
「威勢がいいものだ、龍殺しの雨が効かないんじゃ仕方がないな・・・
とにかく信長様、布都御魂は頂きますよ、ついでに天羽々斬も」
「布都御魂だと!?」
布都御魂、神代三剣のひとつ。建御雷神がこれを用いて、
葦原中国を平定したとされる霊剣。
「あれは霊剣、この世には実在しないはず」
「そう、霊剣、そのもの自体は霊のようにそこに存在しない、そして効果も発動しない
だが体の中に仕込んでおけば腕のほうに効果が現れるのだ」
「(信長はそれを腕に仕込んでいたのか、だから鎖も・・・)」
「さあはじめようではないか、この寺が消える前に!」
寺にはもう火がかなりまわっている。全焼するまでまだ20分くらいはある。
それまでに殺し、神楽を助けねば!
「それにしても惨めな姿だな、片腕がないなんて」
「茶番はどうでもいい、さっさとはじめるぞ!
纏・雷電!!」
「ふっふっふ、そうかいでは、纏・龍陣!!」
ビリビリビリビリビリビリ
龍と雷の音が交差する。その音は轟音と化し、寺中に鳴り響く。
ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
「へぇ、小童でもこれくらいは耐えれるのだな」
「当たり前さ、これくらい」
といいつつ、冷や汗をかいて耐えている。これを何分も聞かされるとさすがにしんどい。
シュ
シュ
2人が同時に動き出して、上乃助は天叢雲を抜刀し斬りかかり、
光秀は左腕に仕込んだ布都御魂で斬りかかる。
2つの神剣が接触する。そしてつばぜり合いが始まった。
布都御魂につばはないが・・・。
「さすが神代三剣のひとつだ
だが持ち主が小童だと意味がないな」
すると光秀は、右手に持った天羽々斬で上乃助の右肩を突く。
グサッ
「くっ・・・これくらい・・・・」
歯を食いしばって耐える。上乃助は布都御魂を弾いて、右腕を強引に動かし、
天叢雲で天羽々斬を弾き返した。
カンッ
「なっ!?」
そして外側から天羽々斬の柄の上の部分を当て、天羽々斬を弾き飛ばした。
「誰が小童だって?」
「ふっ、雷神の右腕の異名も伊達じゃないというわけか、
いいだろう、1本しかない腕に二刀流はずるいな、布都御魂だけでいくとしよう」
「なめんじゃねぇ!雷牙!」
天叢雲より長く伸びた雷を帯びた天叢雲で光秀を突きにかかる。
「牙突に魔術を帯びさせることができるのか・・・
小童の称号は打ち消そう、だが俺には到底勝てないだろうな
龍牙!!」
カンッッッ
「なに!?超越しただと!?」
グサッッビリリリリリリリリッッッッッ
「ぐはっな、なぜだ・・・!」
「何だ、知らないのか・・・天叢雲は神代三剣の中で一番魔術を通しやすい、
だから雷の威力があがった」
「それだけで雷が龍に(ry」
「で、布都御魂は神代三剣で一番魔術を通しにくい、
その差は思っている以上に激しいんだよ」
魔術の通しやすさを例えるなら、天叢雲は鷹、天羽々斬は蛇、布都御魂はねずみといったところだ。
とはいっても、布都御魂も魔術は通しやすい。天叢雲の通しやすさがぶっ飛んでるだけだ。
「くっ、そういうことか」
「で、今の雷牙により、全身に高圧の雷が回った
纏に天叢雲の通しやすさ、そして全力で魔術をこめたからな、
体はしばらく動かないし、魔術も使えないだろう」
「なぜ魔術も使えん!?」
「人間の体のどこかには魔術を生む器官がある、
それも潰れただろうからな、
それが何かは解明されていないがな」
「くっ、俺の負けだ右腕、殺せ」
「ふざけんな、いわれなくても殺すよ!!!」
グサッ
急所と思われる場所を刺した。光秀は血を吐いた。
吐かれた血は四方八方に飛び散り、上乃助の顔にも飛び散った。
べちゃという音が異様なまでに気持ち悪く思えた。
「さて、次は信長か・・・もう死にかけだし、さっさと殺すか」
上乃助は信長の首を斬った。首から地が噴水のように噴きだしてきた。
殺したところで何も起こらない。そして殺したところで憎しみも晴れることはない。
そういうことを自覚するため、信長の顔をじっと見た。
そして天叢雲に付いた血を払って、腰に下げた鞘にしまい、
背伸びをして、神楽のところへ歩み寄る。
「神楽、もう終わったぞ」
「・・・あ・・え・・・・う・・・あ」
神楽はしゃべることができなくなるほど力が抜けていた。
この光景が光秀の龍の強さを物語っている。纏に突っ込んだだけなのに
ここまで力が抜けるとは・・・。
今更いったところで仕方がないが、龍の影響を受けやすい人と受けにくい人がいる。
神楽は受けにくいほうだ。その神楽がこの様だ。
上乃助が食らったら体の機能までが停止していただろう。
龍は長くても1日すれば効果は消える。心配することもない。
「たく、いつもの元気はどこへやら・・・
武田戦で龍を食らってもぴんぴんしてたのに」
といいながら、右手を器用に使い、神楽をおんぶした。
天羽々斬を拾い、もうひとつの鞘にしまう。
そして明智光秀を右腕で持ち、猛ダッシュで寺を出た。
上乃助が門から出たと同時に本能寺が崩れ落ちた。
「危なかった~ちまちましていたら死ぬところだったな
まぁ、今も死にかけなんだが・・・」
気づけば神楽は意識を失っている。
上乃助は神楽をおぶりながら美濃の北川温泉街まで歩き続けた。
温泉街のすぐ近くで力尽き、上乃助は倒れた。
運よく町人たち二人の姿を見つけられ、宿へと連れ込まれた。
正しい処置の結果、上乃助は九死に一生を得た。
神楽は気を失っていただけのようだった。
1ヶ月が立ち、ようやく上乃助が目覚めた。
「う、うぅ~あれ?ここどこ?」
目の前には涙を浮かべている神楽と裕がいた。
「うぅうわ~~~~上乃助~~~~死んだかと思ったよぉぉぉぉ~~~~」
「人を勝手に殺すな!あいたたた」
「落ち着いてください上乃助さん、こんなときでもつっこまないでください」
「ごめん・・・ていうか・・・そっか、あいつに斬られたんだったな」
左腕がなかった。肩から下がなかった。斬られた跡もまだ残っている。
そしてほかの傷も癒えていない。だから神楽と裕にもうしばらく休めといわれた。
さらに1ヶ月、傷も完治したとは言えないが、ほとんど回復した。
そしてその1年後、時々喧嘩・・・というか紛擾したり、
神楽に振り回されたり、いろいろあったが、ついに神楽と上乃助は結婚した。
その後、1人の子どもが生まれ、2人は北川温泉街の町人といっしょに幸せに暮らした。
そして約400年後・・・
「ねぇお母さん、この剣、天羽々斬と天叢雲剣でしょ?
この2本で僕のご先祖様が織田信長を倒したんだよね?」
和室の床の間に掛軸がかけられていて、その下に刀掛けに2本の刀が掛けられている。
「よく知ってるわね?」
「学校で習った!」
「そうなんだ、えらいね」
ナデナデ
「うん!」
「これからも勉強がんばってね」
「うん!」
やっと終わりました。
現代編もやってほしければやります。
というかきまぐれで勝手にやる可能性もあるのでご注意を♪
というわけで、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!