旅の始まり
※これは一部というかほとんどフィクションです。
一部は実際にあったことがありますがほとんどはフィクションです。
1582年5月21日・・・ついにこのときが来た。
俺の名前は内葉上乃助、今は安土桃山時代初期、俺の一族は織田信長によって滅ぼされた。残ったのは俺と幼馴染の内葉神楽だけ。
この世界は、刀や火縄銃だけでなく、魔術が実用化された世界、科学的根拠はないが炎、雷、水、風、龍の魔術が基本的に使われている魔術で、派生によっていろんな魔術も使える。
で、俺たちは復讐のため、俺と神楽は修行を重ね、ついに出発のときが来た。
「よし、神楽、行くぞ!」
「うん!」
どうでもいい話だが神楽は女だ。
性格は少し悪いものの、実力はすごい。
「なぁ上乃助、本能寺でいいんだよな?」
「あぁ、今は越前、歩いていけば一週間と四日くらいだろう」
「長いなぁ・・・体力持つかな・・・」
「大丈夫だろう、お前は俺より体力あるんだから」
「あ、そっか」
「自分の能力忘れるなよ」
「はいはい」
神楽は魔術が使えない代わりに速さと体力は異常なまでにあり、全力疾走で10kmまでは息切れせずに走れるというが、嘘みたいな話としか思えないけど、これが嘘じゃないって考えるとたまげた話だ。
まあ俺も体力は多いほうだが・・・
「さて、出発しますか」
「おー」
そして雨の日も風の日も進んでいき、そして旅をはじめて五日後・・・
「くそ〜なんでこんなことになるんだよ〜」
「なんで俺たちは戦の中に飛び込んでしまったんだぁあああ!!!!」
「楽しそうだったから」
「のんきに舌を出してる暇があるなら戦え」
「はいはい」
そんな話をしていると、武士が刀で切りかかってくる。
「覚悟!!!」
「あ~あ~もう面倒くさいなぁ」
ざしゅっ
腰にぶら下げてる2本の刀のうち、1本の刀をぬいて切りかかってきた武士を真っ二つに切り裂き、刀を収めた。
普通なら腹に傷がつくだけだが、俺の場合は刀に雷の魔術をこめて切っているため、真っ二つになったのだ。
「相変わらずすごいことするなぁ」
「ほっとけ」
「わぁ!真っ二つになっている!」
「誰がこんなことを・・・」
周りの武士がわめき始める。どうやら相手の結束は堅いようだ。
「俺だ」
普通に手を上げる。とにかく周りの武士を手っ取り早く殺すにはそれが一番早いからだ。
「おぬしか!」
「おぬしの命もらおう」
周りの武士が一斉に襲い掛かってくる。
「ハマったな」
少しニヤっと笑いつつ、抜刀の構えをする。
「雷龍なぎ払い」
刀を抜刀し、俺の周りのものをなぎ払う。
「うわぁあああ」
「雷だと!?」
バタッバタッバタッバタ
周りにいた武士は全員真っ二つになった。
あちこちに血があふれている。
「もうなぎ払いじゃないじゃん」
「いいだろ細かいことは」
周りはしーんとした空気になっていた。
するとある脇役の武士が・・・
「あれは、内葉上乃助じゃあないか!?」
「あの二本の刀、そして雷の魔術・・・間違いない」
そう、内葉上乃助、内葉神楽はこの世界では有名で上乃助は「雷神の右腕」、神楽は「神速の狐」の異名を持つ。
「するとこっちは・・・内葉神楽・・・かぁわい(ry」
パーン
武士の首が飛ぶ。
「とっとと死ね!」
神楽が顔を赤くして武士の顔面を蹴っていた。
「お前・・・俺がかわいいって言ったら何にもしないくせにほかのやつにはとんでもないことするか・・・」
「うっさいわね!ほっといてよ!」
「はいはい」
顔を赤くしてそっぽを向く神楽・・・かわいい。
「ひぃいい怖いぃい~~内葉神(ry」
パーン
「またかよ」
「上乃助以外の人が悪口&褒め言葉を吐いた場合は首を蹴るよ?」
「俺は対象外なのになんか怖い・・・」
「気にしない気にしない♪」
「はいはい、ちゃっちゃと両軍倒しちゃいましょう」
「おー」
上乃助は2本の刀を抜き、襲い掛かってくるものを真っ二つに切り裂いていく。
神楽は周りの武士の刀と銃、そして武士の首を片っ端から折っていく。
そして数分が立ち、周りには血溜りや、刀の破片、そして武士の首や武士の上半身、下半身がそこらじゅうに落ちている。
その中に返り血で染まりきっている2人が立っている。
そんな二人にある二人の馬に乗った人が近づいてくる。
「あんたらが大将か?」
「そうだ、上杉影蔵と申す」
「武田三森と申す」
「武田家は滅亡したと聞いたが?」
「生き残りぐらいはいるわい」
「もう面倒だからとっとと殺そうよ」
神楽が目をキラキラさせている。自分より強そうなのが相手だと戦いたくてうずうずしてるようだ。
・・・とんでもないキチガイだ。
「おい、目が殺人鬼になってるぞ」
「気にしな~い気にしな~い♪」
「上杉よ、ここは協力してこいつらを打つぞ」
「今回だけだぞ」
向こうは戦う気満々だが、こっちは穏便に済ませようとする。まあそう考えているのは俺だけっぽいけど・・・
「取引を申請する」
「え~さっさと殺そうよ、面倒くさい」
「こっちにも考えがあるんだよ」
「早く申せ」
いいんだ・・・。
「織田の情報を教えろ」
「・・・悪いな、織田の情報は持っていない」
神楽の心理学ロール♪→成功
神楽は嘘じゃないことがわかった。
これはTRPGじゃないよ?
「嘘は言ってないみたいよ」
「あともうひとつ、馬を渡せ」
言葉を言い切った瞬間、龍の魔術が上乃助に襲い掛かる。
不意に攻撃されたため、右腕にかすってしまった。
「くっ、しまった」
「上乃助!大丈夫!?」
「右腕は今回は使い物にならないな」
「馬など渡すか!」
「死刑に処す」
すると、左手で刀を抜く。
武田、あんたは裁判長か。
「交渉決裂ってところか・・・一対一でやるぞ!神楽、武田のほうを頼む」
「あいあいさー」
「お前も女だろ、もっと女の子らしい返事しろ」
「あいあいさー!というわけで武田三森、一対一でやりましょう」
「了承した」
2人はどこかへ行った。
神楽がノリノリだったから・・・武田は大丈夫だろうか・・・挽き肉にならないだろうか・・・。
「さて、これで一対一だ」
「・・・いいだろう、だがお前は雷、俺の龍とに勝てるはずがない」
属性は火→龍→雷→風→水→火という風に属性には弱点がある。たとえば龍が雷の魔術や魔法陣に攻撃すると、雷だけが消滅し、残った龍はそのまま攻撃を続行する。
だが、技術によっては雷が龍に勝つこともあるらしい。このことを「超越」という。
龍は効果が特別で触れたものの力を奪う力を持っている。
そのため、俺の右腕は龍がかすったため、力がはいらず、使い物にならない。
龍の魔術を使用できる人は少ない。
イメージは赤く黒い雷。
「さて、はじめましょうか」
「「いざ、尋常に勝負!!」」
最初は短編で書こうと思ったのですが、思った以上に長くなったので何話かに分けて書いていきたいと思います。
ほかの作品は受験シーズンが終わったら書きますのでそれまでちょっと待っててください。
これでも一応受験生なんで・・・
あと、この作品ってSFに入るんですか?
一応ジャンルは冒険にしていますが、SFの意味がいまいちよくわからないので・・・