少し落ち着いた月曜日のお話
午前6時30分頃。
休日なら目覚めもしない時間に、始まりを告げるようにアラームがなる。何が始めるかは言わずもがな月曜日のことで、今日から平日が始まると頭を悩ましてしまうような朝が来てしまったということだ。
それでも、多くの人が同じ不幸に見舞われていると思えば、どうてことは無い。それどころか、謎の連帯感すら感じる。気持ち悪いとは思うが、それほどに憂鬱な朝だとわかって欲しい。
さて、明日も明後日も、もっと言うなれば5日間程の連勤を迎える中で、この朝は重要だ。最初が良ければその後も良くなると言うものだから、というのもあるが、単純に休日で乱れ切った生活リズムを調えるためである。
身だしなみを整えつつ冷たい水で五感を刺激し、空っぽの状態の胃に無理に朝飯を詰め込み内蔵を活性化させ、仏前に座りいつも通りに君と挨拶する。
これでもう大丈夫。これがいつもと同じ仕事前の朝だ。
そうなるまで数年かかったけど、なんとか仕事をしている。
玄関先でそう思いながら、家を出る。
未だに憂鬱な気分が晴れないのは月曜日のせいだと思い続けたい。