ドロ濃い透明 淡い黒
冷たい心臓を温めようと
何回も触れる君の手に霜焼け
自分の息を
手に吹きかけながら
何も無かったかのように
温め続けている
答えを見失おうと
答えなど
初めから無い世界だ
結局は
使いやすいように
道具を出して貰っているだけ
その道具も
明確じゃない
いつか覆るかもしれない
僕等の知っている
青い猫型ロボットも
ただの青い哲学に過ぎない
誰も真理はわからない
ただ
その先を考えてと
依頼する声がしているだけ
寒空に
星がある時ない時を描いて
その差に
涙しているのですか?
繰り返している
何処かの物語は
同じように飽きられて
ひたすらに
燃やされるものです
その中で
燃え尽きなかった物が
英雄になっているだけなのです
氷結した人間を中から出そうと
何回も叩く君の手に血豆
自分の力を
手に込めながら
何も無かったかのように
叩き続けている
時間を落としても
時間など
初めから無い世界だ
結局は
持てるように
道具を作り出しているだけ
その道具も
一人分の価値しかない
いつか覆るかもしれない
あなたの感情は
誰よりも正確か
誰も真理はわからない
ただ
面倒くせぇと
日向で声がしているだけ
砂粒に
価値が見えたり見えなかったり
その差に
嘆いているのですか?
繰り返している
面白くない日々だと
大きな声の飛び交う中
あれだけ
言ったではありませんか
その中で
浮き上がってきた声が
その言葉だっただけなのです
全てを愛せば良いのだと
蜚蠊を抱いて寝る少女
全てを壊せば良いのだと
人間を殺して回る少年
僕等は
いつまでも
その間で過ごして
最も中途半端だから
最も多く切り取れるのだ
全ての事柄一つ一つが
小さい故に
大きく見える理由だ
簡略化されながら
新しいと勘違いしては
難しく纏められて
カタカナ語で打ち上がる
真実は無いという真実は
インターネットの形みたいだ
空間に
人が居る時居ない時を見て
その差に
酩酊する顔を思い出すのですか?
繰り返している
造語のでき方と自己投影
違うように同じにされて
ひたすらに
忘れ去られるものなのです
その中に
落ちない汚れがある
それが人の文化
ただ それだけなのです