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蔵と餓飢(がき)  作者: あき
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気になるクラスメイト

面白くない表現がある可能性があります。

苦手なものがある方は閲覧しないことをお勧めします。

クラスメイトに1人気になるやつがいる。


特に何があるわけでもなく、普通に過ごしている彼を気にした理由はただの一つしかない。




おいしそう、だったからである。




誤解ないように先に言うと、性的な意味ではない。

食肉的な意味である。

それはそれで、とんでもなく引かれそうだが、誤解ではないので訂正はできない。


ただ、この先の話を聞いてくれるなら、俺の特殊な食事事情を聞いては欲しい。

俺はこの世に生まれてこのかた、満腹状態を数えるほどしか経験していない。


家は普通に食事に困らない財力だったし、高校にも好きに行かせてもらっている。

両親どころか親類縁者も健在で仲が良い。

家庭環境や周りの問題ではない。


俺がお腹一杯にぬらないのは、ひとえに俺の主食のせいである。


俺はある日道端に落ちていたよくわからないものを見つけ、食べた。

これだけ聴くと拾い食いしたみたいに聞こえるが、違う。


俺が見つけたのは、この世ならざるものと呼ばれる、妖怪の類だと後に知る。


そして、俺は何故か ソレ の食べ方を、初めから知っていたのである。

自分でも驚いた。

ちなみに、味は最悪だった。

一言で表す。



クソまずい。




それ以降、相当困らない限り俺は、ソレらに手を出したりはしない。

まだ片手で数えるくらいしか食べたことはない。

なんで、そんなん食べれるか不明だが、いまは置いておく。

そんな俺が、おいしそう、と思ったのだ。



あのクラスメイトが人かどうかを疑うのは自然な考えだろう。

続く

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