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史上最悪の悲恋  作者: 林檎月 満
悲劇(喜劇?)の幕開け
8/16

偽新婚夫婦の話 弐

【前回のあらすじ】

婚約者(監禁犯)と二人きり!気まずい!((*)(*)(*)帰りたい! by(すぐる)


 いや、厳密に言えば二人きりってわけじゃないんだよ。【Violenza(ヴィオレェーンツァ)】の黒服さん達がドアの前にいるから。

 でも、それ以外に誰もいないの! おばあちゃん、日本でお留守番してるから!


 カルロさんは、顔に帽子乗せながら腕組んで寝てる。カルロさんと話すっていう手もあるんだろうけど、正直、この人に関わりたくない。


 わざわざマフィアになったのが理解できない。

 人を殺して何とも思ってなかったのが気持ち悪い。

 監禁犯だから信用できない。


 怖いんだ。分からなくて、気持ち悪くて、信じられないから、僕はこの人が怖い。

 だから関わりたくないし、拒絶してるんだけど、そんなことしたって気まずいのは変わんない!!

 日本からイタリアまでをこのまま過ごすと思うと、空気にでも変わった方が楽だと思う。自分の身を守るためにイタリアに向かってるのに、死にたくなってるってどーゆーこっちゃ。


 耐えきれなくなって、僕は深いため息をつくいた。


 その瞬間、カルロさんが勢いよく体を起こす。どうやら寝てたわけじゃなかったらしい。(……びっくりしたぁ…。いきなり動かないでよ。)

 カルロさんが手を叩くと、黒服さんの一人が瞬時にカルロさんの足元にやってきた。


「Gli dare dolce.」

「Sì.」


 黒服さんは、カルロさんからなにか言われたあと、すぐに扉の向こうに行った。

 なんだろう。何してるんだろう。部下に何させてるんだろう。なにか持って来させてるのかな?葉巻(シガー)とか?この人かなり煙草の臭いするし。この臭い嫌いなんだけどなー。


 だけど予想を裏切って、黒服さんが持ってきたのは……おかしだった。

 状況からして信じられなかったけど、どう見てもおかしだった。ヘンな形のパンにアイスクリームが挟まってるみたいなおかしだった。


 普通においしそうだけど、カルロさんあれ食べるの!?……ギャップ(笑)

 でも、黒服さんはカルロさんの方じゃなくて、僕の方に洋菓子を置いた。


「えっ!!?」

シニョーレ(signore)からの、『ブリオッシュ・コン・ジェラート』デス。ドゾ、冷たいウチに。」

「あ、うん? ありがとうございます???」


 それだけ言って、元の扉の前に戻ってしまった。

 いや、『ブリオッシュ・コン・ジェラート』ってなんだよ。シニョーレって誰だよ。もしかしてカルロさん?


 ってことは………もしかして…気を使ってくれた?


 ずっと、居心地悪そうにしてた僕がついに溜め息漏らしたから、子どもが好きそうな(子供じゃない!!!)お菓子持ってきてくれた。……とか。


 いや。無いわ。流石に無いわ。誘拐された子供、誘拐しなおして「俺のこねこちゃん❤」とかいう奴がそんなことするわけないわ。お婆様からなんか言われてただけだろ。

 まぁ、わざわざ持ってきてくれたものを、食べないで溶かすのも失礼だし。冷めないうちに、って言われたし。相手さんの機嫌損ねたら、どんなことされるかわかったもんじゃないし。食べよう。

 決して、甘いものに目が眩んだわけじゃない。


「いただきます。

 んむっ……うまっ!」


 『ブリオッシュ・コン・ジェラート』とかいうお菓子は、甘くて冷たいジェラートが口の中で溶けて、温かいブリオッシュにじんわり()みる、最高に美味しいお菓子だった。

※カルロさんと、黒服さんの会話※

 「彼に菓子をもって来い。」

 「はい。」


 『ブリオッシュ・コン・ジェラート』は、名前の通り、ブリオッシュにジェラートを挟んだお菓子です。食べてみたいです。

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