表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
史上最悪の悲恋  作者: 林檎月 満
悲劇(喜劇?)の発端
4/16

世にも気持ち悪い話 I

※今回ヤンデレと、犯罪の表現があります。苦手な方はブラウザバックされることをお勧めします。

【前回のあらすじ】

目が点になった。


 こんなことがあったらしい。



Chi e`(どちら様)?」


 唐突に掛かってきた電話を、少しめんどくさそうにとり、ぶっきらぼうに話す。

 否、話したが、声を聴いた途端、顔色を変えた。


 掛けてきた女性は昔、齢12にして最高峰の暗殺者として恐れられた、という名の知れた人間だった。

 急いでボスの部屋に向かった。


Boss(ボス)ho Мolto(大変だ).」


 そのまま、抱えたアンティーク調の電話の、受話器を手渡す。


Calmare(落ち着け)Che è (なにが)avvenuto(あった)?」

Signora(グラツィア)GRAZIA()da(から)telefono(電話)


 ボスが急いで受話器をひったくる。

 日本語で何かを話しているが、日本語ができない自分には、何を話しているのか全く分からない。


 ようやく話が終わったボスが、こちらを向き、言い放った。


CARLO(カルロ),Io lavoro(仕事だ)



 ボスがグラツィア様から受けた依頼は、『イギリス人の取引相手が跡取りにオイタをしたので会社ごと潰してくれ』というものだった。

 そんなわけで、うちのファミリーの実働部隊を率いる俺は、仕事をしに来たのだが……。

 とんでもないものと遭遇してしまった。

 俺のdestino(運命の) amante(恋人)とな。

 なぁ、

Me(俺の) Gattina(こねこちゃん)❤」


 男、いや女は、その腕に抱いた少女を見ながら恍惚とした笑みで言った。



 話は遡ること数分前。


 予定通り部下を引き連れ、仕事を(つぶ)しに来たら、()の取引相手がおそらく商品であろう金髪の少女に、焼き印をつけるところであった。あいつ、人身売買までやってたのか。あの組じゃおもいっきしアウトじゃねぇか。そりゃ潰される。

 あの下衆に焼き印をつけられかけていた少女は、猿轡を嚙まされ、泣きじゃくり、嗚咽を漏らし、助けを求めるようにこちらを見た。

 その途端、頭が想いで埋め尽くされた。


 あの、必死で助けを求め、涙を濡らす目を絶望に染め変えたい。

 あの子を早く自分だけのものにしたい。早くはやくハヤク誰かに取られる前に自分のものに。


 そんなことを考えていたら、知らぬ間に見たことも無い男が無残にも撃ち殺されており、それを見て気絶した少女を抱きかかえていた。

 そのままお持ち帰りした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ