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プロローグ2
三年の月日の内に「彼」はずいぶんと変わりました……
「彼」も周りも……
鍛冶屋の仕事をする内に彼はより「静か」で「儚げ」で……
そんな雰囲気を纏いながら、『重く』『硬く』『砕けず』……
自身の、感情や考えが伝わりずらく、口数も減り、唯、ひたすら
『鋼』を『溶かし』『打ち』また、『溶かし』繰り返される動作の中
彼はしだいに『鋼』の様になっていきました……
そんな生活の中でも、『彼』に関わる人物がいました……
義妹の「ちぃ」です、しだいに鋼のように静かになる『彼』に
話しかけ、彼もまた、静かに『声』を聞きながら
彼は