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ヤマオリタニオリ

作者: 狐猫
掲載日:2011/03/10



わたしに手紙が届いた。


差出人の名前、住所は無し。


中には三枚の紙が入ってた。


一枚目には白い紙に山折を示す線が、二枚目には黒い紙に谷折を示す線が書かれていた。


そして三枚目には、














 『どちらかを折ってください。

 

 白い紙を折ればあなたに嬉しい出来事が、

 

 黒い紙を折ればあなたに悲しい出来事が、

 

 起こります。』














と書かれていた。


もちろん悲しい出来事が起こるのは嫌なので、わたしは白い山折を示す線の入った紙を山折した。


するとどうだろうか。本当に嬉しい出来事が起こった。










人を殺した。二十人も殺した。


周りの人からは褒め称えられ、わたしは今までにない喜びを感じることができた。









次の日、またわたし宛に手紙が届いた。


手紙には紙が一枚だけ入っていて、













 『昨日折らなかった方の紙を折ってください。


 さもなければあなたは命を落とすことになるでしょう。』














と書かれていた。


昨日本当に嬉しいことが起こっただけに折らないと本当に命を落とすことになると思ったので仕方なく黒い谷折を示す線の入った紙を谷折した。


記すまでもないが、本当に悲しい出来事が起こった。









子供が増えた。


周囲の人も喜びを感じる者は誰ひとりとして居なかった。









次の日、三度目の手紙が届いた。


中にはこう書かれていた。














『解釈はあなたにお任せします。』



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