早速修羅場フラグ立ったよ
久々です。なんか長くなった。。。
よく分からない事になったので適当に読んでください。
「ア…アドっ!寝ないでっ!!落ちるっ。馬から落ちるって!!!」
セラのかなり焦った声で、俺は途切れそうな意識を必死で繋ぎ止める。
これは、マジでヤバイ奴だ。ねむすぎる。
しかも……
『お゛らぁっ。そこの二人っ止まれぇぇぇぇぇっっっ』
なんか追いかけられていた。
後ろから罵声や足音が、どたどたと迫ってくる。
それにしても眠い。
どうして俺たちが早くも、こんな危機的状況に陥っているかというと、話は暫く前まで遡る……。
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最初に不寝番を俺がやることにしたのが、失敗の始まりだった。
何事もなく、自分の担当の時間を終えた俺は、セラを起こすべく立ち上がった。
「おーい、起き…ろ……。」
声をかけながら、がくがくと揺さぶる。
しかし――――。
起きない。ぐっすり寝ている。
今日は見つからないように、魔法を使いっぱなしだったから疲れたのだろうか。
カモフラージュの魔法は、割と簡単で魔力の消費も少ない。
だが、ほぼ1日中使い続けていたから疲労はかなりのものだったのだろう。
俺は、戦闘になった時の為に魔法は使っていなかったし、夜も強いしな……。
あいつを、寝かせておいてやってもいいだろう。
ということで3時間後――――。
空が白み始める。
正直、俺は退屈し始めていた。
退屈すると眠くなるのは、人間の本能っていうかで。
俺は眠たくもなり始めていた。
でも此処で寝るとぜってー起きられねえよな……。
などと思いながら、それでも眠くなりすぎて、
「セラ、起きろ。起きてくれ。」
セラを起こして、そのまま寝た。
セラは訳分からんって顔をしていたが、お構いなし。
意識が飛んだ。
「アド、起きてっ。起きてってば。」
セラが耳元で叫んでいた。
眩しい。太陽が頭上にあった。
意識が飛んでから一秒とたってないんじゃねーのか、これ。
まあ、太陽の位置でそんな訳ない、かなり時間がたっている、ということは分かるけど。
「まだ寝させてくれよ……。」
色々考えていた(っていうか頭に浮かんだ)が、やっぱ眠い。うん。
「こうなるなら、ちゃんと起こしてくれれば良かったじゃんっ!もう。」
セラが叫んでいる。
んなこと言われてもなぁ、お前起きなかったし……。
ぼんやりとそんなことを思いながら、寝……。
「起きろぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!」
魔法で声を拡張したらしい。鼓膜がやぶれそうだった。
「うるせえっ。耳が聞こえなくなっだろうがぁーーっ。」
俺も、これにはさすがに目が覚めたし、キレかけた。
さらに文句を言おうとしたところで、
「黙って。人の気配がする。帝国かも」
セラがいつになく真剣な顔で囁く。俺らは出発する前に、帝国の奴らが追ってくると思うが、絶対捕まるな。と、いやになるほど言われていた。理由は分からんが、俺も捕まりたくないし、分かったと返事していた。ちなみにセラの耳は何故か異様に良い。良すぎる。俺には到底聞こえないが、何か聞こえているらしい。
「ヤバ、近づいてるかも。早く出発の準備して。音は立てちゃ駄目。気配も絶って。」
言われるままに準備を始める。ものの三分で準備は終わった。が、そのころには俺の耳にも、帝国の兵と思われる人達のたてる音が聞こえていた。これでは、逃げるに逃げられない。
「ま、魔法でなんとかやりそごそっ。えと、アド、こっちに荷物まとめて。」
セラの焦った声。
俺も急いで荷物を一か所にまとめて、セラのそばに寄る。
「いくよ。」
ルーンを唱え始めるセラ。セラの全身が魔法のオーラで包まれていく。
ルーンが完成すると、緑色のセラのオーラが、俺や荷物やらを包み込んでいった。
「よし、もう大丈夫!多分☆」
いや、多分て……。
まあ、俺もセラの力を知っているから何も言わないが。
カモフラージュの魔法は、自分たちの存在を隠す為の魔法だ。見えなくするのは勿論、音を聞こえなくしたり、気配を隠したりもできる。しかし、マナを行使して魔法を使っているわけだから、その痕跡は残ってしまう。ルーンマスターが見れば、ばれてしまう(こともある)のだ。その点、セラは魔法の痕跡を殆ど残さずに魔法を行使することが可能だ。しかも音、気配ともに完全にシャットダウン。
俺にはどうしたらこんなことが可能なのか、皆目見当もつかない。
「なに真面目に解説してんの?早く行くよ。」
更に、移動中も行使可能。っと。
術者から離れてしまえば、魔法が切れやすくなるんだが……。
セラは、そんな常識をものともしない。
「だから、真面目に解説ばっかしてても、読者はつまんないって。」
いや、解説しねーとわからんだろ。
あと、読者は禁句じゃねーか?
「つべこべ言わないっ。はやくはやく。」
「せっかく気を利かせてやったのに。」
「あんた、ホントにツンデレキャラなの……?」
「キャラとか言うなっ!」
はあ、コントかよ。これ。
なんか疲れた。
「とりあえず、行くよっ。逃げなきゃ。」
そうだ、そういえば危険な感じになってたんだった。
馬に乗って進みだすセラ。俺も急いで馬に乗り、あとを追った。
人の話声は、さらに近づいていた。
『おい、あの空き地じゃないか?さっきあの辺りで、声がした気がするんだ。』
場所が特定されたらしかった。見えない筈とはいえ、やっぱり怖い。
空き地から一本だけ伸びた道で、馬を駆っていく。
と、前を進んでいたセラが不審な動きを見せた。
要するに、急に止まったのである。
「うわっ。」
俺も急いでストップ。馬が驚いて前足を浮かせ、嘶いた。
がさっ
凍りつく俺達。前足を浮かせた時、はずみで茂みを揺らしてしまったらしい。そして、セラのすぐ前にはセラを止めたもの。詳しく言うと 帝国兵×2 がいた(あった)。物音は、気のせいで済ませるには大きすぎた。帝国兵達がこっちを見る。俺達は見えていない。しかし、俺達のつけた足跡が、点々と続いていた。それは今いるところまで続いているわけで。
「おい……。あそこに誰かいるよなあ。目当ての奴らか?」
「え、でもさ、こんな極秘で探されてる銀髪の少女と少年だろ。なんかやばそうじゃん。どうやって捕 まえるのさ。」
……。修羅場フラグ立ちました。
とりあえず逃げるか。
んで、逃げた。とりあえず。。。
で、見つかってああなったって訳だ。
それにしても……眠い。。。
これからは、そんなにこだわらず、とりあえず進めていこうと思います。
なので、文章とか乙だと思います。。。だっていきなり綺麗になんて無理でしょ。なので、練習みたいな感じでがんばります。
アドのキャラがよく分からんww