街並み
練習作だからっ。
クオリティを気にしてはいけないのだからっ。
ゆっくり、終わりは私も知りませんが、とりあえず何かを書く場としてなんとか活動を続けたいと思います。
「凄ーい。。。」
無意識のうちに声が漏れた。
「ようこそ、アルティラ神国へ。」
ダイキリの声が誇らしげだったのもうなずける。生まれて初めて見た大きな街だけれど、こんなに綺麗な街は他にはないのではないか、と思った。
「つか、先に眩しいって言えよ。」
まったく、アドはこんなときにも文句ばかり。あれ?
「目閉じた方がいいって先に言われたよ?」
「俺は言われてねぇっ。」
ダイキリをみるとしれっとした顔で微笑まれた。うん。アドは言われてなかったみたいね。
「じゃ、行きますか。」
ダイキリはそう言って、ピシリ、と特に大きく、荘厳な建物を指差した。街の西側に聳える、すっきりとしたシルエットの美しい城。まるで絵本に出てくるお城みたい。でも……
「なんでお城に行くの?」
そう。リュナさんとロザさんが昔雇ってもらっていた、とは説明された。雇ってもらっていた国、と言うからには国に雇われていたのだろう。しかし、たったそれだけのツテを頼ってお城までは押し掛けられないのでは?と、私だって分かる。
「あれ、聞いてないの?あの二人、ロザの方は女王直属の近衛兵でリュナは直属部隊の千人隊長だったってこと。城に詰めてて、女王様とも面識あったから、女王様に直接君たちの保護を求めて来たんだよ。無事到着したことをちゃんと報告に行かないと。」
「……。」
「……。」
絶句。
私もアドも何も言えない。そんな話、一度も聞いたこともない。というかあの二人、今更だけど何者?
「……そんなことなら、もっと色々聞いておけば良かったな。。。」
ぽつっとアドが呟いた。私も同感だ。この際何を聞くかを気にしてはいけない。
ダイキリは既に歩き始めていた。
「おい、ちょ、待てよ。」
慌ててアドが追いかける。
「セラっ、遅れんなよ。迷うぞ。」
まだぽけ~と街を見ていた私に、アドが振り返って言った。
そうか、不慣れな街で迷っては大変だ。
今更その事実に気付いた私は、急いで二人の後を追いかけた。
進まねぇぇぇwww