出会い
ピー。
「早く、飛び込め」
僕はプールに飛び込んだ。
僕は、高校3年生の田中誠二。
部活はバレーボール部。
僕は、頭を拭いて制服を着た。
僕は教室へ向かった。
「誠二、大学どうする?」
後ろの席の金田に話しかけられた。
「どうして?」
「聞いただけ」
「数学の教師になろうかな?」
「どうして?」
「数学好きだから。金田は?」
「ミュージシャン」
「マジで?楽器できるの?」
「出来ないけど、他にやりたい事ないし」
「もっと真剣に将来考えろよ」
2人とも笑った。
「金田、学校の帰りにラーメン屋行かない?」
「いいけど、どうして?」
「ラーメン食べたくなった」
僕と金田は学校の帰りに中華料理屋に寄った。
「ご注文はどうしますか?」
「ラーメンと炒飯、金田は?」
「唐揚げ定食で、あとお水下さい」
「わかりました。ラーメンと炒飯と唐揚げ定食ですね。少々お待ちください」
僕は、定食屋に置いてある雑誌を読んで時間を潰した。
「お待たせいたしました。唐揚げ定食のお客様」
「はい」
「金田、先食べろよ」
「おう」
金田は美味しそうに、唐揚げを頬張った。
「お待たせいたしました。ラーメンと炒飯のお客様」
僕の机の前にラーメンと炒飯が運ばれてきた。
「いただきます」
僕はラーメンをすすった。
美味い。
定食屋の懐かしい醤油ラーメンの味が、口に広がった。
金田と僕は一生懸命に定食とラーメンを食べた。
「お会計お願いします」
金田と僕は別々に会計を済ませた。
「金田、唐揚げ定食美味かった?」
「おう」
「お前、好きな人今いる?」
「どうした?急に」
「聞いただけ」
「お前は?」
「どうかな?」
「変な奴」
自転車でたわいもない会話をしながら、別々の家に帰った。
「ただいま」
「お帰りなさい」
母親に話しかけられた。
「あんた、今日から夏休みなの?」
「そうだけど」
「しっかり、勉強しなさいよ」
「おう」
僕は返事をした。
僕は部屋に入った。
部屋の本棚を見た中学校のアルバムが見えた。
ある思い出を思い出した。
中学校1年生の時、体育祭。
一年先輩の吉田玲子先輩。
活発で明るく、みんなのアイドル的存在だった。
先輩が2年生の女子のアンカーをつとめ、結局2番だったが僕は一生懸命に走る先輩の姿が忘れられなかった。
その年に、先輩は交通事故に遭い亡くなった。
僕はどうして先輩に気持ちを伝えることが出来なっかたんだろ?
どうして先輩を助けることが出来なかったんだろ?
そんなモヤモヤが頭の中にうかんだ。
僕は眠りについた。
次の日。
僕は10時に目が覚めた。
朝食を済ませ、部屋に戻った。
レンタルビデオ屋で借りたDVDを2、3作見た。
「最後にこれでも見るか?」
時をかける少女。
小説の原作は読んだことない。
「アニメ版か〜」
「これ、デジモンの監督じゃない?見てみるか〜」
僕はDVDデッキにDVDを入れた。
タイトルロールが流れた。
少年2人と少女がキャッチボールをしている。
少女がタイムリープして、友達の事故を助けるストーリーだった。
「俺もタイムリープ出来たらな〜」
DVDを見終わった。
僕はふとタイムリープ出来たらな〜と考えた。
僕は眠くなり意識がもうろうとして来た。
「誠二、起きなさい」
「母さん、どうしたの?」
「学校は?」
「夏休みじゃない?」
「なに、寝ぼけてるの?」
「早く中学校行きなさい」
僕は驚いた。
「母さん、今中学何年生?」
「なに、言ってるの?一年よ」
僕は5年前にタイムスリップしていた。
「今日何日?10月29日よ」
吉田先輩が亡くなった日の朝だった。
僕は学校に行く支度をした。
「行ってきます」
僕は家を出た。
登校中にたまたま先輩に会った。
「吉田先輩」
吉田先輩がこちらを見た。
「田中君?」
「先輩て、今日予定ありますか?」
「なに、いきなり?」
「今日予定あるのかな?と思って」
「ないけど」
「じゃあ、今日一緒に帰りません?」
「いやよ」
先輩に断られた。
僕は学校に入った。
「どうしよう。先輩が事故にあったら」
僕は考えた。
先輩が事故にあった現場に先回りしよう。
午前の授業を受けた、先輩のことしか考えられなかった。
給食を済ませ、僕は早く家に帰った。
僕は事故現場を思い出した。
坂にある交差点付近で事故をしたことを思い出した。
「そこに、行ってみよう」
僕は自転車で事故現場に向かった。
まだ先輩はいなかった。
その瞬間、先輩が坂を降りてきた。
トラックが前方から走ってきた。
僕は大声で、
「先輩、危ないですよ」
と叫んだ。
先輩は驚いて自転車を止めた。
トラックも先輩を避けて走って行った。
もう一台トラックが先輩の自転車に突っ込んだ。
ギー。
ガッシャーン。
先輩の自転車がぐしゃぐしゃになった。
僕は急いで、先輩の元へ自転車を走らせた。
トラックの運転手もトラックを止め、降りてきた。
「すいません。大丈夫ですか?」
先輩はトラックとぶつかって、倒れている。
僕は先輩に駆け寄った。
「先輩、大丈夫ですか?」
先輩は意識は無く倒れ込んでいる。
僕は、
「すいません。救急車お願いします」
と叫んだ。
トラックの運転者は携帯を取り出し病院に電話をかけた。
「すいません。事故なんですけど、◯◯番地の坂の間で接触事故です。急いで下さい」
5分救急車がきた。
隊員が出てきて、タンカーに先輩を乗せて救急車は病院に向かった。
僕も自転車で病院へ向かった。
病院で事情を話したら、待合室に案内された。
15分後、待合室に吉田先輩のお母さんらしき女性が待合室にきた。
僕は、
「吉田先輩のお母さんですか?」
「田中君?」
「たまたま、事故を見てしまたんで」
「そうなの?あの子大丈夫かな?」
「大丈夫だと思います」
沈黙が続いた。
僕と吉田先輩のお母さんは待合室のソファーで待った。
2時間後、看護婦さんが出て来て、
「あ母さん、娘さんは安静です」
と吉田先輩のお母さんに話かけた。
「付き添いますか?」
「はい」
「田中君、ありがとう」
そう言って、吉田先輩のお母さんは待合室を出た。
僕も待合室を出た。
家に帰った。
先輩大丈夫かな?
僕は意識がもうろうとして来た。
みーん、みーん、みーん。
「暑い〜」
僕は、暑さで目を覚ました。
元の自分の部屋だった。
ブー、ブー、ブー。
携帯が振動した。
画面を確認した。
吉田玲子。
電話に出た。
「先輩、どうしたんですか?」
「田中君、元気?」




