セーラー服の夢
水槽脳夢世界
アンネローゼ・アイルホルンの幻想物語
セーラー服の夢
幼児服みたいにもはや窮屈で
「おねーちゃーん!
おにーちゃーん!
みてみてー!」
新しく買って貰った、水色のセーラー服がとても可愛く、お気に入りで、
私は真っ先に姉や兄に自慢しに行った。
「ん、どーしたのー?
・・・って、あれ?
新しいお洋服?
可愛いね。」
「えへへ!
みてみておにーちゃん?
かわいー?」
「・・んー、まぁー、いーんじゃないの?」
兄の返事は素っ気なかったが、その顔の赤さから、
可愛いと思ってくれている事は幼いながらも明白に分かる事だった。
「えへへへへ!
おじちゃんがかってくれたのー!」
叔父は特に私に甘く、頼めば何でも買ってくれた。
「・・・またアンネを甘やかして。」
「あはははは…」
後方、玄関の近くで叔父が叔母に怒られている事なぞ、幼い私は、気にしてもいなかった。
叔父は大体、私に何か物を買ってくれた後は、
「甘やかしすぎだ」
と、叔母に怒られていたため、そういうものだと、身勝手ながら感じていたし、
何より、姉や兄に褒められて有頂天の私には、耳にも届いていなかった。
「あ、おばちゃんだ!
かわいー?」
ようやく叔母の存在に気付いたのか、叔母に自慢しに行く。
「可愛いね。
可愛いけど…
またおじちゃんにおねだりしたの?」
「ふぎゃ!
ご、ごめんなさーい!」
そう言いながら走り出し、姉と兄の後ろに隠れる。
「・・・まぁ、もう買ってしまった物はしょうがない。
もう良いんだけど…
貴方はアンネを甘やかしすぎです。」
「ははははは。
すまないね…
・・・でも、買ってあげたくなっちゃうじゃないか?」
「言い訳は逆効果」
と身をもって示したい訳では無かったのだろうが、
叔母に睨まれて、叔父はしゅんと、大人しくなる。
その裏番組で、姉は私に、何処に行って、何があったのか、尋ねて来る。
そんな和やかな、休日のひと時であった。




