水槽脳夢世界な行
彼女は夢見る夢子ちゃん、そう、それでいいの。
現実は見ず、そのまま夢を見続けて...
水槽脳夢世界⑪ナンの難
「異常気象です!なんと、日本全国でナンが空から
降ってきているのです!ダジャレではありません!
あのカレーと食べるナンが、
空から降ってきているのです!
只今、専門家が原因を究明していますが、
テロの疑いもあるので決して
降ってきたナンは食べず、外出も控えてください!」
「お姉ちゃーん、今日は学校も
お休みみたいですよ?」
ニュースを見ながら呑気に話す妹と
そのニュースの内容に若干呆れながらも、夢子は
制服に着替えるのを中断し、部屋着を着直しだした。
「わ、すごい!ここにもナンが降り出しまし!
お姉ちゃん見てください!本当にあのナンです!」
「・・・アンネローゼ、
その手に持っているものは何?」
夢子の妹のアンネローゼは何故か右手には空の皿、
左手には美味しそうな
2日目のカレーが入った鍋を持っていた。
「え?今日の昼ごはん、あれにしないんですか?」
「・・・ニュース聞いてた?食べるの?
降ってきたナンを?ついさっき
キャスターの山田さん、必死に
「食べるな」って警告してたのに?」
「あ、そうでした…」
夢子は妹のドジっ子ぶりに半ば呆れながらも、
カレーの鍋を冷蔵庫にしまわせた。
「・・・豚を降らせてみたりミートボールを
降らせてみたり、最近のトレンドは
「雨の代わりにとんでもないものを降らせる」
なの…? 」
「うーん、雨というより
雹やあられの代わりなような気が…」
「・・・7月に雹あられが貴女の常識では降るの?」
「降りません!異常気象です!
「どっちにせよ異常気象」ということですね!」
「・・・次の日は止んでるかしら…? 」
――――――――――――――――――――――
「異常気象です!なんと、日本全国でナンが空から
降ってきているのです!ダジャレではありません!
あのカレーと食べるナンが、
空から降ってきているのです!
只今、専門家が原因を究明していますが、
テロの疑いもあるので決して
降ってきたナンは食べず、外出も控えてください!」
「お姉ちゃーん、今日は学校も
お休みみたいですよ?」
「・・・?」
「ん?お姉ちゃん、どうしたんですか?」
「んー…何か既視感が…」
「あ!それきっと「デジャブ」っていうやつです!
すごいです!お姉ちゃんに
予知能力が目覚めました!」
「・・・たまたまでしょ…」
夢子は制服に着替えるのを中断し、
部屋着に着替え直しだそうとしたが、
ふと夢のことを思い出し、
アンネローゼにこう言った。
「・・・アンネローゼ、降ってきたナンは
食べちゃだめだからね?」
「な、ななな、何で分かったんですか…! 」
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「異常気象です!なんと、日本全国でナンが空から
降ってきているのです!ダジャレではありません!
あのカレーと食べるナンが、
空から降ってきているのです!
只今、専門家が原因を究明していますが、
テロの疑いもあるので決して
降ってきたナンは食べず、外出も控えてください!」
「お姉ちゃーん、今日は学校も
お休みみたいですよ?」
「・・・既視感が凄くある。」
「ん?どうしたんですか、お姉ちゃん?」
「いや、1人だけループやってる気分に…」
「え、ループ?それって…
ループしてるってことですか?!」
「うん」
「うーん、どうしましょう。」
「・・・ねぇ。」
「ん?なんですか?」
「私、既に「曇り、時々ナン」を
3日続けてるのよ。」
「・・・そうなんですね。」
「で、私の口の中、今すっごくナンの味なのよ。」
「・・・食べなかったんですか?」
「ニュースキャスターの山田さんが
「食べちゃだめだ」って言ってるから。
でも「どうせループしてるんだし、
食べちゃおうかな」って。」
「そうですね!食べましょう!」
冷蔵庫を開けたが、カレーは明らかに腐っていた。
水槽脳夢世界⑫今日のお夕飯
「夢子、ちょっと来なさい。」
「・・・参りました、お母様。」
「夢子、話があるの。
「・・・何でしょう?お伺いします。」
「今日のお夕飯、何がいいと思う?」
「・・・どんなものを選べるのでしょう?」
「1つ目は豚のヒレ肉でヒレカツ。」
「いいですね。」
「2つ目は牛肉のステーキ。」
「いいですね、美味しそうです。」
「3つ目は鶏の唐揚げ」
「それでお願いします。」
「いいですね。旦那様も好きですので、
3人前より少し多めに作るよう、
料理人には言いつけましょう。
・・・どうしたんですか、夢子。
何か言いたそうな顔をしていますね。」
「・・・言ってもよろしいのですか…?
お母様は、この事を聞いても怒りませんか…?」
「大丈夫よ。言いなさい、夢子」
「・・・では不躾ながら
申し上げさせていただきます…。
・・・夕食は2人分用意すれば十分かと。」
「ん?1人分足りないじゃない。」
「・・・お母様、夕食を召し上がることができる
3人は、誰なのですか?」
「誰って…私と夢子と旦那様の3人じゃないの?」
「・・・お母様、お父様はもういません。」
「・・・夢子、冗談でも言っては
いけないことはあります。」
「・・・お忘れですか?お父様はおりません。
2ヶ月前に天に召さ」
夢子が言い切る前に母は彼女の頬をぶっていた。
「夢子!冗談はよしなさい!」
「・・・冗談ではありません。」
夢子は母の目を見つめ、はっきりと、
冷静に真実を告げる。
対照的に、母はとても取り乱しており、
狂気的な目をして夢子を見返す。
「・・・やはり彼の言う通りだわ。この子には
悪魔が取り憑いているんだわ…貴男が遺したものを
私は守ります。だから安心してください旦那様…
・・・2度も娘を失ってたまるものですか…
・・・落ち着いて、彼の言う通りにするのよ。
確かまずは食事を抜いて…閉じ込める。
そうよ!悪魔憑きなんて、
閉じ込めていまえばいいのよ!」
そう叫んだあとに夢子を睨む目に、
もはや理性は残っていなかった。
――――――――――――――――――――――
・・・久しぶりに、家族の夢を見たわ。
夢は見ている本人の記憶や思いを元にすると
聞いたことはあるけれど、
まさかこんな夢を見るとわね…
・・・せっかくならアンネローゼやアナが出てくる
楽しい夢を見たいんだけど、そうもいかないのが
現実みたい。夢なのにね。
お母様の夢を見たり、腹を刺される夢を見たり…
昔の記憶の夢は散々よ。
・・・いや、唐揚げやステーキが
昔にあるわけないじゃないのよ、クマキチ。
・・・確かにお母様はお父様が
死んでしまってからは、おかしくなってしまった。
おかしな神父に心酔しだした。お父様が
生きているかのように振る舞った。
「お父様が死んでいる」という私を忌み嫌いだした。
・・・夢子のときくらい、楽しい夢を
見させてもらいたいわ、本当に。
もちろん、夢子のときは楽しいけど、夢ばかり
見るのも不健康だし、夢に依存しだすのも
馬鹿馬鹿しい。私は夢子じゃない。ケイトよ。
何より、夢じゃ本当のクマキチに会えないしね。
アンネローゼとも仲直りしなくちゃ。
・・・眠り姫にでもなった気分。
早く白馬の王子様が来てくれないかしら?
・・・クマキチが実は白馬の王子様だったりしない?
・・・なわけないか。その展開は
「眠り姫」じゃなくて「くるみ割り人形」ね。
・・・次の夢はどんな夢かしら?
そうだ、お父様は鶏肉が好きだったんだ。
最近いろんなことを忘れるわ。歳のせいかしら?
――――――――――――――――――――――
あれはアンネローゼが狂うよりも前で、
ケイトの実母が流行り病で死ぬよりも後の出来事。
あれはケイトがアンネローゼと出会うよりも前で、
継母が迎えられた後の出来事。
あれはケイトが某施設に閉じ込められるよりも前で、
ケイトの父が実母と同じように、
黒くなって死ぬよりも後の出来事。
あれはケイトがアンナリースと出会うよりも前で、
ケイト自身も父や実母と同じようにペストにかかり、
継母に屋敷を追われるよりも前の出来事。
これは、ルネサンスと呼ばれる時代の出来事の記憶の
夢である。
水槽脳夢世界⑬「ヌゥ」の狂気
「あら、アンネローゼおはよう。今日は早いのね。
二度寝三度寝・寝過ごし遅刻常習犯の貴女が
こんな時間に起きてくるなんて…
明日の天気予報を確認しなくちゃ。」
「・・・ヌゥヌゥ!ヌゥヌゥヌゥヌゥ!
ヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥ…
ヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥ!」
「・・・ん?おはよう、アンネローゼ。
今日は早いのね。」
「ヌゥ!ヌゥヌゥヌゥ!」
「・・・ん?貴女、さっきから
「ぬ」と「う」しか言ってないわよ。
「ぬ」と「う」だけじゃ会話は成り立たないわよ…」
「ヌゥ!?ヌゥヌゥヌゥ!」
「・・・病院に行きましょう。何処に行けば
良いのかしら?精神科?頭のお医者さん?」
「・・・ヌゥヌゥヌゥ?」
「・・・とりあえず、大きな病院に行きましょう。」
「ヌゥ!?ヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥ?!」
「・・・とりあえずヌゥヌゥヌゥヌゥうるさいから
黙ってて。」
――――――――――――――――――――――
「はい、分かりません。」
「・・・貴女、ふざけてるの?」
「いいえ。分からないということが分かりました。
夢子さんとアンネローゼさんには
申し訳ありませんが、現代医学の限界のようですね。
相当珍しい奇病・疾患ですかね?」
「・・・ムーア医師は天才だのどうの
言われているけれど、嘘っぱちだったのかしら?」
「・・・私、専門は建築なんですけれど…? 」
「・・・え?」
「・・・なんで私、ここで
医師させられてるんでしょうね?」
「・・・医師免許持ってます?」
「一応持ってはいます。安心してください。」
「・・・なんでここで医師やってるんですか?」
「話を戻しましょう。アンネローゼさんの
症状ですが、原因は分かりません。
検査で異常が発見できませんでした。
ただ、同じような症状を発症している人は
かなりいます。そのせいで私はここに
借り出されています。」
「・・・なるほど。いらない情報ですね。
アンネローゼは治るんですか?」
「分かりません。一応命には恐らく別状は
ありません。ただ、珍しい症状ですので、
入院していただきたいですね。」
「・・・アンネローゼを
モルモットにするつもりですか?」
「いいえ。珍しい病気ですので、
どんな症状が他に出るのか分からないんです。
命に関わる症状がでないとも限りません。」
「ヌゥヌゥヌゥヌゥ!ヌゥヌゥ。」
「あ。」
「なんですか?」
「脳の検査はしてませんでした。」
――――――――――――――――――――――
「貴女のこと、「不幸体質だ」とは
思っていたけれど、あんな医者にあたるとわね。」
「ヌゥ?ヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥ!
ヌゥヌゥヌゥ…ヌゥ、ヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥ!」
「・・・紙に書いてもらえる?」
夢子は筆談を試みたが、紙が「ヌゥ」で
埋め尽くされるのみだった。
「・・・無理そう。」
「ヌゥヌゥヌゥ…」
アンネローゼが入れられた病室は大部屋だったため、
同じような症状の患者が集められている。
「ヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥ」
「ぬぬぬぬぬぬ」
「ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙」
「ヌ゙!」
「ヌヌヌヌヌ…」
「ㇴㇴㇴㇴ」
とうるさい。
気が狂いそうである。
「ヌゥ、ヌゥヌゥヌゥ!ヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥ?」
「夢子さん、少しこちらへ。」
「ヌゥ!?ヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥヌゥ?!」
「アンネローゼさんうるさいです。」
――――――――――――――――――――――
「アンネローゼさんの奇病は他の人とは
違うようです。脳に異常が見つかりました。
ただ治らないことも同時に分かりました。
・・・聞いていますか、夢子さん?」
「ユ!」
「・・・伝染するものだったみたいですね。」
水槽脳夢世界⑭アンネローゼの短所
「ケイトさーん!ここが私の部屋です!」
そう言ってアンネローゼは自宅のアパートに
ケイトを連れてきた。
「カウント・ダウンスタート!10、9、8、7」
「・・・カウント・ダウンの意味がいまいち
よく分からないんだけど…」
「6、5、4」
「・・・話聞いてる?」
「3、2」
「聞いてなさそう」
「1、0!オープン!」
部屋を見てケイトは息を呑んだ。
ケイトはこれまで、実物の汚部屋を
見たことないらしかった。
「今日からここで生活してもらいます!」
「・・・ここで?」
「はい!」
「・・・貴女、本当にここに住んでるの?」
「はい、もちろんです!」
「・・・ちょっと人間が住んでいるとは
思えない部屋ね。」
「酷いです!」
「・・・普通人間の部屋はこんなにゴミが山積みに
なっていないと思うのよね。貴女、
「ゴミ捨て」って知ってる?」
「酷いですよ、ケイトさん!た、確かにー、
部屋を開けることが多くてー、ゴミが
溜まってますしー、掃除もあまりしてませんしー、
物がいつの間にか溢れかえっていますけどー、
そこまで酷くはないですよ、多分!」
「・・・普通玄関まで
ゴミが溢れかえるなんてことはないと思うのよね。」
「そうなんですか?!」
「・・・最後に掃除したのは何時?」
「えーと(゜゜)…去年の夏に見かねたアナと
フロレスクさんがお掃除してくれましたかね…?」
「・・・貴女、どうやって移動してるの?」
「え?こうやって…」
そういってアンネローゼはゴミがかろうじて少ない、
恐らくランウェイを通って部屋に入っていく。
「・・・!?アンネローゼ、足下!」
「え?!なんですか?!」
「今、足下を黒くて大きいものが
走っていったわよ!」
「え…?そんなもの何処にも…って、ギャーーー!
ご、ごごご、ゴキブリーーー!」
――――――――――――――――――――――
「うーん…ケイトさん、やっぱり大きいですよね?」
「・・・何故これを着せたの?」
「アナやフロレスクさんから
服をもらってきたんです。」
「・・・誰、それ?」
「あそこにいる私の大学のお友達です!
「私の服を着てもらおうと思っている」
と話したら2人とも
「アンネのセンスは信用できない」
って慌てだして、これをくれたんです。
酷くないですか?」
「アンネのセンスが良かったら、
フランスのパリはテロにでも遭ってる。」
声のした方向を向くと、そこには
アンナリースとビアンカが紙袋を持って立っていた。
「あ、ケイトさん、紹介しますね。
こっちの金髪のサバサバした人は
アンナリース・ブランク。
お惣菜持ってきてくれたり
お掃除を手伝ってくれたする、姉貴肌のいい人です!
こっちの黒髪の
謎にご令嬢オーラを醸し出している人が、
ビアンカ・フロレスクさん。
実際、実家はお金持ちです。」
「ちょっと、アイルホルンさん!
その情報はいりませんよ!」
「・・・貴女がケイトよね。」
「・・・はじめまして。」
人見知りを発動するケイトを見て
「か、可愛い…!」
と呟いているビアンカは置き去りに、
ケイトとアンナリースは話しだした。
「・・・いろいろ込み入った事情が
あったみたいね。大変だったよね…?」
「・・・覚えてないわ。」
「ははは、覚えてないか。
きっと、その方がいいのかな?
まぁ、いいや。それより、
聞きたいことがあるんだけど…」
「・・・何?」
「・・・本当にあの汚部屋を
貴女1人で片付けたの?」
「うん。大変だったわ…」
「あー、すごいね、あの「The 汚部屋」を
こんなにも綺麗にするなんて…
ちょっと信じがたいよ。
あと、もうひとつ聞きたいことがあるんだけど…」
「今度は何?」
「・・・貴女が今着ているその猫ミームトレーナーと
猫のヘアピン…どう思ってる?お気に入り…?」
「あ、これ「猫ミーム」っていうの?」
「うん、10年くらい前に流行り終わったやつ。」
「・・・この服とヘアピンについてよね?」
「そう。どう思う?」
「・・・・・・・・・ノーコメントで…」
「・・・別の服持ってきたけど…」
「それ、頂戴。」
ケイトの反応を見てアンナリースは叫ぶ。
「アンネ!やっぱり猫ミームトレーナーと
猫ミームヘアピンは嫌だってよ!」
「えぇ!?あんなに可愛いのに?!」
ショックを受けるアンネローゼを横に、
ビアンカはケイトに
「ケイトちゃん、お姉さんと髪を切りに、
美容院に行きませんか?」
と、アプローチをかけている。
水槽脳夢世界⑮ノリノリ戦隊、海苔ンジャー!
「ノリノリ戦隊海苔ンジャー!」
それは、突然地球に出現しだした怪人を倒すために各国からの精鋭で結成された、戦隊モノのようなアレ。
ちなみに、メンバーは4人とも女性である。
名前とコスチュームは監督の趣味。
「・・・監督、改名しましょう。」
「ん?!どうしたんですか、夢子さん?
急にそんな話を…」
「これを。」
「ん?なんです、これは?」
「メンバー全員からの署名を集めてきました。」
「え?!そんな急に…
というか、何を改名したいんですか?」
「・・・分かりませんか。
「ノリノリ戦隊、海苔ンジャー!」
というこの部隊の名前を、改名しましょう。」
「え?!あんなにいい名前を!?」
「・・・取材とかニュースとかで
我々は大変恥ずかしい思いをしています。」
「・・・確かに、「厨二病だな」とは
思いましたけど、
分かりやすいし覚えやすいし、
いい名前じゃないですか?」
「・・・確かに、怪人退治に有効な成分は海苔から
取れて、さらにそれを発見したのはアンネローゼ、
貴女です。それは紛れもない事実ですが…
我々の身にもなってください。必殺技を決める時
「喰らえ!焼き海苔アタック!」
と、真顔で言う事の大変さを、
貴女は考えたことはありますか?
というか一度、
「ノリノリ戦隊海苔ンジャー!」
と、エゴサしてみてください。」
「えぇー、そんなの何回も既にしていますよ…
「「ノリノリ戦隊海苔ンジャー!」
のあとに予測変換で
「痛い」とか「厨二病」とか出てくる」
ということですよね?
まぁ、あれはしょうがないと思います…」
「しょうがないで済ませないでください。
我々は実害を被っています。」
「例えば?」
「ビアンカさんは一族中から
イジられているらしいです。」
「・・・まぁ、そうですね。
それは申し訳ないです…」
「改名しましょう。
あと、コスチュームのデザインも変えましょう。」
「無理ですよ!既に世間一般に
「怪人退治は『ノリノリ戦隊海苔ンジャー!』」
と浸透していますし、
「『ノリノリ戦隊海苔ンジャー!』は
『焼き海苔アタック!』で怪人を倒す」
というイメージがついてしまっているんです!
ここで変えたら、皆さん混乱します!
・・・とは言え、
皆さんの署名を無碍にはできません。
只今新しい必殺技を開発中なので
少し待ってください…」」
――――――――――――――――――――――
「あ、怪人を追い詰めた!
「ノリノリ戦隊海苔ンジャー!」の
海苔No.1が追い詰めました!
おっと、全員が集結している…
ここで「焼き海苔アタック!」決まるか!
・・・おっとー!
この構えは「焼き海苔アタック!」と少し違う!
海苔No.1こと夢子は他のメンバーに
支えてもらいながら、対怪人用の大きなマシンガンを
構え、こう叫んだ。
「怪人よ、滅びなさい!喰らえ!
『海苔の佃煮スプラッシュ!』」
皆々様、初めまして、またはこんにちは。
⻆谷春那です。
今回の夢ではアンネローゼを深掘りしてみました。
意外な面もあったと思います。
・・・やっぱシリアス回のあとはギャグですよねぇぇぇ!!!
・・・失礼、取り乱しました。
お次は現実ですね。
お楽しみにしていてください。
追伸 テーマは私の友人にお願いして出してもらっています。
なので「ヌゥ」と「海苔の佃煮スプラッシュ!」は友人の趣味です。
断じて!私の趣味ではないので、誤解なさらないでください。