ヌゥの夢
水槽脳夢世界
アンネローゼ・アイルホルンの幻想物語
ヌゥの夢
それは謎の言語だから、通用しません。
「・・・お姉ちゃん?
お兄ちゃん?」
「・・・ここ、凄い高いお店ですよね?」
「・・・ねぇ。」
「・・・ビアンカ。
一体、どれくらいの店貸し切りにしたの…?」
「アナ?ビアンカ?
・・・ねぇ。私、ここにいるんだけど。」
「そういうことじゃなくて…」
「流石ビアンカ…」
「どうしましたか、エミリアさん?」
「やっぱり、お姉ちゃんだよね?
ねぇ、ねぇ。ねぇ!!」
「・・・どうしよう、エーベル。」
「ねぇ。なんでお兄ちゃんとお姉ちゃんが…
アナとビアンカと一緒にいるの?
ねぇってば!!」
「お二人ともー?
入らないのですかー?」
「私は?ねぇ、私もいるよ?!」
―――――――――――――――
「・・・それで、
『証拠となる品を、持って来る』
と言う話でしたよね?」
「証拠って、何?何の?!」
「・・・戸籍、ですね?」
「・・・え?お兄ちゃん…?
お姉ちゃん?!
本当に、見せちゃうの…?
見せても、良いの…?」
「・・・『養子』?」
「あぁ。あぁ。」
「エミリアさん達も?」
「しまって!!今すぐ!!
私の事なんて、もうどうでも良いから!!」
「そうです。」
「否定してよ…!
・・・否定、しなよ!!
否定して!!
言わないでいいんだよ、そんな事!!
・・・お兄ちゃん。
・・・お兄ちゃん、もう、『大丈夫』になったの?
・・・良かった。
良かったね、お兄ちゃん!!」
「・・・これ、お二人ですよね?」
「・・・ビアンカ?」
「姉弟揃って、全員『天才』なんて。」
「・・・ビアンカ!
やめて!!何見せてるの、馬鹿!!
しまって!!お兄ちゃんに見せないで!!
お願い!!お姉ちゃん!!
ねぇ、お姉ちゃん?!」
「・・・やはり、お母様の存在ですか?」
「ビアンカ…
・・・ねぇ、やめて。やめてよ!!
お兄ちゃんに、お母さんの話をしないで!!
と言うか、どこでそれを知ったの…?!
ねぇ、ビアンカ。
やめてよ!!もう、やめてあげて!!
お願い…
・・・お兄ちゃん。
大丈夫だよ、お兄ちゃん。
私がいるから。
もう、帰って。
ビアンカとは、もう縁を切る。
だから帰って、ゆっくり寝て。
・・・そして、私の事は忘れてよ。」
「エーベルの前で、言うのは、やめて下さい…!
エーベルはまだ、割り切れていないんです…」
「・・・お姉ちゃん。
・・・ビアンカ・フロレスク。
なんで、そんな酷い事言うの…?!」
「・・・そういえば、なんか『ヌゥヌゥ』五月蝿くない?」
そう言ってアンナリースの人差し指は、私の方を指した。
「・・・え?」
―――――――――――――――
「・・・夢?」
アンネローゼは、自宅のベットの中に居た。
そして、時計を見る。
いつもの、癖だ。
「久々に、寝れた…?」
皮肉なものである。




