躾とシリアス、その先にあるのは…
1=少年、2=少女、3=チンピラ、4=優男
☆少年とチンピラがぶつかる
3「おいおいおい!」
1「何?」
3「ぶつかっといて謝罪もなしかよ?」
1「あんたからぶつかって来たんじゃん。」
☆チンピラが少年の胸ぐらを掴む
3「んだと?こんガキ…!やんのか?コラァ!」
1「そっちがその気ならやっても良いけど?」
2「げっ!アイツまた…!」
☆少女が走ってくる
2「すみません!コイツ、私の連れで!私からも謝りますんで、許して貰えませんか?」
1「何すんだよ。」
2「良いから!お前も頭下げろ!」
☆少女が少年の頭を下げさせる
3「良いぜ?許してやるよ。」
2「本当ですか?」
3「ああ、出すもん出したらな。」
2「…!」
4「…あ、いたいた。時間になっても中々来ないと思ったら、こんなところで油を売ってたんだ。」
3「げっ、お前何でここにいんだよ。」
4「何でって、大切な友達を心配して探しに来たんじゃないか。それにしても、暴力は感心しないなぁ。しかも、年下の子相手に。」
3「いや、でもコイツがよぉ…!」
4「言い訳、かな?見苦しいなぁ。」
3「う…!」
4「…君達、悪かったね。コイツは血の気が多くて、僕も手を焼いてるんだ。」
1「…あんたが飼い主?ちゃんと首輪付けときなよ。」
2「バッカ、お前は何言って…!すみません、連れが生意気言って…。助けてくれて、ありがとうございました!」
4「…ふふ、君もこの少年くんに振り回されて大変そうだね。」
☆優男が向き直る
4「少年くん、首輪は考えとくよ。ああ、でも…。口の利き方には、気を付けた方が良いと思うな。」
1「年下だから?」
4「まあ、そんなところかな?」
3「年下でも、あんたらよりは強いと思うけど?」
2「お前、だから…!」
4「それならそれで良いけど、コイツみたいにならないようにね…?」
2「…!」
4「僕に躾けられたくなかったら、くれぐれも態度に気を付けることだよ…?」
2「す、すみませんでした!」
4「ふふ、君のことじゃないよ。じゃあ、僕達はもう行くから。もしまた会った時は、よろしくね。」
☆チンピラと優男が歩いて去っていく
2「…はぁっ。すごい威圧感だったな、あの優男。」
1「邪魔すんなよ。」
☆少女が少年の胸ぐらを掴む
2「ふっざけんな、てめえ!それはこっちのセリフだ!大事な大会前に揉め事起こすんじゃねぇよ!うちはこの大会に懸けてんだよ!それをお前はまた…!」
1「で?」
2「あ?」
1「小言は終わり?」
2「…っ!もう良い。この件は先生に報告させて貰うからな!」
1「勝手にすれば。」
〜場面転換〜
☆少女が拳を握る
2「…くしょう!ちくしょう!何でアイツはいつも…!クソッ…!何で、何でっ…!」
☆少女が拳で壁を叩く
2「何で才能に選ばれたのがアイツなんだよ…!何でうちじゃないんだよ…!無駄遣いするくらいなら譲れよ…!クソがっ…!」