表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
台本置き場  作者: 語部 もどき
6/9

カナンへの旋律(老精霊の課題と少年の武器)

1=魔女、2=少年


☆魔法陣

1「…私を呼び出したのは貴様か?小僧。」

2「あなたは…!本当に…?あ、あなたが願いを叶えてくれるというあの…?」

1「やはり貴様もか…。」

2「お願い!僕のお母さんの病気を治して!」

1「…ふん、興が乗らぬな。」

2「え?」

1「何かと言えばすぐにこれだ。いつの時代も、貴様らは自分の都合ばかり。」

2「そんな…お願いだよ…!僕、何でもするから!」

1「ほう、何でも?」

2「うん、何でも!」

1「ならば、こういうのはどうだ?」

2「…?」

1「なぁに、簡単なことだ。貴様の母親の命だが、あと3年は保つだろう。その間に、貴様自身の手で母親の病を治せ。」

2「…っ!そんな無茶な…!あなたが治してくれるんじゃ…?」

1「誰がそうすると言った?」

2「え…?」

1「それとも差し出すか?貴様の命を…。」

2「…!」

1「そんな半端な覚悟しか持たぬのに、他者に願いを叶えて貰おうなどと都合の良いことをゆめゆめ思うでない。」

2「…分かった。僕の命をあなたにあげれば、お母さんを助けてくれるの?」

1「ほう?考えてやらなくはないぞ?」

2「だったら!」

1「"だったら"命を懸けて励め。その覚悟があるのなら、私は貴様の願いを叶える助けとなろう。」

2「ほ、本当に⁉︎」

1「ふむ、そうだな…。幾許かの知識を授けてやる。それでどうだ?」

2「それは…どういう…?」

1「今、貴様の手の中にあるのは何だ?」

☆少年が本に触れる

2「…!」

1「それが貴様の武器だ。」

☆魔女がフィンガースナップ

→魔法発動で本に文字が浮かび上がる

2「も、文字が勝手に…!」

1「貴様がこの契りに背いたその時には、先程私に差し出したものが終わると思え。私は傍らで行く末を見守らせて貰うとしよう。」

2「…。」(生唾を飲む音)

1「せいぜい足掻くことだな。幸運を祈っているぞ…。」

2「…はい!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ