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台本置き場  作者: 語部 もどき
5/9

出会いのメロディー

1=剣士、2=少女


☆女性剣士が歩いている

1「失礼、貴女が今回の依頼主か?」

2「ヒィッ!」

1「すまない、驚かせてしまったか。」

2「こ、こちらこそ、すみません…!貴女が、団長が雇ったという傭兵さんですか?」

1「うむ、傭兵ギルド『盾と剣』から依頼を受けて参った。名を、ジェミニと申す。」

2「わぁ、偶然ですね!私もジェミニって言います。音楽ギルド『Estrella』のジェミニです。」

1「そうか、これも何かの縁だな。よろしく頼む。」

☆握手

2「こちらこそ!よろしくお願いしますね!」


☆空腹音

1「む?」

2「あ、えへへ。お腹空きましたね。この辺でご飯にしましょうか?」

1「うむ。」

☆ご飯の包みを広げる

2「…ジェミニさん。」

1「“さん”は付けなくて良い。敬語もいらない。」

2「じゃあ、ジェミニちゃん!あ、私のことも気軽に呼んでね!」

1「了解した。それで?」

2「あ、そうそう。ジェミニちゃんはすごく強そうだけど、やっぱり小さい頃から修行とかしてたの?」

1「うむ。」

2「わぁ、そうなんだ!すごいなぁ!」

1「そういう家系なんだ。それ以外に大した取り柄もない。」

2「えぇ〜、そんな…!」

1「ジェミニこそ、幼い頃から音楽と共に育ってきたのではないのか?」

2「私?私は…確かに物心ついてからずっと音楽は好きだったけど、家系とかそういうのじゃないし…。」

1「?」

2「私はスラム出身なんだ〜。同じくらいの子達と何とか生きてたところを団長に拾われて…。」

1「そうか…。」

2「でも、拾われてからも修行!って感じじゃなかったかな。ギルドの仕事のお手伝いはしてたけど、団長が『君は楽しく過ごしていれば良い、それが君の才能の為にも1番大切なことだから』って。」

1「良い出逢いだったのだな。」

2「え?」

1「顔に出ている。」

2「あっ、えへへ。うん、すごく感謝してるの。」

1「そうか。では、必ず守り通さねばな。つくづく思うが、やはりこの仕事は責任重大だ。」

2「…!」

1「だからこそやりがいがある。」

2「ジェミニちゃん…!」

1「この道中は私がジェミニを守り抜く。だから、いつか私にもジェミニの音楽を聴かせてくれ。」

☆肩をポンと叩く

2「うん!」

1「よし、そうと決まれば早く食べて出発しよう。」

2「あ、そうだった!えへへ…。」

1「皆がジェミニの音楽を待っている。」

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