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台本置き場  作者: 語部 もどき
3/9

図書室の出会い、本に導かれるままに…

1=男子、2=女子


☆男子が大袈裟に動く音

1「本当に良いの⁉︎うわぁ、超楽しみ!」

2「こ、今回だけだからね!」

1「うんうん!それでもすごく嬉しいよ!ありがとう!」

2(溜め息) 「それで、どこに行くの?」

1「そうだなぁ〜。遊園地とか映画も良いけど、新しくできたカフェに行くのも楽しそう。」

2「…。」

1「…うーん。ああもう迷うなぁ!きっと君と一緒なら、どこへ行っても楽しいんだろうな。君はどこか行きたい場所はある?」

2「私は特に…。」

1「そっか、そうしたらさ。」

2「…?」

1「本屋巡りとか、どう?」

2「本屋?」

1「うん。君は本が好きなのかなって思ってたんだけど、違った?」

2「好き、だけど…。何で知ってるの?誰にも言ってないはずなのに。」

1「あはは。放課後、図書室にいるのをよく見掛けるからそうかなって。」

2「え、君も本が好きなの?」

1「いや、僕はそんなに…。でも、最近好きになった!君のお陰で。」

2「…?」

1「何ヶ月か前に、たまたま先生から図書室におつかいを頼まれたことがあってさ。で、その時に君を見掛けたんだけど、すごく夢中になって本を読んでて…。」

2「ええ…そんなにだったの?私…。」

1「うん。その時の君の姿が忘れられなくて、僕も少し本を読んでみるようになったんだよね。そうしたら結構面白くて!」

2「そう。」

1「君いつも集中してたし、僕達クラスも違って接点があまりないでしょ?だから中々声を掛けられなかったんだけど、本を借りに図書室に行くといつも君を見掛けるから、すごく本が好きなんだな、どんな本読んでるんだろうってどんどん気になっちゃって…。いつかちゃんと話してみたいなって思ってたから、今超嬉しい!」

2「期待外れだったでしょ?私、そんなに面白いことも言えないし…。」

1「え、そんなことないよ?僕、今すごく楽しいし。」

2「君は何というか…。かなりの物好きだね。」

1「そうかなぁ?」

2「ふふ、そうだよ。」

1「あ、やっと笑った!」

2「き、気のせいだよ!」

1「あはは。今はそれでも良いや。いつか君が本当に僕に笑ってくれますように!」

2「…いつか?」

1「うん。ようやく声も掛けられたわけだし、学校ではこうしてまた会えるでしょ?それに…。」

2「それに…?」

1「君が楽しいって思ってくれたら、次もあるかもしれないでしょ!そう感じて貰えるように、僕は最善を尽くすつもりだよ?」

2「…ありがと。」

1「ん?」

2「ううん、何でもない!そういうことなら、楽しみにしてるね。本屋巡り。」

1「うん、僕も!じゃあ、またその時にね!」

2「うん、また。」

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