詩 桜のように美しくなりたい
「お母様は私に桜と名付けてくれたのよ」
「桜が咲く季節に私が生まれたから」
桜が咲くように 美しくありたい
決まった時期にしか 見られない美だけれど
日常の中で ふと懐かしくなり
たまに 待ち遠しくなるような
そんな桜のように美しくなりたい
春の桜を待ち焦がれながら
冬の雪を見て待つように
桜が散って春が過ぎる頃
来年の春を楽しみに思うように
そんな桜のように美しくなりたい
「この名前にふさわしい自分になりたいと思うわ」
「ストーリー」
春に咲く桜。
多くの人が美しいと思う、春の花。
同じ名前を持つ私は、そんな風になりたいと思っている。




