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9 兄猫のトラウマ
「兄猫は、なぜ人間を警戒するの?」
「人間は、お昼寝していると大きな音を出して驚かす」
「人間が来ない所で、お昼寝すればいいんだよ」
「みーは、姉猫が死んだ理由を知らないだろう」
「みーには言わない方が・・」
「母猫、みーは事実を知って自分の頭で考えるべきだよ。
姉猫は人間から可愛いと言われていたのに、人間に殺されたんだ」
「本当?」
お昼寝の話に同意しなかったら、いきなり怖い話をされた。
「苦しそうに吐いていたのは知っているけれど、人間のせいなの?」
「人間のガタガタと大きな音がする機械から出た白い水を飲んだからだ。
人間が悪い」
「人間には、良い人間と悪い人間がいるの。
ただ、白い水は、ちゃんと見ていなかった私が悪いの」
「母猫は悪くないよ。人間が悪いんだよ」
姉猫は、白い水を飲んでしまったのか・・。
母猫から何度も注意されていたのに。
喉がカラカラだったのかな。
人の子も猫の子も、目を離すと口に入れてはいけないのを・・。