表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無限の殺戮 ~僕はいつでも殺される~  作者: 華音 楓
第2章 僕の命の軽さ
9/23

9回目の死亡

ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!


AM5:00


バシン!!


「うるさい…」


 僕は時計の日付を見た。

 また同じ日…

 今日もまた、僕は殺されるのか?


 嫌だ…いやだ…

 いつになったら終わるの? 

 もう死にたくない…


 誰か助けて…


 助けてよ…

  助けてよ…

   助けてよ…

    助けてよ…

 助けてよ…

  助けてよ…

   助けてよ…

    助けてよ…

 助けてよ…

  助けてよ…

   助けてよ…

    助けてよ…

     ……………。


 僕は結局布団から出ることができなかった…


AM7:00


ドンドンドン

ドンドンドン


「優紀!!いつまで寝てるの?!学校に遅れるわよ!!」


ドンドンドン

ドンドンドン


「優紀!!」


ガチャ!!


 母親が無理やり部屋に入ってきて布団をはがした。


「まったく…いつまで寝てるの!!正人君が迎えに来たわよ!!」

「ごめん母さん。今日は体調が悪いみたい…学校は休むよ…」


 僕は母さんにウソをついた。


「大丈夫?熱は無い?どこかおかしなところとかあるの?」

「熱はないと思うよ。体がだるい感じがするよ。たぶん一日様子見れば大丈夫だと思う。もし明日も調子が悪かったら病院釣れていってもらってもいい?」

「わかったわ。無理をしちゃだめよ?あと、おかゆ作っておくから、あとで食べなさいね?正人君には先に行ってもらうけどいいわよね?」

「うん。正人にも謝っておいて。」


 そう言って正人には先に行ってもらった。

 これ…何回繰り返したらいいんだ…



AM7:30


「いただきます」


 母さんが作ってくれたおかゆを食べた。


 いつもより遅い時間だったからか、いつもと違う番組が流れていた。


『あなたの星座は…11位。ラッキーアイテムは新聞。今日も行ってらっしゃい!!』


 新聞記事の通り魔の犯人が家に入ってきたのか?

 でもどうやって?

 家の施錠はすべてかけてあるはず…

 合鍵?

 あ、裏庭のプランターにの下に合鍵があったかも。


 僕はおかゆを食べ終えると、新聞を探した。

 その記事を見て確信した。


『通り魔事件発生。犯人はいまだ逃走中。』


 こいつが犯人だ!!



AM7:56


ピンポーン


 家のチャイムが鳴った。

 家族は全員出かけている。


 そしてこの後僕は殺される…



AM7:57


ピンポーン


 また家のチャイムが鳴った。


ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。


 イラついたのか何度もチャイムが鳴らしていた。

 僕は部屋の布団にくるまって怯えていた。



AM7:59


ガチャガチャ…

ガシャーーーーーーン!!


 窓ガラスが割れる音とともに、僕の上に何かが覆いかぶさった。



AM8:00


ドスン…

グサッ!!


 くそ!!なんでだよ!!


ドスンドスン

グサッ!!グサッ!!


 痛みが何度も襲ってくる。


ドスンドスンドスン…グリグリ…


 執拗に何度も何度も何度も何度も…


 僕は暗い布団の中で息絶えた。

 何があったのか分からない…


 ただ、僕はまた殺されたらしい。

 解かったことは、犯人によって何度も何度も刺されて。


 僕が覚えているのはここまでだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=198510212&s ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ