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無限の殺戮 ~僕はいつでも殺される~  作者: 華音 楓
第1章 僕はなぜ殺されるのか?
2/23

2回目の死亡

ピピピッ!!ピピピッ!!ピピピッ!!


AM5:00


バシン!!


「うるさい!!」


 目覚まし時計の音でやっと目を覚ました僕は、布団からのそのそと這い出た。

 頭がいまいち冴えてこない。

 さすがに夜遅くまで本を読むべきじゃなかったかな?

 でも、あまりにも面白くてつい先が気になっちゃったんだよね。

 でも結局寝落ちしちゃったけど。


 着替えをして、洗面所で顔を洗った。


「ふぅ。さっぱりした。」

「おはようお兄ちゃん。そろそろどいてもらってもいい?」


 どうやら最近妹は反抗期らしい。

 挨拶はしてくれるんだけど、態度がつっけんどんなんだよね。

 前は「お兄ちゃんのお嫁さんになる!!」って言ってくれたんだけどね。 



AM6:00

 

 「おはよう母さん。」

 「あらおはよう優紀。ちゃんと寝ないとだめよ?朝起きれなかったら意味ないでしょ?」

 「わかってるよ。」

 「ほら、朝食の準備手伝って。麗華~~~~~!!あなたもちゃんと手伝いなさい!!」


 妹がとばっちりで怒られてしまったみたいだ。


 「お兄ちゃんのせいで洗面所が使えなかったの!!お兄ちゃんのせいだからね!!」


 やっぱり妹が反抗期です。



AM7:00


 リビングで朝食を摂っていると、ふいにテレビからいつもの占いが聞こえた。

 

 『ざんね~ん。最下位は12月生まれの方。友達との挨拶には気を付けて。ラッキーアイテムはカエルのぬいぐるみ。それでは皆さんいってらっしゃ~い。』

 

 12位か…ついてないな。

 ラッキーアイテムの『カエルのぬいぐるみ』なんてもってないよ?


 まいっか。占いは当たるも八卦当たらぬも八卦。

 友達との挨拶には気を付けてって言われても、どう気を付けたらいいんだよ。

 

 それにしても母さんの朝ごはんはいつもおいしいな。



AM7:30


「いってきます。」


 いつものように家を出る。

 玄関を出ると、みんながすでに登校を始めている。


 占いの結果もあったので、出会った人に挨拶をして歩いた。

 みんなにきょとんとされてしまったよ。


 うん、知ってる…



AM8:00


 この坂を上り切れば、もうすぐ学校だ。

 それにしてもこんな坂道の上に学校作る必要ってあったんだろうか?


 坂を上り切ったところで、幼馴染の愛華まなかが手を振っている。

 僕も左手を上げて手を振り返そうとした。


 あれ?愛華が驚いた顔をしている。

 え?何か言ってるけど遠くて聞こえない。

 

 愛華が僕の左の方を指差してる。

 どうしたんだろう?


 あれ?痛……い…?


 僕は痛みがある左の脇腹を見てみた。

 そこにはナイフが深々と刺さっていた。


 どうして?

 なんで刺されたの?



 

 あれ?でもこれ、なんか見おぼえがあるぞ?

 僕が覚えているのはここまでだ。

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