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【81】

「ロゼ様ご無事で」


「お嬢様、お怪我が無くて良かったです。」


 エルの後ろからアレンとアンナが心配そうな顔をしてやって来た。


「エルが助けてくれたから大丈夫よ。...皆なんでここに?」


 私はエリーナ様に突き落とされそうになったのは理解出来たが、この場に皆がいる事が理解できなかった。


「詳しい事は後で話すよ。まずはエリーナ嬢、君は何故こんな事を?ラウス殿下が助けてなければロゼは酷い怪我を負うことになっていたんだよ。」


 今まで見た事が無いほどの鋭い目付きでエリーナ様を睨んでいる。


(あんなイケメンに睨まれるなんて怖すぎる...)


「わ、私は...別に故意にローゼリア様を落とそうとしたのでは無いんですぅ〜。た、ただ当たってしまったというかぁ〜」


 真っ青な顔をしたエリーナ様が目を泳がせて答えた。


「でも貴女、ロゼちゃんが1人になった所からずっと後を付けてましたよね。私達見ていたのよ。」


「な、なんで私を悪者のように言うんですかぁ〜!?」


 先程までウィル様に睨まれて怯えていたのにソフィア様が話し始めるとソフィア様を睨み始めた。


「貴女が突き落としたのを目撃した者は私をはじめ、ウィリアム殿下、ラウス殿下そしてローゼリアの執事と侍女がおりますの。言い逃れは出来ませんよ。」


「他にもロゼへの嫌がらせ、呪いの人形、血で書かれた手紙、ダミエル伯爵によるロゼの誘拐と監禁。全て君が関わっている証拠が見つかっている。」


「そ、そんな!!!私、そんな事してません。階段から突き落としたのだってただ、当たってしまっただけで私は突き落とそうとして落とした訳ではないんですぅ〜。それにダミエル伯爵って誰ですかぁ〜!?」


 大きな瞳を潤ませて無実を訴える姿は加護欲をそそるだろう。

 しかし、ここにいる人達にそれが通じるかというて答えは否なわけで...。まぁここにエリック殿下がいたならば少しは状況も変わっていたのかもしれないけれど。


「君が何と言おうと証拠があるのだから、ね」





ここまで読んで下さりありがとうございます。

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