表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/129

ソフィア視点②

感想ありがとうございます。

凄く嬉しいです!!


今回もソフィア視点になります。

 ロゼちゃんは今日も学園に来ていないらしい。


「本当に何があったのかしら...」


 ウィル様に聞いてもはぐらかされるだけだった。

 きっとウィル様はロゼちゃんの事について何か知っているのだろう、だけど私を心配させないように『大丈夫だよ』と優しく微笑んでくれるだけ。


「何かあったのなら、私は大切なお友達のロゼちゃんの力になりたいのに...」









 それから数日してウィル様に詳細を教えて貰えることになった。


「え...ロ、ロゼちゃんは、無事なのですか!?」


 ロゼちゃんがあの好色で有名なダミエル伯爵に誘拐されて監禁されていたと知った。


「落ち着いてソフィア、ロゼはちゃんと保護して今はウィンズリー公爵家で眠っている。」


 それを聞いてホッと安堵の息が出た。

 次期王妃としてこんなにも取り乱すのは恥ずかしい事だと教育を受けているがそんな事は今は気にしていられなかった。

 だって本当に大切な友達なのだもの。


 ウィル様がロゼちゃんを呼んで3人でお茶会をしたのはまだまだ私達が幼かった頃だ。

 ウィル様が闇オークションに捕まった時に一緒に捕まり出る手立てを考えて自分も怖いはずなのに捕まった子達を一生懸命励ましていた。とウィル様に聞いていた。それを聞いて私はどうしてもロゼちゃんに会ってみたくてウィル様にお願いしたのだ。


 実際会ってみると少しツリ目の可愛らしい女の子だった。年下とは思えない程しっかりしていて成長するのが楽しみに思った。

 だんだん成長していくロゼちゃんは凄く綺麗になっていって初対面の人にとっては美しすぎる為、少し近寄り難い雰囲気もある。人から遠巻きに見られているのは自分がキツイ見た目をしているからだと思っている。彼女は聡いはずなのにそういう面は鈍感なのよね。そこがまた可愛いのだけど。


「どうして誘拐なんか...何処か怪我とかはしていませんでした?」


「あぁ、怪我はしていない。しかし手足に枷を付けられて地下牢に入れられていたんだ。だから少し彼女の心が心配である。まぁあの家族は愛情深いから大丈夫だとは思うが...」


「そうですわよね。落ち着いた頃にロゼちゃんにお手紙を書きますね。」


「うん、そうしてあげて。」


 ポンポンと落ち込んだ私の頭をウィル様が優しく撫でてくれた。


「...ウィル様、関係無いかもなのですが」


 撫でてくれたのが嬉しくて私は少し頬が赤くなってしまったけれどどうしてもウィル様のお耳に入れておきたい事を思い出して落ち着け自分!と息を整えてウィル様を見る。

 先程頬が緩んでいたウィル様も私が真剣な話をすると分かってくれたみたいで真剣な顔つきになる。


「エリーナ様の事なのですが」


 数日前のエリーナ様の言葉をウィル様に伝えておく。そして、態度も何かおかしかった事も伝えておいた。


「そうか、それは何か気になるな。ありがとうソフィア。それも踏まえて色々と調べておくよ。」


「お願いします、ウィル様」


 ロゼちゃんが無事なのは良かったけれどまだまだ問題が起こりそうな気がしてならなかった。

 何があっても彼女の味方であると自分に誓うのだった。






ここまで読んで下さりありがとうございます。


皆様の暖かいお言葉とっても励みになってます。

本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ