【64】
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あれからおじい様とアレンは長い事、遊びという名の訓練を一通りしてから戻ってきた。
「アイツ...あんな強くなってたんだ。」
「あの闇オークション事件あったじゃない?あの後からアレン一気に変わったのよ。初めは全くついていけなかったんだけど、今ではおじい様の訓練に軽々ついていける程になったの。」
「...負けてらんないな。ゲルマじい様ってまだまだここに滞在してる?」
「えぇ、おじい様もおばあ様も飽きるまでいると思うわよ。」
「そうか。...ちょっと話してくるよ。」
そう言って休憩しているおじい様の所へとエルはむかっていった。
「ロゼちゃん、ここにいたのね。夕食の準備が出来たそうよ。あら、おじい様はまた若い子を捕まえて遊んでいたのね?」
夕食の時間だと呼びに来てくれたおばあ様が呆れた。と言うふうに溜息を吐いておじい様達を見ていた。
「ふふ、おじい様は相変わらず元気ですのね。」
「領地でも若い兵士の子達を誘っては鍛えてるのよ。元気過ぎるのも問題よねぇ。」
「おじい様が元気なのは私、とても嬉しいですわ。まぁ訓練させられている人達にとってはどうか分かりませんが。」
「皆クタクタで帰ってくのよ。可哀想よねぇ。」
「それは御気の毒ですわね。ふふ、ですが領地を守ってくれる方々がおじい様によってお強くなるのは良いことですわ。」
エルはおじい様と話し終わったらしく夕食を皆で食べるために移動した。
「ロゼちゃん、学園は楽しい?」
「はい、色々と学ぶ事が出来て楽しいですし友人も出来ましたわ。」
「そう、良かったわ。」
「お!リッカー今度はお前も遊びに付き合えな!」
「...はい。」
「もうおじいさん、リッカーは今とても忙しいのよ。無理させちゃダメよ。」
「そうかぁ?まぁラウス殿もアレンも鍛えて欲しいと言ってきてるからリッカー、暇な時は来るんだぞ。」
「え?エルそうなの!?」
「うん、今日のアレン見てたら自分がまだまだだなって思って...明日から稽古を付けてもらう事になったんだ。」
「そうだったのね。あまり、無理はしないでね?」
「うん!」
尻尾を嬉しそうに振っていて触りたい欲望を抑えてエルに微笑んだ。
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