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【7】

 ついにこの日が来た!

 そう!今日は私の6歳の誕生日なのだ。前にお父様にお願いしてプレゼントは動物でと頑張って可愛くおねだりしたら、すぐに良い返事を貰えた。

 あの時から今日までワクワクして待ち遠しかったのだ。


「アレン!今日は私の誕生日なのよ!そして、ペットをお迎えする特別な日よ!」


「ロゼ様、おめでとうございます。ずっと楽しみにしてましたもんね。」


「えぇ!お父様はどんな動物を用意してくれたのかしら?どんな動物でも、可愛がれる自信があるから良いのだけど」


「楽しみですね。...でも、ペットばかりに構ってしまうのは、寂しいので僕の事も構って下さいね?」


「当たり前じゃない!私とアレンの2人でお世話するのよ!楽しみねぇ」


「...そういう事じゃない、んですが...」


「ん?何か言った?」


 アレンの最後の方の言葉が少し小さくてあまり聞き取れ無かったけど、「なんでもないです」と言われたので気にしない事にした。


 コンコン


「お嬢様?いらっしゃいますか?」


「あ!メリー!どうしたの?」


「お嬢様、お誕生日おめでとうございます。旦那様と奥様がお呼びですよ。」


 メリーがお祝いの言葉をくれてとっても嬉しい。それにお父様とお母様が私を呼んでいるということは、あのお願いの件以外他に無いはずだ。


「すぐに行くわ、アレン行きましょ」


 メリーの後ろに私とアレンは並んでお父様とお母様がいるリビングへと向かった。










「旦那様、奥様、お嬢様が来られました。」


 メリーが開けてくれた扉にはソファにお父様とお母様が並んで腰掛けていた。


「来たか。可愛い私のロゼ、誕生日おめでとう!」

「可愛い可愛い私のロゼ。6歳の誕生日おめでとう!」


 お父様とお母様にお祝いの言葉と一緒に抱きしめて貰い心が暖かくなった。


「お父様、お母様、ありがとうございます。」


「...それで、あの件だけどね。覚えているかな?」


「はい!覚えています。」


「ふふ、目をキラキラさせちゃって。本当に楽しみにしていたのね。...あなただけロゼに可愛くおねだりしてもらったなんて本当に悔しいわ。私もロゼにおねだりして欲しかったのに」


 お母様は頬を膨らませながら私とお父様を交互にみる。お母様は凄く美人だからその姿も美しくて自分のお母様なのに直視できない。


「す、すまん...ゴホン!そ、それでなロゼ。欲しがっていた動物を連れてきたから目をつぶってごらん」


 お父様も美しいお母様を直視出来ずに目をさ迷わせながら謝ってから私に向き直った。

 私はお父様の言葉を聞いて目をギューっとつぶってお父様の言葉を待つ。


「...ロゼ、開けても良いよ」


(どんな動物が私を待ってるのかな?わんこ?ネコちゃん?それともこれからの事を考えて馬さんとか?えーなんだろう)


 期待しながら私はゆっくりと目を開けていく。目の前にいたのは...







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