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【33】

誤字脱字報告ありがとうございます。

 カオスな昼食も終わりウィル様とソフィア様に別れを告げてユリアス様とルーと一緒に教室へと戻ってきた。


「ルー、今度の休日は何か用事があるかしら?」


「無い」


「ならエルトを見に来ない?」


「エルト...行く」


「なら決定ね!」


 ルーともふもふについて語り合っていると食事を終えたであろうエリック殿下達が来た。


「ろ、ローゼリア」


「...はい?」


「お前、いくら...俺のこ、婚約者になりたいからといってエリーナに嫌がらせをするのは良くないぞ!!」


「...は、い?」


 エリック殿下がいきなり私の席に来たかと思えば訳の分からない事を言い出す。エリック殿下に引っ付いているエリーナはドヤ顔で他の愉快な仲間たち2人は困り顔だ。


「エリーナから聞いたぞ。お前がエリーナに嫌がらせをしていると。」

「ぐすん...ローゼリア様酷いですぅ~私が少しだけエリック様と仲が良いから嫌がらせをするなんてぇ~」


「...嫌がらせとは特にどの様な事ですか?」


(嘘泣きだし、私は貴方達になるべく関わらないようにしてるのになんで自分達から突っ込んでくるかなぁ!?バカなの!?もう完全なバカなのね!!)


「私のノートを隠したりぃ~仲間外れにしたりぃ~」


「貴女のノートを隠す意味が理解できませんし、仲間外れなどして私に利があるとは思えません。...というか仲間では無いですし。それに様々な殿方と仲良くされているのだから構わないのではなくて?」


「女の子から仲間外れにされてるのぉ~!!!ローゼリア様が仕組んだんでしょ~!!!」


「仕組む理由が分からないわ。」


「リア、馬鹿と話しても埒が明かない。」

「そ!そうやってローゼリア様は顔の良い男の子達と仲良くしてるし女の子だって従えてすっごく偉そうにしてるぅ~!!」


「貴女の言動は貴族として恥ずべきよ。改めた方が良いのでは?」


「リアあんな馬鹿はほっといて行こ」

「あ、ローゼリアちゃん!次は移動教室らしいから一緒に行こ。」


 途中でご令嬢方に声を掛けられていたユリアス様も戻ってきてルーとユリアス様に引っ張られるように教室を出た。




「リア、変なのに目を付けられた。」


「はぁ、なんでこうなるのかしら...。私何もしてないのよ。」


「ローゼリアちゃんは良い意味でも悪い意味でも目立つからじゃない?」


「私が...目立つ?理解出来ないわ。」


「え!?無自覚さん!?無自覚なの!?」


「いえ、...まぁ理解しているわ。ツリ目だしエメラルドの瞳なんて中々いないものね。ツリ目だから性格がキツそうに見られてるのも分かっているし家が公爵だからっていうのも理解しているわ。」


「い、や。まぁ公爵ってのも珍しいエメラルドグリーンなのも目立つ理由ではあるけど...そういう事じゃ無くて!...まぁ良いか。」


「エリック殿下の婚約者になんてなるつもり無いのに...。」


「でも、リアが1番の有力候補。だから皆、噂してる。」

「そうそう、皆言ってるよ。エリック殿下の婚約者はローゼリアちゃんだ。ってね」


「やめて欲しいわ。その噂...。」


「じゃあさ、俺の婚約者にならない?」


 いつもの胡散臭い微笑みで私の両手を掴んで来た。





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