表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/129

【3】

 ガチャ


「ロゼ!大丈夫かい?」

「起きてて大丈夫?まだ寝てなさい」


 部屋に入ってきたのは2人の男女だ。ベッドから出て起きていた私を心配そうな顔で見つめてくる。


「えぇ。もう身体は大丈夫ですわ。」


「まぁ、ロゼ?その口調はどうしたの?」


 女の人が驚いたように私へと近づいてくる。きっと母親なのだろうと思う。


「まだ熱があるんじゃないか?いつもあんなに色々と言うじゃないか」


(...あぁ~色々って、まぁ将来悪役令嬢になるんだものね。我儘だったんだろうなぁ)


「...いえ、熱はもうありません。ただ、今までの私ではいけないなと思って、口調から変えていこうかと思ったのですが...」


「ふふ、そうね、もうロゼも5歳になったんですものね。大人になりたいお年頃よね。」

「そ、そうか。でも私は寂しいぞ。今までのようで良いんだよ、家族なんだし」


(それもそうよね、家族なんだし口調は崩した方が良いよね)


「うん。わかったわ!」


 微笑んでみせると安心したように両親は部屋から出ていった。












 熱が引いて数日

 私は親友が言っていた乙女ゲームの内容を思い出しながら紙へと書いていった。


「うーん、攻略対象が5人~6人いて。私は悪役令嬢のローゼリア。ヒロインがエミリー、攻略対象の名前聞いとけばよかったわ。婚約破棄されて国外追放なんだよね。まぁ国外追放なら...いや、確か最悪の場合、処刑とか言ってたかしら?...国外追放なら生きていけるから国外追放になれば良いんだけどなぁ~」


「失礼します。お嬢様、旦那様がお呼びです。」


 メリーがそう声を掛けてきて慌てて紙を引き出しにしまってお父様がいる部屋へと向かった。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ