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【21】

「此方の方はこの国の第1王子であるウィリアム殿下だ。」


(第1王子...てことは、私はこの人と婚約して婚約破棄されて処刑か国外追放の道を辿るの?...でも、あんまり酷い事はしそうにないのだけど、まぁ人は見かけによらないとか聞くからな~)


「...殿下と知らずに数々の御無礼申し訳ございませんでした。」


「いや、無礼等君にされた記憶は無いから頭を上げてくれ。ローゼリア、良く働いてくれた。捕えられた子供を励まし、アレンや私を外へ出そうと率先して動いてくれて本当に感謝している。君も怖かったはずなのに...」


「いえ、自分に出来る事をしたまでなので。勿体無いお言葉にございます。」


「...私の2つ下とは思えないな。顔はまだ幼いが中身はとても6歳とは思えない。私の弟のエリックの婚約者にしたいな。あいつは少し...アレなんだ...」


(ん?てことは、私はこの人じゃなくてゲームだと第1王子の弟...第2王子?の婚約者になる設定なのか。...てか、アレって何!?そんな事言われるような奴の婚約者とか無理なんだけど!ここは回避しなくては!)


「...私のような者が王家の婚約者になど恐れ多い事にございます。」


「殿下、私からも。その...まだローゼリアは6歳と幼いので、婚約者等とはまだお早い話かと。」

「くくっ、公爵、自分の可愛い愛娘が誰かの物になるのが嫌なだけだろ?まぁ、相手がエリックというのも気に入らない要因かな?」

「...まぁ確かにウィリアム殿下でしたら、少し考えさせて頂きたい所ではありますが、そのエリック殿下は...。私はローゼリアに幸せになってもらいたいので、申し訳ございません。」

「ふっ、正直だな。まぁ気持ちは充分に分かる。ただ、ウィンズリー公爵家は王家にとって大事な存在だ。そして、今回の働きもある。陛下が黙ってはいないだろう。...近々招かれるだろうな。」

「...はい。」


(お城に招かれる...それは私もって事なのかな?嫌だな~面倒だな~)


「よし、後の処理はコチラで行う。今回の事でローゼリアもそこに引っ付いている隣国のも疲れているだろう。」

「殿下、お気遣い頂きありがとうございます。」


「...ウィリアム殿下ありがとうございます。」


「ローゼリア...いや、ロゼと呼ばせて貰おう。だから君も先程までと同じくウィルと呼んでくれ。王子と知って一歩引かれるのは寂しい。...そこの幼き王子も同じだろうな。」


「?かしこまりました。ウィル様」


 最後の方は何って言っていたのか聞き取れなかったが前と同じように呼んで欲しいというのは理解出来たから公式の場でない限りウィル様と呼ばせて貰うことにした。



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