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【20】

 闇オークションを開催していた大元の伯爵やその部下、そして買いに来ていた貴族達はお父様達によって捕えられていった。


「お父様...」


 私はお父様と一緒に来ていた騎士の方達に檻から出して貰えた。

 お父様の傍に行ったら心配する言葉と共に勢いよくハグされた。


「ロゼ、遅くなってすまなかった。怪我は無いか

?何処か痛い所は無いか?」


「え、えぇ。...お父様、く、苦しい」


「あ、すまん。...無事で本当に良かった。アレンが来て教えてくれたんだ。まさかずっと探していた犯人をロゼが捕えられた事によって見つかるとは思ってなかったが...。」


「お父様、アレンは無事?そうだ!エル!エルも捕えられているの!ステージの裏にまだ檻に入れられているかもしれない!」


 お父様から離れて自分が先程までいた場所へとお父様達を連れて急いだ。


「エルは今日のメインだったからまだあそこにいるはずなの!...エル!大丈夫!?」


 まだ檻の中にいるエルが此方を見ていた。


「あぁ、良かった。エル、お父様達が来てくれたわ!安心して。」


 私はエルの元へと行き檻の扉を開けてエルに出るように促した。


 ギュウ


 エルが檻から出ると同時に抱き着いてきた。


「...エル。怖かったわよね。もう大丈夫よ。」


「安心して」とエルを落ち着かせるが首を横に振り一向に離れないのでそのまま抱き着かせたまま私は他の保護された子供達の元へとお父様と足を向けた。








「ウィル様!ご無事で何よりです。」


 1番最初に目に入ったのは捕まっている間に仲良くなったウィル様だった。


「君も無事で良かった。...ウィンズリー公爵苦労を掛けたな。娘を危険な目に合わせてしまってすまなかった。」

「とんでもありません。勿体ないお言葉でございます。...殿下もご無事で何よりでございます。救出が遅れて大変申し訳無く思っております。」


「...」


(ん?今殿下って聞こえたんだけど...き、気のせいだよね?まぁ貴族だとは思ってたけどさ...高貴な方だとは思ってたよ。...思ってたけどさ。...嘘だよね!?誰か嘘だと言って!)


「お、お父様...もしかしてこちらの方は...」


「ん?あぁまだロゼには紹介してなかったね。本当だったら10歳になったらロゼに会わせようと思ってたんだが、こんな形で会わせる事になるとは...」


(...嘘じゃなかったんだ。本気のガチの高貴な方だよ。...知らなかったよ。てことは、この人は...)


「ロゼ、此方の方はこの国の第1王子であるウィリアム殿下だ。」



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