【103】
本日少なめです。申し訳ありません。
それはまさかの発言だった。
ライバル発言されているから好かれていないのかと思っていたが、リノア様の言葉をそのまま受け取るとどうやら違うみたいだ。
「わたし、ここに来てローゼリア様と話をしたりしてて好きになっちゃったんだ。他にもエリック殿下もソフィア様も好きだなぁ。あ、でもウィリアム殿下は苦手、何を考えているか分かんないし、ソフィア様とローゼリア様以外には冷たいもの。」
またまた意外な発言だった。
(ソフィア様は分かるけどエリック殿下かぁ。なんか意外だな〜。それにウィル様が私とソフィア様以外には冷たいって...そうなのかなぁ?)
「わたし、ここに来て良かったって思っているんだ。なんか...視野が広がったというかなんというか?...自分の国にいた時はラウスしか見えてなくて他は家族だけだった。だからここに来てローゼリア様、ソフィア様達と話せて関われて視野が広がったと思う。」
「...視野が広がる事はとても良い事ですわ。ですが...その、ラウス殿下と...は、また別では無くて?」
「うーん、別なのかなぁ?...分かんない...でも、ローゼリア様だったらわたしの大好きなラウスを預けられるって思えたのよ。」
そう言って先程まで涙を溜めていた微かに赤い目を擦り私に笑顔を見せてくれた。
「...リノア様」
私は彼女に何を言えば正解なのか分からなくて、名前を呼ぶ事しか出来なかった。
「ロゼ...?...リノア?」
少し遠くの方でエルが私達の名前を呼ぶ声がした。
「ラウスが迎えに来たのね!ねぇ、ローゼリア様、少しだけわたしに時間くれる?ほんの少しだけで良いの。そしたら、ちゃんとローゼリア様にお返しするわ。」
「え、えぇ。...でしたら私はもう少しここにいますね。」
「うん、ごめんなさい。」
そう言うとリノア様はエルの声がした方へと走っていった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
ついに破水してしまったので
少しお休みさせて頂きます。
落ち着きましたら再開しますので
お待ち頂けたら幸いです。
2019.5.16