【100】
誤字報告ありがとうございます!!
まさかの【100】話目。
こんなになるとは思いもしませんでした(苦笑)
今回も楽しんで読んで頂けると嬉しいです。
「...で、だ。リノア嬢、君はどうだったんだい?先日の宣言通りになったのかい?」
ウィル様の容赦ない黒い微笑みに先程までの和やかな雰囲気が一変した。
(はぁ、こんな空気にして耐えられるのってソフィア様くらいじゃないかなぁ〜。私はあまり気にしてなかったからどうでも良いんだけど...前にライバル宣言されたからここで私が勝ってれば少しはリノア様に認めて貰えるかなぁ?うーん)
などと考えているうちにリノア様が俯き唇を噛み締めているのが見えた。
「...でっ」
「ん?どうしたの?」
「なんでっ!わたし知らなかった!そ、そんなローゼリア様が頭が良いなんてっ!」
尻尾と尻尾の毛を逆立てて涙目で私へと訴えてきた。
(さすがネコ科!なんか怒ってる感じなんだけど涙目でそして、その尻尾があると怖くない...寧ろ可愛すぎる...どうしよう。)
「リノア」
隣に座っていたエルが真顔でリノア様の名前を呼ぶ。
───ズキンッ
(な、何だろ...コレ。ただ、リノア様の事を呼んだだけなのに...この胸の痛み...)
「ラウスも言ってくれれば良かったのだ!ローゼリア様は頭が良いんだと!」
「はぁ...というかさ、リノアはいつも剣の稽古しかしてなかったんだから普通に考えて無理でしょ。...まさかほぼ全科目赤点取るとは僕も思わなかったけど。」
エルは呆れたような溜息をはく。
「そもそも何でリノア、あんな宣言したんだよ。」
(ありゃ、赤点だったのか...。いや、エル、それは皆の前でバラしちゃ駄目な気がするんだけど...ほら、もうリノア様限界そうだよ。それにその宣言は多分...)
プルプルと身体がふるえて唇を噛み締めるリノア様はいつもの堂々としてる態度からのギャップがある。それに黒豹の耳と尻尾がシュンと垂れており抱き着いて『大丈夫よ。』なんて言ってしまいたい程だ。
(そんな事したら益々私嫌われそうだけどね。)
「ラ、ラウスの馬鹿ーーーーっ!!!!」
と叫びながらリノア様は飛び出して行ってしまった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
今度こそ今月中旬で完結出来るように頑張ります。
と言いましても今月末が出産予定日なのでもしも、1ヶ月以上更新が無ければ「出産したのかコイツ」程度に思って頂ければと思います(汗)
出産する迄には完結させたいと思ってるので見守って下さると幸いです。