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3.変調

 佳奈恵の意外な一面を見たような気がした。

 こちらの勝手なイメージだけど、こういうものをやらない人だと思っていた。

 ともかく、僕は佳奈恵の後ろを通り過ぎて、教室を出る。

 廊下の端々で喋っている生徒を尻目に、下駄箱まで歩いていく。


 下駄箱で靴を履き替えて、校門へと向かう。カバンの内ポケットを探り、リモコン付きのイヤホンを取り出してスマートフォンのイヤホンジャックに挿し込む。お気に入りのプレイリストを選択すると、僕は足早に帰宅した。


 ✳︎


 帰宅した僕は、小腹が空いていたので湯を沸かすことにした。不健康だとは分かっていても、つい食べてしまうのである。部屋に備蓄していたカップラーメンを持ち出すと、あらかじめ冷蔵庫から取り出していたミネラルウォーターを電気ケトルに注ぎ入れる。


 湯が沸くのを待つ間、僕はスマートフォンで「soulStrain(ソウルストレイン)」について検索をかけることにした。検索サイトに名称を入力し、検索結果を見てみると一番上にインターネット百科事典の記述が出てきた。その検索結果をタップすると、ズラズラと説明の並んだページへと飛ぶ。


 その記述を読み進めていく限りでは、CMも大々的に放映されていることもあって、人気のあるゲームだということが窺い知れる。その中で、少し気になる項目があった。

 致命的なバグが発覚したため、ロールバックが行われた、とある。その日付を見ると、およそ一ヶ月前のことである。その記述を目にして、少しこのゲームを開始することに対する躊躇が生まれた。


 オフィシャルサイトを開こうとした時、ぐつぐつと水の沸騰する音が聞こえて電気ケトルの注ぎ口から湯気の立つのが見えた。

 僕はスマートフォンをポケットに入れ、カップラーメンのビニール包装を剥がす。




 つづく

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