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第4話『食料調達作戦』

さて、またも内容が思い出せていない感がバレバレの題名ですが、気にしないで下さい。

いつも通り軽い気持ちで見て行っていただければ幸いです。

でわ、本文へどうそ。

 あれから数日過ぎた頃である。不藤達は金欠で悩んでいた。その理由は、とある大きな買い物をしたからである。金欠になる理由となった買い物には、例のウサーズに持って行かれた物を再度購入以外にも買い物をしていたのである。まぁ、それは後で明らかになるであろう。

 そんな最中でも、彼らはウサーズに対する対応策もしっかりと考えていた。


人形作者「どうやら、防犯グッズを破壊して、逃げたか救助されたかみたいだったな。」

池谷和也「あれは、酷くやってくれたもんだよな。」


 何の話かというと、前回のあれである。ウサーズ達を放置しておいたところに防犯グッズを置いておいたのだが、それが彼らの手によって完全に破壊されていたのだ。そして、3人はそれを見たから大きな買い物をする事となった。


不藤雄一「まぁ、ここに新しく頼んだやつが持って来られるだろうから、次からはそれを使ってみよう。」

人形作者「だな、それでいつ来るんだ?」

不藤雄一「さぁ、向こうの都合がよくなったら来るはず。」

池谷和也「それまでは、街に行ってみるか。」


 とりあいず、彼らはなりゆきで街へと向かう事になった。だが、そこでもまた、思いがけない事態が起こるという事など、今の3人には予想もしていなかった……。


 あれから数十分後、彼らは無事に街へと辿りついた。ここは、エキサイティングタウンといい、何の変哲もない市街地である。今日も毎日のように市場や多くの店が商品を売り出していた。3人は適当に歩き回る事にした。


人形作者「相変わらず、平和は街だよな。」

不藤雄一「だな、家でもそうなってくれると嬉しいのだが。」


 彼らは、そのような会話をしつつ街を歩き続けていた。すると、掲示板の近くに多くの住民達が集まっているのが見えた。何事かと思い彼らもその集団に加わり、掲示板に貼られている記事に目を向けてみる。記事にはこう書かれていた。


『最近、多数の窃盗事件が発生しています。店を出している方々はもちろんですが、普通の家庭の皆様方も十分に注意して生活を送る事を心がけて下さい。』


 何ともまぁ、物騒な話である。どうやら、この時点では窃盗犯がどのような特徴を持っているかは、まだ誰も知らないという感じであった。だが、この時点での被害は相当なモノであったという事ぐらいは、住民達の反応からしても分かる程度である。


池谷和也「はぁ、何でまたこういう事をするかねぇ。」

不藤雄一「さぁな、何が目的かは分からないけどな。」

人形作者「まぁ、お気をつけてという事になりますな。」


 3人はその場を後にする。そして、また数十分と歩き続ける。すると、とある店先に近づいた時に前方の方が何か騒がしいという事に気が付いた。ふと、そちらを見てみると街の住民達が何かを追いかけてこちらへと走って来る。それは、ものすごい勢いであった。


住民A「おーい、そいつ等を捕まえてくれぇーー!!」

3人 「え?」


 反射的に追いかけられている方へと目線が行く。すると、そこにはウサーズの一員とミニウサー達が追いかけられているという光景があった。……また、こいつ等何かをしたのだろうか。そう彼らは思いつつ、住民達に協力する。


人形作者  「という訳で、ここまでだ。」

チェリウサー「な、何で!?」

ルリウサー 「こ、こいつ等って……!!」


 3人が前に出て、彼らの動きを止める。そして、すぐに住民達が追いつき挟み撃ちにする。ウサーズ達は3人の姿を見て驚きを隠せなかった。まさか、この3人に出くわすなんてというような表情であった。そんな事など気にせずに人形作者が詰め寄る。


人形作者  「さぁて、話は後だ……とりあいず、盗ったモノをここに出しな?」

ミニウサーB「僕らは何も取っていないぞ!?」

池谷和也  「それを証明できるモノは?」

ミニウサーO「何で教えないといけないのさ!!」

3人    (怪しいな。)


 3人は怪しという感じの表情を出しつつ、実はここでウサーズ達が先ほどの窃盗犯であるという事をある程度は予想していた。そのためか、刑事染みた事をここから幾つか聞き出すようになる。


不藤雄一  「証明できるモノが無いという事は、怪しまれる可能性が高いが?」

ミニウサーT「うぅっ……。」

池谷和也  「早く認めたら、少しは罪は軽くなるぞ?」

ミニウサーP「何て言われてもやってないもん!!」

ミニウサーM「そーだそーだ、やったっていう証拠でもあるのか!?」


 ミステリー系の話の犯人がよく言うセリフである。だが、ここで証拠が無ければ、逃げられてしまう可能性も高くなる。そこで、ふと不藤が思いつく。


不藤雄一  「証拠ねぇ、監視カメラ見れば早い話じゃないかな?」

チェリウサー「うぐぐぐ……!!」

人形作者  「その様子だと、見られたら不味いのかな?」

ルリウサー 「くぅ……逃げるんだぁぁぁ!!」


 すると、追い込まれたのか、ルリウサーがそう叫ぶと、彼らは隠し持っていた物をあちこちに投げ捨てて、全力でこの場から逃走して行った。慌てて全員が、そちらを見るが逃げ足は速く、すでに姿も見えない状態であった。


池谷和也「逃げられたな。」


 今更追っても無意味だと分かっている彼らは、住民達と一緒に投げ捨てられた物を回収する作業を手伝って、自宅へと帰る事にした。帰宅したのは、夕方辺りであった。3人は今回も変な事件的なモノに巻きこれまれて少々疲れていた。

 すると、そんな最中である。家のインターホンが鳴らされた。どうやら、お客が来たようである。3人は待たせないように扉を開けた。そこには、宅配業者の恰好をした男が1人立っていた。


不藤雄一「あー、すみませんわざわざ。」

宅配業者「いや、問題は無い。注文された商品だが、これで間違いないな?」

不藤雄一「えぇ、早急の対応ありがとうございます。」

宅配業者「これ、請求書だ……サインを頼む。」


 不藤はそれにサインをして、頼んでいた商品を全て受け取った。すると、宅配業者の男はさっそうと帰っていった。扉を閉めて3人は、居間に集まり商品の小分けを開始する。どうやら、多く頼んでいたようであり、区分別に分けておく必要があるようである。だが、不藤はその中から一目散にとある物を探し出していた。


池谷和也「何それ?」


挿絵(By みてみん)


 2人は、もちろんそれについて興味を示す。それは、明らかに何かのアニメやマンガに出てきそうな装置みたいな物である。その商品は不藤が内緒で頼んでいた物であった。彼はそれについて説明する。


不藤雄一「あー、これはね、あの人特製の『小型貴重品格納機』だな。これの上に物を置いて転送ボタンを押すと、この機械の上に置かれた物があの人が管理している別空間に送られてそこで管理されるというシステムを秘めた格納機だ。そして、片手サイズという事と服などに設置出来るという機能を兼ね備えているから、いつでも取り出したい物を預けておくと非常に便利に思えるであろう商品だ。」


 大体のシステムは理解していただけただろうか?簡単にまとめると、かなり凄い収納機械である。さらに、凄い事にこれには上限が無いため、預けたい分だけ預ける事が可能であり、出すときはあらかじめ登録しておいた名称を機械に入力すれば、転送されてくるという機能も兼ねている物である。

 しかし、何故不藤はこれを購入したのだろうか、それは彼の口からすぐに明らかとなった。


不藤雄一「まぁ、これからも何度もウサーズとかの影響で、色々な物を持ち出す事になりそうだし、これにそれらを預けておけば、腕も疲れないだろうし、楽だろ?」

人形作者「あーね。」


 要は、楽がしたいという事であった。だが、これはこれで便利な物なので上手く活用していけばいいのではないだろうか。彼らはこの話が終わると再び商品を小分けする作業を再開した。そして、その日はこの作業でかなり疲れたため、いつもより早く休養を取る事にしたのであった。

 さて、今回の話ではあまり出ていなかったが、ウサーズは何をしているのだろうか……。


プラウサー「ぐぬぬぬ、あいつ等また邪魔して来たのか。」


 どうやら、昼の事について話あっていたようである。このメンバー的にミニウサー達は既に休養に入っているようである。つまりは、ウサーズ7匹での会議をしているという事である。


マイウサー 「この頃、ちょくちょく邪魔しにくるよねぇー。」

ルリウサー 「今日だって食料の調達を邪魔されたんだよ。」

チェリウサー「お蔭で、僕らの食料が尽きかけちゃってるし。」


 あれは、食料調達だったのか。では、何故住民から追われるような事態になったのだろうか。それについては、ここでは一切語られはしなかったが、彼らの話はまだ続く。


ピラウサー「くっ、あいつ等には痛めを見てもらった方が良いね。」

パチウサー「一回でもコテンパンにしてやろうよ!!」

ロルウサー「でも、戦力差なんて感じさせない戦い方をしてくるよ?」


 ここで、現実に戻される。これについては彼らも認識はしているようである。まぁ、今までに何度も返り討ちにあっていれば、流石に気付くであろう。だが、これを気付いていても戦闘をさけるべきであるという結論はなかなか出ないのが、ウサーズである。


マイウサー「その問題点をどうにかしないとね。」

プラウサー「うーん、明日の食料調達までには考えないとね。」


 結局、この日にそれについての結論は出なかった。そして、次の日である……。


人形作者「何だ何だ、今日はかなり騒がしいな。」


 不藤達は、昨日に続けて街を訪れていた。人形作者の言うように、街の様子が明らかに昨日とは違う。昨日よりも、慌ただしい感じであった。一体どうしたというのだろうか。彼らは街の住民を呼びそれについて聞いてみた。すると、また盗みが発生していたらしい。それも、昨日は街の一部だけであったが、今日はそれが街のほぼ全域であったとの事である。

 この瞬間、3人はウサーズが絡んでいる可能性が高いと見て、街中を捜索し始めた。だが、不思議な事にあの数のウサギ達の姿がなかなか見つからない。そして、3人が疲れて休憩している時であった。周囲の物陰から無数の集団が彼らに向かって突撃してきたのである。


池谷和也 「これは、ミニウサーかよ、この数はなんなんだ!?」

不藤雄一 「ってか、休んでいる最中に仕掛けて来るとはな。」

人形作者 「いわゆる奇襲という策を投じて来たか。」

プラウサー「はっはっはっはっは、その通りだ!!」


 数十匹いるミニウサーの集団の奥からウサーズが7匹揃って姿を現した。この集団の上の位にいるのが良く分かる登場の仕方である。だが、失礼ながら彼らがそれをやったところでカッコいいとは思えない。しかし、こういった作戦を取って来たという事は何やらまともな作戦を考えてきた可能性は高いであろう。


池谷和也  「それで、僕らを包囲して何をする気だ?」

プラウサー 「ふっ、簡単な話さ、フルぼっこにしてやるぅ!!」

ウサーズ達 「よし、皆かかれぇーー!!」

ミニウサー達「うわあああああ!!」


 ミニウサー達が一斉にこちらへと向かって突撃を開始する。その数は28匹という数である。だが、この数だけにしても、彼らの約9倍は存在している。彼らからすれば、うじゃうじゃと攻めて来る集団にしか見えないであろう。


マイウサー「ははは、お前達は町に来る時には武器を倉庫に預けているからね。」

ピラウサー「そこを観察していて、僕らは考えたのさ、この時が倒す好機だとね!!」

人形作者 「なるほど、前よりは頭が回るようになったようだな。」

ルリウサー「ふくろうじゃないんだから、頭は回せないよー?」

人形作者 「あ~、前言撤回だわ。」


 このような時でも茶番を彼らは産んでくるとはな。そして、ふくろうは頭ではなくで首が回るという事を知っておいたほうがウサーズ達は良いであろう。こんな話をしている最中にもミニウサー達との距離は詰まっていく。


パチウサー 「まさかのタイミングで攻められたから、太刀打ち出来ないでしょー?」

ロルウサー 「僕らの知能を侮るなよーー!!」

チェリウサー「武器が無いお前達なんて、簡単に倒せるもんねー。」

池谷和也  「まさか、ここまでやって来るとはねぇ。」


 この作戦は3人も流石に馬鹿には出来ないモノであった。そして、喋る事を止める。ウサーズとミニウサー達は勝利を確信しつつあった。そして、そのままどんどん距離を詰めていく。だが、その距離が残り数メートルというぐらいになった時、不藤が軽く笑ったのである。


不藤雄一 「確かに、いい考え方だ。……だが、武器が無いと戦えないと、誰が言っただろうか?」

プラウサー「ど、どういう意味だ!?」

不藤雄一 「知っているはずだ、この中には武器を持たずして戦えるメンバーがいる事を。」

マイウサー「ま、まさか!?」


 そのまさかであった。この会話が終わると、人形作者が両手にエネルギーをため始めた。それに気付いたプラウサーがミニウサー達に止めさせるように指示をする。一斉にミニウサーが人形作者へと進路を変えた、その時であった。


不藤雄一「予測通り!!」


≪ゴッドハンド・ブレイザー≫


ズドォォォン!!


ミニウサー一部「うわあああああぁぁぁーー!?」


 不藤の右手から青い粒子砲のようなモノが発射され、数匹のミニウサーを吹き飛ばしたのだ。相手は全員が「え!?」という表情となり、一瞬固まる。3人はその隙を見逃さなかった。


不藤雄一「よっし、今だ……行け人形!!」

人形作者「応よ!!」


≪拡散サンダースクリュー≫


挿絵(By みてみん)


スドーーーン!!


ミニウサー一部「ぎゃあああああーー!!」


 これまたミニウサー達を大量に吹き飛ばす一撃であった。お馴染みのサンダー・スクリューを多重方向へと同時に発射するというある意味MAP兵器的な技であった。

 

ミニウサー残党「こうなったら、僕たちだけでも!!」

池谷和也   「そう上手くいくかよ。」


 自分たちだけでも、3人に攻撃を仕掛けようと突撃をしてきた残りのミニウサー達を池谷は、例のランチャーの弾で吹き飛ばした。これで、ミニウサー達は全員迎撃された。そして、自分達はもう戦えないと悟ったかのように、声をあげて逃げて行った。


ルリウサー 「そ……そんな、ミニウサー全員が負けるなんて。」

ロルウサー 「そもそも、何でアイツは武器無しで戦えるのさ!?」

チェリウサー「そうだそうだ、知らなかったぞ!?」

パチウサー 「この卑怯者がぁーー!!」


 この一連のセリフで指されている相手は不藤である。何ともまぁ、好き勝手に言ってくれる連中であるが、そんな彼らに不藤は冷静に言葉を返す。


不藤雄一「言った覚えも無ければ、お前達にそれを聞かれた覚えも無い。」

ウサーズ「うぐっ……!!」


 その通りすぎて完全に否定が出来ない答えであった。ならばと、何故池谷が今、武器を持っているんだという事も彼らは聞いて来る。


池谷和也「さぁね、それは自分達で想像してみな?」

人形作者「ただし、お前らが考えている事なんて、覆される事があると覚えておきな?」


 彼らの言い方からすると、もう今回は諦めて帰りなさいという言い方である。だが、それをそうと受けとけれないのが、ウサーズである。


ピラウサー「くそー、アイツら偉そうに!!」

マイウサー「こうなったら、僕らが相手だ。」

不藤雄一 「最終的にはこうなるのだな。」

プラウサー「分かっているなら、話は早い。……行くぞーー!!」


 プラウサーの掛け声と同時に7匹が一斉に攻撃を仕掛けてくる。すると、不藤は例のあの機械を使って自分の武器を別の空間から取り出した。おそらく、池谷もその方法で武器を手にしたのであろう。


挿絵(By みてみん)


ウサーズ「なっ!?」


 ウサーズ一同はそれに驚く。まぁ、このシステムを知らない人間が見ても驚くであろう状況だがな。そして、彼らはその瞬間に動きを止めてしまうという重大なミスを犯してしまった。


3人「隙ありぃぃぃ!!」


 そこに3人が一斉に襲い掛かる。少し反応は遅れたはものの、ウサーズもそれに対して応戦をする。だが、前に彼らが話していたように、2倍ぐらい人数的な戦力差があるが、3人はそれをものとせずに相手を押し込んでいく。


プラウサー「まだだ、今回はしっかりと作戦を立てて来たんだ、簡単に負けられるかーー!!」


 ウサーズは、一気に体制を整えて7匹同時に攻撃を放つ。


≪セブンス・サンダー≫


池谷和也「うおっと!?」


 3人は思わず攻撃を回避した。というのも、威力は分からないが、7匹の同時攻撃である。強行突破出来るほど甘い攻撃範囲ではないのだ。それで、問題の威力の方だが、そこそこあるようである。


ピラウサー「ふん、回避したか、でも!!」

マイウサー「何発だって放ってやる!!」


 きちがいのようにポンポンポンポンと同じ攻撃を放ってくるウサーズ。正直もう回避には慣れてきている3人ではあるが、その攻撃の頻度が多すぎて攻撃の機会を伺っているという状況となっていた。その状態を見て、相手は攻撃が出来ないと分かったウサーズはさらに、調子に乗り攻撃の頻度を多くしてくる。


人形作者「本当に、きちがいだな。」

池谷和也「そろそろ、突破しないのか?」

不藤雄一「まぁ、まだ行動するのは早いよ。」


 彼らはまだ回避に徹する事にした。不藤の考えている行動とは何なのだろうか。この時点では2人もそれについては理解していなかったが、この行動を続けていく事につれて、1つの可能性が分かった。そう、相手は何度も何度も攻撃を放って来ている。同じ攻撃だが、一切休憩をはさんではいない。つまり、不藤は攻撃の威力が弱まるまで、攻撃を回避しつつけるという戦法を取っていたのである。

 そして、ついにその時が訪れる。30回程度の攻撃が終えたところで、不藤がついに行動に出ようとする。ウサーズが変わりなく攻撃を放って来る。彼はここがチャンスと考えた。


不藤雄一「人形、サンダー・スクリューだ、見て分かるだろう言っている意味が。」

人形作者「なーるほど、だが、この範囲は無理じゃね?」

不藤雄一「そこは、何とかする。その後は、池谷の出番だ。」

2人  「了解。」


 話がひと段落すると、先ほどの指示通りに3人は行動を開始した。


≪サンダー・スクリュー≫


 人形が放ったこの攻撃に合わせて不藤が動く。そして、斜線上へと入りそれを持っている剣で吸収し、ウサーズの電撃の方面へ向かって振り回した。すると、あっさりとウサーズの攻撃は消滅し、彼らのには何も障害物が生じないという状況になった。これを見た池谷は即座にランチャーを構え照準を合わせて光学式レーザー(極太)を放った。


ウサーズ「え?」


 攻撃の反動で動けず反応に遅れたのか、ウサーズはそれを完璧に受け取るはめとなった。そして、この一撃でこの戦いの雌雄は決したも同然であった。


人形作者「さぁ、もう観念しな。」

ウサーズ「くっ……。」


 流石の彼らでも、この状況を理解したようである。彼らはこれ以上の戦闘をしようとはせずに、さっそうと逃げて行くのであった。これで、一件落着だという空気が流れた一方で我々は何やら忘れている事があるような気がしていた。だが、この時の彼らにはそれが何か分からなかったので、とりあいず住民達に撃退をしたという事を伝えに行くという事にした。

 そして、住民の下へと戻った時、彼らはその忘れている事を話の最中に思い出す事になる。


住民A「助かったよ、まぁ食料を持っていかれてしまったがな。」

3人 「あっ……。」

住民B「だが、追い払ってくれた事には礼を言うよ。」


 彼らとの話を終えると3人は自宅へと戻っていった。どうやら、彼らは大事な事を忘れていたようだった。だが、いまさらそれをどうしようとしてもどうにもならないので、そこに関しては潔く諦める事にしたのである。


池谷和也「ってか、あいつ等……街にまで被害を出しに来たのかよ。」

人形作者「とうとう俺達だけの問題じゃなくなりつつあるなぁ。」


 確かにその通りである。ただ、そうなってしまうと非常に面倒な事態になるであろう。これは、早急にどうにかする必要があるのだが、彼らの逃げ足は速いため捕まえるのも困難である。そして、このような事を考えていると毎回同じように長い時間が過ぎて行き、日が沈む。


不藤雄一「あー、まぁ……その時が来たら臨機応変に対応すれば良いかな。」

2人  「そうだな。」


 そして、毎回同様に最終的にはこれについては投げやりの答えが飛び、3人は体を休めるのであった。さて、今回はあながち作戦を成功させていたウサーズ達だが、彼らはどうしているのであろうか。この家の地下辺りの様子を見てみるとしよう。


ミニウサーA「やったーー、今回は上手く行ったぞぉ!!」

ミニウサーV「まぁ、あいつ等には色々と邪魔された形にはなったけどね。」

ミニウサーG「結果的には、利益の方が多かったし、気にしないでおこう。」


 自分達の作戦の成功に宴をあげていた。まぁ、ここで使用している物などは全て不藤達の家や街から持ってきた物だけであるのだがな。そして、ここにある物を色々と観察していると思う事がある。あれだけ色々な現場を見られていて、逃げるたびに持っていこうとしていたモノを投げ捨てて逃げるわりには、かなりの量の収穫を獲ているのだな、と。

 しかし、彼らは28匹のミニウサーと7匹のウサーズ、合計35匹の集団である。道具やらは別として消耗品などの消費は普通の家庭よりは数倍も早いため、これぐらいではまだまだ足りない程度の量なのである。


プラウサー「よーし、今日の成功を次の作戦へと上手く繋げて行こう!!」

マイウサー「まぁ、他にもやる必要のある事も沢山あるけどね。」

ロルウサー「1つ1つこなして行こうよ。」


 彼らの言っているやる必要のある事とは何か気になるが、後々それは明らかになってくるであろう行動だ。今は深く追求するような時ではないので、このままおいておくとしよう。何はともかく、彼らのテンションは上々である。これを機に、また人から目の仇にされるような行動を取らないようにしてもらいたいが、おそらく彼らにはそれは出来ない事なのではないだろうか……。


見るからに適当に書かれたような装置が挿絵として出ていましたね。作者ももう少しまともな小型転送器具を描こうを努力をしたのですが、あれが結果体でございましたwww

後、挿絵でミニウサー達が吹き飛ばされているシーンがありましたが、あそこでは、片耳が曲がっていないじゃねぇーかと言われそうですが、まぁ、吹き飛んでいるカットの中なので仕方無いかと。

それにしても、いつになったらこの〇〇作戦的なタイトルが別のタイトルになるのでしょうね。まぁ、なったところで内容に大きな変化はありませんけどねwww


というわけで、次回作をお楽しみに。


でわでわ……。


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