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第3話『基地増強作戦』

これも久しぶりの更新ですね。

そして、挿絵の入れ方を変えてみました。

こっちの方が、前よりは見やすいはずです。(スキルは別としてwww)

とりあいず、そこも楽しみつつ、読んでみて下さい。

 あれから数日後の話であった。ウサーズは、作戦会議のような話で挙げていた表に書かれている通りの生活を行っていた。その表に書かれていた活動というのは、基地増強作戦というモノであった。どうやら、不藤達の住んでいる建物の地下辺りに基地を構えている彼らにとっては、まだまだ今の基地が狭いというような感じであった。まぁ、仲間が多いという事もそれの理由に値するのだろうが、彼らはそれに気づいてはいない。


プラウサー「よーし、一旦休憩だーー!!」

他全員  「わーい、やたぁーー!!」


 作業は一段落し、休憩へと転ずるウサーズとミニウサー一同。しかし、地下とはいえ、基地の増強と言えば、かなりの資材を使用する事や騒音を出すという課題点があるだろうが、その点については大丈夫なのだろうかと思う。

 だが、騒音については問題ないようである。その理由はこの基地に存在していた。どうやら、この基地と不藤達の建物の境界線には、特殊な何か(おいwww)が存在しており、中の音などの大きさが激減して地上に届くようになっているみたいだ。つまりは、ある程度の騒音であれば聞こえないという事である。…なんともまぁ、現実にあれば有難くて仕方のないシステムである。

 というわけで、騒音についての対応策は理解できたが、問題は資材である。これに関してはどうしているのであろうか。それについては彼ら自身の口から集め方が教えられた。


マイウサー「それにしても、これだけの資材をよく集められたねぇ~?」

パチウサー「簡単だよ、あいつらの目を盗んで、採ってくれば良いんだからさ。」


 それは、盗ってくるとの間違いではないだろうか。というよりも、これはまたキツイ制裁をされるであろうとは思わなかったのだろうか。まぁ、ここで理解できるのは彼らは不藤達に言われていた事を綺麗さっぱりと忘れているという事である。


ピラウサー 「資材は余裕があるのは分かるけどさ、広くしても何も無いのは辛いよね?」

ロルウサー 「確かに、そういう時は採りに行けば良いんだよ!!」

チェリウサー「なるほど、相変わらず良い考えだよね。」

ルリウサー 「その時は、慎重にね?」


 相変わらず、盗賊染みた思考を見せてくれる彼らである。これぞ、まさに確信犯と言っても過言ではない集団である。さて、そんな彼らが今日もまた行動に出ようとしていた。


ミニウサーA「ねぇねぇ、家具が足りなくなっちゃった。」

プラウサー 「噂をすれば何とやらだね、よし集合!!」


 プラウサーの言葉で全員が集結する。そして、プラウサーが何やら全員に指示を出している。もう、この光景を見るに、何かの演説にしか見えないが、やっている集団が集団であるため、演説とは言えないようなレベルの低さでもあるだろう。そして、彼らの話し合いは長々と続いた。

 さて、ようやくメイン側の登場である。不藤達は今、何をしているのであろうか……。


不藤雄一「あっ……。」


 ババ抜きをしていた。様子からして、彼が今、ババを引いたという事は明白である。そして、現在の状況を見てみると、不藤が2枚、池谷が4枚、人形作者が1枚のカードを持っている。さらに、池谷が不藤からカードを引いて5枚となった。不藤の手には運悪くジョーカーが残ってしまっていた。だが、その直後に人形作者が池谷からカードを引き当て1番であがった。


挿絵(By みてみん)


人形作者「うぇ~い!!」

不藤雄一「早ぇ。」

人形作者「いや、普通よ。」

池谷和也「ってか、運悪すぎねぇーか? 僕の手札からしてそれジョーカーだよな?」

不藤雄一「(^ω^;)」


 図星である。彼らは今日、これまでに5回近くババ抜きをしているが、全て不藤が最後までジョーカーを握るという始末である。ちなみに、1位と2位は入れ違っているので、そこは普通である。まぁ、彼にとっては何たる不運の連鎖なのだろうか。だから、先ほどあのような反応をしていたのである。


不藤雄一「あー、絶対今日は何か起こるよ。」

人形作者「そんな事ある訳ゃねぇーだよ。」

池谷和也「いや、あるかもしれないぞ?」

他2人 「え?」


 2人が彼の方を向いた瞬間、池谷は家のとある方向に向かってトランプの入っていたプラスチック製の箱を投げた。すると、それは何かに当たり当たったモノがその場にコテンと倒れたのである。3人はそれを確認しに、トランプを置いて近くへと歩み寄る。それの正体とは言わずとしれた、ウサーズの仲間であった。


不藤雄一「これは、どこかで?」

人形作者「あの、何たらズの仲間だな。」

池谷和也「にしても、何でこれに当たったんだ?」


 そして、3人がふと足元を見ると、例の扉の場所から彼らを見え怯えているミニウサー数匹の姿があった。これを見た時、3人は「また、お前らか!!」という表情でいた。すると、ミニウサー達は、どこからともなく白い粉を運んで来て、こちらに向かって吹っかけ回したのである。


3人「ぬあっ!?」


 それをかけられた3人は思わず、後退する。その隙にその場にいたミニウサー達が気絶しているミニウサーを運んで扉の中へと入り、急いでその扉を閉めて逃げて行った。それから数十秒ぐらい遅れて、彼らが粉煙から解放された。もちろんだが、視線の先にはミニウサー達の姿は無かった。


池谷和也「逃げられたか。」

人形作者「ってか、あの粉って。」

不藤雄一「間違いなく、小麦粉だろうな。……ウチの。」


 どうやら、またいつの間にか自分達の家のモノを持っていかれていたようであった。そして、それによる攻撃をされたようである。彼らはどうにかしてこの扉に入ろうと試みるが、途中で考える事を放棄して、とりあいずまき散らされた小麦粉を処理する事にした。その後ゆっくりと眠った。 

 そして、次の日……。


人形作者「このリストのモノが無くなっていたと?」

池谷和也「みたいだな。」

不藤雄一「はぁ、多いなこりゃ。」


 彼らは家の中を巡回し、以前にあったモノのうち無くなっているモノをリストアップしていた。そして、その中から自分達が使用したという記憶があるものだけを消すという作業も終えていた。だが、そうしてみても、リストアップしたモノの7割ぐらいが消去されずに残されている。つまりは、この残っているモノをウサーズ達が盗って行ったという事であろう。


人形作者「よくもまぁ、これだけも持っていけたよな。」

不藤雄一「まぁ、残った全てがどうかは断言は出来ないけどさ。」

池谷和也「とりあいず、小麦粉は確かだからさ、忠告はしないと。」


 3人は、とりあいず外の空気を吸う事にした。そして、家から出てふとビニールハウスの方へと目を向けていた。ここも、彼らの被害にあった場所でもあったからである。まさか、何もあるまい。そう思った矢先の出来事であった。


ミニウサーF「これだけあれば、ある程度はもつよね?」

ミニウサーY「だね、多くて思いだろうけど、頑張って運ぼうよ。」

ミニウサーK「上手く、分担すればすぐに終わるさ!!」


 数匹のミニウサー達がビニールハウスの中から、ピッケルや斧などの道具を持っていこうとしている光景を3人は目にしたのである。そして、中にいる彼らが全て外に出て集まっている時に3人は彼らの前に立ち進路を塞いだ。だが、彼らは一切その事に気づいてはいない。そして、そのまま帰ろうと振り向いた時である。


人形作者  「きさぁ~まらぁ~、何をしとっとぉ?」

ミニウサー達「どわあああああぁぁぁ!?」


 かなり驚きその場をぐるぐるぐるぐる走り回るミニウサー達。だが、持って行こうとしていた道具を話そうという感じは一切無かった。そこに関してはしっかりと考えているようである。


池谷和也  「まぁ、慌てるという事は、何かやましい事をしていたんだな?」

ミニウサー達「な、何もしてないよ!?」

不藤雄一  「嘘つけ、しっかりと見ていたよ。」


 なら、何故聞いたのだろうか。そういう疑問が浮かぶが、気にしないでおくとしよう。


ミニウサーF「そんな、見つかったいたなんて……。」

ミニウサーK「いない間に持っていくという完璧な作戦だったのに。」


 それは、作戦というのであろうか。ただの盗人がやる行動じゃなかろうか。まぁ、彼らにはこれが普通に思えているのならば、それでいいのだろうが。


人形作者  「とりゃーず、発見されたんだ。 それを返しなされ。」

ミニウサー達「嫌だ!!」


 即答であった。詳しく言うならば、セリフに被らないのが奇跡であったぐらいのタイミングで返してきていた。そこまで嫌なのか……。


池谷和也「なら、実力行使で取り戻すまでだな。」


 ここで池谷がランチャーを構えて、ミニウサー達の方へと向ける。またも、ミニウサー達は慌てふためき、その場でドタバタと走り回る。もう一度言っておくが、この時に彼らは持って行こうとしているものを一切手放そうとはしない。

 それを再度確認した池谷は、容赦なく引き金を引いた。


ミニウサー達「ぎゃあああああぁぁぁ!!」


 爆発音とともにミニウサー達の悲鳴が聞こえる。命中したと確信し、煙がはれるのを待つ3人。だが、それがはれた時には、予想外の事態が起きていた事を理解する事となった。それは、ミニウサー達にはランチャーの銃弾が命中していなかったのである。何故かというと、単純にミニウサー達がそれを何とか回避していたという事であった。


池谷和也「ちっ、あいつ等避けていたか。」


 池谷は再び彼らに向けてランチャーを構える。そして、発砲しようとするが不藤がそれを止めた。彼に対して、どうして止めるのかと問うと、ビニールハウスに影響が出る可能性があるから止めろとの事であった。

 池谷も、それを理解できないような人間ではない。そのため、素直にランチャーをしまった。


ミニウサーY「よし、武器をしまったぞ、今がチャンスだ、逃g……」

人形作者  「いんや、逃がさぬよ?」


 逃げようとしていた彼らの進路を人形作者が塞ぐ。だが、今度の彼らは退けを取ろうとはしなかった。


ミニウサーF「何でさ、武器をしまったって事は諦めたって事じゃん。」

ミニウサーK「そうだよ、だから逃げても良いじゃないか!!」

ミニウサーY「そこをどいてよ!!」


 どうやら、彼らは何かをはき違えているようである。武器をしまったからといって、3人の中に逃げて良いなどと言った者は誰1人いなかった。彼らはそれの意味が分かっていないようであった。

 すると、そこにウサーズの7匹が通りかかった。ミニウサー達がこのような状況に置かれているのを見て、戻ろうとしていた彼らは一緒に来ていたミニウサー達に、持ち帰ろうとしていた物を全て預け、こちらへとやって来た。


ウサーズ「それ以上は止めるんだ!!」


 彼らはミニウサー達の前に立ち、3人がミニウサー達に近寄れないようにする。そして、その隙に物と一緒に逃げるようにと、プラウサーが指示を出した。それを見て3人が追いかけようとすると、ウサーズが進路を塞ぎ、そちらへと行かせないようにする。


プラウサー「待て、お前達の相手は僕らだ!!」

マイウサー「ミニウサー達の仕返しは僕らがしてやる!!」


 7匹は明らかにこちらに向かって威嚇をしてきている。だが、正直な気持ち何故自分達がそう言われる必要があるのか、3人には理解が出来なかった。その理由は、自分達はまず被害者である事という事が一番の理由になるだろう。


池谷和也  「おまーら、今僕らが何されていたか、分かってる?」

ルリウサー 「何をされたのさ、言ってみなよ?」

不藤雄一  「言わなくても、分かっているような気がするのだが?」

チェリウサー「言ってもらわないと、分からないね!!」


 この確信犯達に対して彼らは、正直な話面倒な気持ちでいっぱいであった。だが、相手がそう言っているのであれば、言われたように何が起きていたのか伝えようじゃないか。


不藤雄一「お宅らの仲間達が、こちらのビニールハウスの中にあった物を持ち去ろうとしていたので、食い止めていました。でも、返すきは無かったから、池谷が発砲しましたよ、以上!!」


 彼の言っている内容はあながち間違ってはいないが、対応の仕方で面倒だという意思が完璧に表れていた。そして、何故かこういう事にはすぐに彼らは気が付く。


ロルウサー「何なんだ、その対応の仕方は!!」

パチウサー「僕らが面倒なのかーー!?」

3人   「はい。」

ピラウサー「即答するなぁーー!!」


 実際にこの光景に遭遇すると、もう茶番劇以外に例えようの無い状況である。とうとう、痺れを切らした人形作者が彼らに語りかける。


人形作者 「そんで、お前らはアレらを持って行き、何をする気だ?」

マイウサー「どうして、お前達に教えないといけないんだ!!」


 返された答えに関してはごもっともではあるのだが、それは普通の状況での場合である。すぐに、それ以上のごもっともな言葉が発せられる。


不藤雄一「いや、人の家の物を持って行って何かをするのなら、その家の人間に何の為に使用するか教えるのが、礼儀っていうモノじゃないのか?」

ウサーズ「…………………………。」


 この正論に対して、何も言葉が出ないのか、ウサーズは押し黙る。……という訳でも内容だった。その理由はこの直後の彼らの口から聞かされた。


ウサーズ「礼儀って何だ?」

3人  「…………………………。」


挿絵(By みてみん)


 今度は逆にこちらが落ち黙らせられる展開となってしまった。正式に言えば、呆れてモノも言えないという状況である。3人は深くため息をついた。少ししてから、どこからともなく不藤が本を取り出すと、それを彼らに見せた。どうやら、説明するのも面倒になるぐらい呆れていたようである。


ウサーズ「……読めない。」

不藤雄一「あー、とりあいず……相手に失礼の無いように振る舞うような事が礼儀だと覚えとけ!!」

ウサーズ「ほーん。」


 かなり、ばっさりとした説明ではあったが、大体の意味はあっているのではないだろうか。それにしても、これを聞いた彼らの態度も態度である。それを見ていて3人は「なめてんのか。」と内心は思っていたが、口には出さなかった。


不藤雄一「それで、だ……お前達には、その礼儀っていうモノが無いのか?」

ウサーズ「だから、礼儀って何?」

不藤雄一「てめぇーら、ほんの数分前から数十秒前までの事を忘れたかぁーー!?」


 話を現実に戻そうとしても、このざまであったため、珍しく不藤が声をあげた。すると、もう何かの踏ん切りをつけたかのように人形作者がそこに割って入る。


人形作者「あー、駄目だよ……こいつらバカみたいだから。」

池谷和也「みたいじゃなくて、バカだろ。」

ウサーズ「バカじゃないわぁーー!!」


 何故か、バカにだけ機敏に彼らは反応してきた。そして、これが逆鱗にふれたのかバトルをするように言ってくる。……前回、どうなったのか忘れているのだろうか。


池谷和也「あー、どうするよ。」

不藤雄一「自分らから勝負をつきつけて来たんだ、自身があるのだろう。」

人形作者「だな、受けて立つぜ!!」

ウサーズ「バカ呼ばわりした事を公開させてやるーー!!」


 ウサーズは一斉にこちらへと攻撃を仕掛けて来た。3人VS7匹という戦力は2倍以上の差があるが、そんな差は彼らには関係ないモノであった。何故なら、彼らはその差を力と技量で無いモノにするからである。


チェリウサー「くそー、数ではこっちが上なのに!!」

ロルウサー 「何で、こうもこっちが苦戦するのさー!!」

池谷和也  「技量の問題だよ。」


 あっさりと答えを返される始末である。そして、戦いはまだ続き数分後である。


ルリウサー「うぅ、まだ押されてる。」

パチウサー「戦闘モーションもしっかりと考えているのに……。」

人形作者 「ふん、力の差の問題だな。」


 またも、あっさりと答えを返されるウサーズ。そして、彼らは何やら話始めた。そして、話が終わると再びこちらを向いた。


ピラウサー「よーし、作戦はばっちりだ!!」

マイウサー「みんな、プラウサーの合図でGOだよ?」

人形作者 「何か仕掛けてくるか。」


 3人は敵の作戦を警戒しつつ、応戦の構えを取る。互いに動かず張りつめた空気が辺りに漂う中、ついにその時が来た。


プラウサー「みんな、今だぁ!!」


 これが先ほどの合図である。それを耳にした3人は相手の出方をうかがう。しかし、それはあまりにも予想外の行動であった。


ウサーズ「わあああああぁぁぁーー!!」

3人  「は?」


 3人は驚いた。てっきり攻撃を仕掛けてくるのであろうと考えていたのだが、彼らが取った行動はそうではなかったのである。では、どういう行動を取っていたかであるが、家に向かって全力疾走だった。まぁ、要は逃亡である。


池谷和也「おいおい、マジかよ。」


 この行動に彼らは反応が遅れた。それを良い事にウサーズ達はさっそうと家の前にまで辿りついていた。まったく、逃げ足の速い連中である。そして、彼らのうち1匹がドアのノブに手をかけた時であった。池谷が先ほどの言葉に続ける感じで声を発する。


池谷和也 「予想通りだわ。」

不藤&人形「え?」


 この次の瞬間である……。


ドカーーーン!!


ウサーズ「ぎゃあああああぁぁぁーー!?」


挿絵(By みてみん)


 大爆発が起こり、その場にいたウサーズが吹き飛ばされた。そして、上手い具合に3人の近くへと降ってきた。だが、それよりも池谷以外の2人は何故アレが起きたのかという事の方が気になって仕方がなかった。たまらず、それの彼に聞いてみた。


人形作者 「なぁ、ありゃ何だ?」

池谷和也 「地雷だけど?」

不藤雄一 「何で、あのピンポイントに?」

池谷和也 「こうなると、予測していた。」

不藤&人形(マジかよ……。)


 ここで、1つ疑問に思う点が浮かぶであろう。大爆発が起こったのであれば、家は無事なのかという事である。それについては問題無かった。あの家事態が特殊な構造で作られているからである。その構造は説明しきれないので、カットさせていただくが今回のように大爆発に耐えられる仕組みはあるようである。

 それよりも、今は逃げようとしていた彼らをどうにかしなくてはならないであろう。


池谷和也「まぁ、地雷の件は後で話すにして、これらどうするよ?」


 ゼロ距離で大爆発に巻き込まれたウサーズは今も全員が気絶をしていた。不藤は少々考え込む。許されざる事をしたのだが、彼らを見るからに自分達の家のモノを現時点で所持していないからである。ミニウサー達の仲間ではあるが、証拠品が無いのであれば、シラを切られ続けて言い逃れされる可能性もある。いろいろと考えた結果、彼はこの結論に辿り着く。


不藤雄一「まぁ、どっかに置いとこうか、悪さ出来ないようにではあるが。」

人形作者「防犯グッズの出番やの。」

不藤雄一「とりあいず、それだな。」


 彼らは、ウサーズを家の近く辺りに放置し、防犯グッズを回りに配置させておく事にした。そして、3人は家の中へと戻って行った。そして、帰宅後彼らは今回の事について色々と話し合っていた。


人形作者「しっかし、何でまた簡単に持って行かれるかねぇ。」

池谷和也「案外、本当に綿密な作戦を立てているかもしれないな。」

不藤雄一「だとしたら、厄介だぞ? 街にも何かをしでかすようになる可能性がある。」


 3人は何か対処策が無いのかを考えるが、良い案が一切浮かばない。そして、それを考えつつふと外を見ると、もう夜であった。どうやら、かなりの長時間これについて考えさせられていたようである。


不藤雄一「考えても何も出てこない日もあるな、こういう時は無理に考えない方が良いだろう。」

池谷和也「まぁ、あそこにおいて来たが、なんやかんやして逃げ出すだろうしな。」

人形作者「その時ゃ、その時でまた他の方法を考えりゃいいだろ、やるかは別として。」

不藤雄一「そうだな、今日はもう休むとするか。」


 彼らは家の電気を全て消して体を休めた。そして、それから数十分後ぐらいの事である。放置されていたウサーズが気を取り戻していた。ちなみに、彼らのいる場所だが、何故かウサーズの基地内であった。どうやら、ミニウサー達が捕まってしまったのではないだろうかと考え、3人が寝た後から必死に家の周辺を調べ回ったようであった。

 そして、そのせいかこの家のどこに何があるかや、この家の周辺には何があるかなどという事まで彼らは詳しくウサーズに説明をしていたのである。それをもとにウサーズがミニウサー達と共にまた何やら作り出した。それは、おそらくこの家の見取り図時な何かであろう。今後はこれを使って活動をしていくようである。


プラウサー「よーし、この情報があれば、ある程度自由にやれるぞーー!!」

他全員  「わーい!!」


 いや、そんな事は無いだろうと思うのは私だけだろうか。少なくとも、彼らに見つかれば、あなた方の思っているような事は簡単には出来ないはずである。どうやら、それについては彼らは視野に入れていないようであった。

 そして、ここで今回の目的を思い出させるかのようにな会話があがっていた。


ミニウサーR「そういや、基地の増強に必要な資材は大丈夫なの?」

ピラウサー 「問題ないよ、これだけあればある程度作りたいモノとかも製作出来るしね。」


 そう、忘れていたが今回の彼らの目的は、この基地を増強する……まぁ、拡張するという事であった。そのために、外に出て彼らの家などから色々と持ち出してここに保管しているのであった。途中であのような事が起きたため、すっかりと記憶から消し飛んでいたが、彼らは自分達の立てた計画であるため、しっかりと覚えていたようである。


チェリウサー「じゃあ、さっそく取りかかろうよ!!」

ロルウサー 「そうだね、そのためには分担を考えないとね。」

パチウサー 「だね、今から決める?」


 これからまた、あのような集会が始まるのだろうか。そう思ったが、どうやらそうならないような空気である。その理由はすぐに分かる。


ルリウサー「でも、もう流石に眠いよ?」

マイウサー「だね、寝ないと体が持たないね。」

プラウサー「よし、じゃあ明日全員が起きてから集会をしよう。今日は、就寝だーー!!」

全員   「りょうかーい。」


 こうして、ウサーズ達も今日は寝る事にした。そして、翌日。前日に話していたようにきっちりと集会を済ませ、与えられた役割を全員がまっとうし、彼らは基地の強化へと励むのであった……。


今回は、明らかに長く更新して無かったから、次の展開を忘れていたのだろうというのが、バレバレな作品でしたね。

その通りで、これから先の展開を必死に思い出して今は書いて行っています。

そのため、完全にそれらが復活するまでは、このような展開が続くかもしれないですが、ご了承ください。

では、次回作をお楽しみに。


でわでわ……。


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