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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編共。

魔王様の育ての親は人間です。(短編)

作者: 七三

BL要素を少々、気持ち程度、微量に含んでおります。

BLが嫌いな方、苦手な方はご遠慮ください。

(といっても本当にちょっとだけなので

大丈夫かもしれませんが、読んだ後での苦情はご遠慮ください)

魔王様の育ての親は人間です(短編バージョン)





さて、これは一体どうしたものかね?



肉じゃがの入った鍋を持ったまま

思わず首を傾げてしまう


「母上 今日は肉じゃがですか?」


嬉しそうにこちらに駆け寄ってくる

身長160センチ(自分とほぼ変わらない)の

御年30歳の息子


実は魔王 名前は ミコト



「お皿はこれでいいですか?」


にくじゃがを入れようと思っていた

大皿をもって首を傾げている紅髪で

身長180センチの美女


実は勇者 名前は ブラッド


の二人

勇者と魔王といえば敵対しているというのが

まぁ、王道なのだが

何の因果かこの二人


婚約をしていたりする



いや、それはいい

二人とも、素直で良い子なのだし

なのだが


さて、その二人のさらに後ろ

息子の部下と未来の娘の仲間であるものが

なんというか、にらみ合っていて

一触即発という雰囲気なのだ

一体、なにがあったのかねぇ?


とりあえずテーブルの上に

大皿をおいてもらってその中に肉じゃがを入れていく


「お前たちが帰ってくるって連絡をよこしたろう?

前に食べたがっていたから作ったんだが」


「覚えていてくれたんですね

さすが母上です」


フェロモン全開の満面の笑みのミコトと


「母様 今度作り方を教えてください」


フェロモンだだ漏れな笑顔のブラッド

二人とも、私にフェロモンを出しても意味がないと

思うのだが たぶん、無意識なんだろうね


「で、どうしたんだい?」


視線の先の一触即発の雰囲気をしている

部下と仲間をみながら

肉じゃがを移動し終えた鍋を台所に置き

代わりに味噌汁をブラッドが用意してくれた

椀に入れてミコトに手渡していく


「和平を結ぶ条件の中の

魔王と勇者の婚姻が気に入らないらしいですよ」


「ああ、なんだい

まだそんなことでごちゃごちゃしているのかい?

結婚するもしないも本人たちの勝手だろうに」


あきれたねぇってため息をつけば


「いいえ、お母上殿

そんなに簡単なことでありません!!」


「そうです!勇者と魔王

相対する両者の婚姻はそんな軽いものでは

ございません!!」


おおう、なんだか矛先がこっちに向いてきたね

息子の部下で

まぁ、いわゆる 魔族で 立場が宰相である

少々顔色の悪い青年 ジーロウ と

勇者の幼なじみというポジションで かつ

人間側の最高権力者もとい帝国の次期帝王第一候補の

まぁ、いわゆる王子様な リンディバルト が

思い切り否定してける


2人とも美形だからね

美形のドアップは迫力あるねぇ


「そうはいってもねぇ

なんだかんだと 2人は好き合ってるんだろう?

母親としては応援してやりたいんだが


ダメなのかい?」


「「だ、ダメというわけでは・・・」」


2人そろって声を揃えて同じことを言った後

いやそうな顔でお互いに見合う


似たもの同士・・・だよねぇ


「ジーロウ 母上を困らせるんじゃない」


「そうだぞ リンディバルト」


「「イダダダダッツ!!!!!??」」


そんな2人の顔面にそれぞれが

アイアンクローをお見舞いする魔王と勇者

いい笑顔だね

というか、腐っても魔王と勇者

握力はハンパないのだろう かなり痛そうだ


「ほらほら、遊んでいないで

ご飯にしようじゃないか

ミコト ブラッド 大盛りでいいかい?」


炊き立てのご飯が入っている釜のふたを開ければ

お米の甘い香りがフワッと香る

おいしそうに炊けたねぇ


「「はい、母上(母様)」」


自らの茶碗を食器棚から取り出し

ずいっと差し出してくる2人

それを受け取ってご飯を山盛りにしてやれば


さっそく定位置についていただきますと

手を合わせ食べ始める2人


「ジーロウ リンディ

2人も茶碗を取っておいで」


そんな2人をみながら

部下と仲間である2人に声をかければ

素直に従ってmy茶碗を持ってくる


「しっかりよくかんで食べるんだよ」


そういって それぞれが食べる量をよそって

2人に手渡せば

なんだか疲れたように返事をして

定位置について食事を始める


まぁ、なんだかんだといってもね

信頼している子供たちのしていることだから

悪いようにはならないと思うけどね


肉じゃが以外のおかずを皿に盛りながら

そんなことを考える


魔王の育ての親として

強制的に異世界トリップさせられて30年

実年齢60歳見た目、当時のまま


童顔魔王と元男の勇者

胃痛持ちの宰相とロリコンの王子様


そんな子たちに囲まれて

今日も世界は平和です













誤字、脱字、乱文はご容赦ください。

コメント、感想をいただけたら感謝感激です。


以下は補足となっております。

(補足のほうが長いような気がするのは気のせいです。)



補足:登場人物について



魔王様のお母様・・・日本人(御年60歳(笑))

名前は今回は出していません。お母様です。

異世界の自分に強制的にトリップもとい入れ替えを

されて、なぜか魔王の母親となる

魔王が30歳になるまで魔王と知らずに育て上げた

魔王と知ってからも別にそれで?何かいけないのかい?

と、言ってのける肝っ玉母ちゃん

魔族と、人間族の和平を結ぶきっかけを作り

世界平和に一役かっているものの本人無自覚

本人の知らぬところで

魔族の崇拝対象となっている。もといアイドル(爆)

魔王様とは血のつながらない親子

未婚の子持ち なぜか、60歳にしてモテ期到来(笑)



魔王様・・・本名は秘密 母親に名付けてもらったミコトという名前を本名だ!!と言い張っている(30歳)

極度のマザコン 普段の見た目は童顔の少年と青年の間ぐらいの見た目(美形)

本来の姿は直視できない美形(身長2m)

魔王だが、世界を滅ぼす気は無い

世界平和を目標としている

いろいろあって 元男の勇者と婚約中

後に結婚して3人の子供をもうける事となる

母と、ブラッドに対しては優しいが

2人以外には鬼畜 腹黒 容赦ない 無愛想

なので、リンディバルトとジーロウを

2人の見ていないところでよく足蹴にしている



勇者様・・・ブラッド(20歳)

身長高いのは男だった頃の名残

いろいろあって、女体化(笑)

不覚にも魔王に恋してなんやかんやと相思相愛

婚約しちゃって結婚しちゃって3人の子持ちとなる

魔王様のお母様大好き 実の両親が早くに亡くなっている為 極度のマザコンとなる

見た目は紅髪の美女 でるとこでて引っ込んでいるところはしっかりと引っ込んでいる

現在は自分のことを私と言っているが

元は俺と言っていた 時々 前の口調に戻る

お母様曰く 女王様みたいだねぇ とのこと



魔王様の側近・宰相・・・ジーロウ(??歳)

永遠の二番手っぽい名前の持ち主

4人兄弟の二番目 顔色は悪いが美形

人間と和平を結ぶことには賛成はしているものの

リンディバルトと犬猿の仲なので

思いは複雑

お母様ファンクラブ会長(笑)

そして、ドM 魔王様に足蹴にされてもなんのその

お母様にこき使われることに喜びを感じている変態

なので魔王様のお母様に恋しちゃってるけれど

いっこうに相手にされず報われない人

でもそれがいいとのこと



勇者様の仲間・王子様・・・リンディバルト・なんちゃらかんちゃら・ほにゃららら(長いので覚えきれず 通称リンディ)(23歳)

ブラッドとは幼なじみで兄弟のように育つ

人間側の代表として和平を結んでいる最中の

帝国の次期皇帝第一候補 もとい王子様

顔よし家柄よしなのだが性格と趣味が残念

男の時からブラッド大好きで女体化したのを

良いことに猛烈アタックをしていたものの

相手にされず 失恋

なぐさめてくれたお母様に不覚にもときめいて

ただいま絶賛口説き中 でも、相手にされず

そういうわけでジーロウとは犬猿の仲

ホモだが、現在は熟女好きも加えられて

いろいろと残念なイケメンとなり果てている






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― 新着の感想 ―
[一言] 短編バージョンということは、長編を書かれるのですか?私としては、長編キボンヌです。
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