9,家臣共々木こり中
ん…やることがないなぁ。信長様の家臣になったは良いものの大きな戦もないしこのままぐうたらに過ごすのもなぁ。
唯「そんなにぐうたらしていたら宇一丸も真似しますよ。」
史也「そんなこと言ったってやることが…」
唯「なんかあった時のために修行するのではありませんか。宇一丸と一緒に走ってきたらどうですか。」
史也と宇一丸は外に出された。
宇一丸「父上が昼間から寝るのが悪いんですよ。」
史也「すまん。とりあえず2〜3時間山を走り回るか。」
史也と宇一丸は近くの山まで走っていきました。
信長「唯殿、史也はおるか?」
唯「先程体力をつける為山に向かいましたよ。」
信長「タイミングが悪かったな…。」
唯「どうかされましたか?」
信長「我の家臣共を集めて史也に稽古してもらおうとしたんだが…」
史也「唯、帰ったぞ…御館様!?」
信長「おぉ、史也。早速で悪いが城に来てくれんか。」
信長様直々の招待だと…。なにか裏があるかもしれないが、断れん。
史也「分かりました。よろしければ宇一丸も連れて行ってもよろしいですか?」
信長「勿論問題ないぞ。」
信長と史也と宇一丸はお城に向かいました。城内の道中お団子屋があり、3人ともお腹が空いていたので少し(1時間)くらいよって行きました。
信長「食った食った…久しぶりに食べる団子は美味いな。」
宇一丸「美味しゅうございました。」
史也「さてと行きますか。」
信長と史也と宇一丸は城に着きました。城内には家臣たちが暑い中立って待っていました。
信長「持たせたな」
秀吉「どうせお団子でも食べてたのでしょう」
信長「なんか言ったか?」
佐久間「して御館様、我らは何故呼ばれたのでしょうか。しかも木刀を持って来るだなんて。」
信長は皆に説明する。
今回集まってもらったのは家臣ともども強くするためである。強くなるには史也と宇一丸のやっている修行をしてもらいたいから。
佐久間「大体は分かりましたが、何故木刀なのですか?」
史也「木刀で木を切るんですよ。」
史也の今の修行方法は山道で鬼ごっこすることと、自前の木刀で斧のように振りかざして木を切り取る修行である事を皆に説明した。
信長の兵が事前に切り倒した木を数本持ってきたので史也がお手本を見せることに。
史也「最初はこんな感じにはできませんから自分の弱さを心配しないようにしてくださいね。」
史也はやや大ぶりで木刀を振りかざし1m位の木を軽々一刀両断してみせました。
史也「まずはこのくらいの木を何度振りかざしてもいいので両断してくださいね。」
秀吉「殿…我ら…正直に申しますと、できません。」
信長「やれ!」
若干御館様の覇気の威圧に押されながら渋々家臣たちは木刀を木に叩きつけました。
兵を強くさせる為には歩兵ではなくその上に立つ者から強くなり、それに合わせて兵の強さを上げるといった事をお考えなのだろう。御館様は策士でもあるのか、こんな殿の家臣になれて幸せだ。
この後佐久間一行は昼から夜にかけて最高20cm切ることに成功した。