8,相撲大会
信長「着いたぞ。ここが、尾張国だ。」
村木砦の戦いが終わって5ヶ月と少し経った後の尾張国は兵力を賄うので精一杯だったので、史也の活躍を聞きつけた信長は真っ先にスカウトに行った。
信長「丁度兵が足りなかったからな、大きな戦力が入ったのはデカいぞ。」
佐久間「信長様はこう言っておられるが…お主の強さが嘘であれば直ぐに追い出すからな」
信長「そうだな…史也、我の屋敷に来て強さを見せてくれんか?」
史也「信長様の頼みなら喜んで」
信長と佐久間、史也は信長の屋敷の庭で相撲を取ることになりました。唯と宇一丸と蕾は信長の屋敷内で休憩していた。
信長「我が行司になってやろう。」
佐久間「私佐久間をはじめ…秀吉・恒興殿・信光殿の4人がお前の相手になる!」
秀吉「佐久間殿が何故こんなに怒っておられるのか分からないですなぁ」
信光「他所の者をあまり信用していないのではと推測します。」
この時代の身長は平均150cm諸説あり…だった為史也が190cmの大柄であった為いざ立ち会う者は皆冷や汗をかいていました。
秀吉「今から…この人と…相撲をとるんですよね信長様…」
秀吉は焦っていた。なんせ自身の身長の40cm程高い人間いや、秀吉は熊と出会った時の様な緊張感があった。
信長「とっとと始めろ!我は早くお主らが負けるのが見たいんじゃ」
秀吉・佐久間・恒興「本音言いやがったよ」
3人はそう思った。
史也と秀吉は相撲をとった。秀吉は勢い任せに突っ込んでいったが、1ミリも動かなかった。
秀吉「信長様…これ…意味あるんですか…」
史也は秀吉を持ち上げ、お姫様抱っこで外に出した。
信長「史也の勝ち!次のヤツ前へ。」
佐久間「秀吉のヤツビビりおって、コレだから若者は…」
佐久間は堂々といったが叩き一振りで倒された。
秀吉「佐久間殿は相手にすらなってないじゃないですかw」
秀吉は笑い転げた。
佐久間「秀吉…後で説教な。」
恒興「では、僕が相手いたします。」
史也と恒興の戦いは他の二人とは明らかに違っていた。恒興は史也の力にちょっとずつ押され気味だったがフェイントをかけて股の間から後ろにまわってみせました。
恒興「どう…ですか…史也殿」
恒興が後ろから押すもびくともしなかったたが信長も感心していた。
信長「勝てないと分かっている敵であってもその場で戦略を考える、見事だ恒興よ。」
史也「背の低さを逆手に取られだ挙げ句、後ろまでとられるとは…参った。」
史也は負け認め相撲大会は終了した。信光殿は腰を痛めていたので宇一丸達と遊んであげていた。
信長「良いものが見れた、これなら戦であっても問題ないな。」
この先の信長様の戦は桶狭間の戦い位しか知らないし、今が何年何月なのか分からないこの状況だが、住める場所もできたし武功をあげればその分報酬も貰えるし良いことばかりだな。