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1,最強武将爆誕

 俺の名前は下大迫史也。ごく普通のニートだ。俺は色んなゲームをしてきたが、やっぱり一番はこの戦国無双だ。特に、刀で敵を切る音が気持ちいいし、いるはずのない武将を自分の好きなように武将を作れるこの新武将という機能、マジ神かよ…と思いながら今日過ごしていつものように寝た。


 冷たい…ん?冷たい?ここは…家じゃないのか。目が覚めた俺は、あたりを見る。


史也「田んぼだらけ、俺は家にいたはずだけどいつの間に田舎に行ってたのか?いやこれは、夢だ。戦国無双のしすぎで夢にまで出てきたんだ。」


 俺は夢だと思った。だって、あたりの景色が教科書で見たソレに近いものだ。

 せっかくなので色々と探索する事にした。


史也「地面って結構ゴツゴツしてんだな、それに人を全く見ない。戦の最中なのかな?」


 史也は少し歩いたところに一つの煙を見つける。気になった史也はそこを目的地にして探索していく。


史也「これは、民家だな」


 民家の中から人の声がした…


???「おっとう?おっとうなのか?」


 おっとう?あぁ…お父さんのことか、俺は根っからのゲーム好きだが知識は乏しい。


史也「近くを通った者だ。」 


???「帰ってくれ、今は戦の真っ最中なんだ。今、顔を出したら敵の兵に射殺される。」


史也「俺も家の中に入れてくれないか?何分旅人なものでここには家がないんだ」


 民家の子供は素直に俺を家に入れてくれた。戦国時代の庶民の暮らしを生で見れたのは感激だった。


史也「ねぇ、君はなんて名前なんだい?」


???「おいら?おいらは串鶴夜叉(くしつやしゃ)っていうんだ」


 史也は思った。むっちゃ名前カッケーと。

夜叉って初めての聞いたかも。


史也「串鶴?あれ、俺のパートナーで作った新武将も同じ名前だったような」


史也「夜叉の父さんは今戦なんだよね」


夜叉「そうだ。おっとうはすごいんだ。長い槍で敵をバッタバッタと薙ぎ払い、鬼の形相で相手を怯ませる。無敵の武将だ」


史也「そんな父さんが居るなんて夜叉は幸せもんだな」


 二人が話していたその時…


敵歩兵「オイ、農民共サッサと歩け!」 


夜叉「あれは、敵の兵だ…。おっとうが負けたのか…負けたのか…う、嘘だろ。」


 夜叉は童謡と悲しみが同時にきて、どう表現したらいいのか自分でも分からなくなっていた。


史也「夜叉、ここでじっとしとくんだぞ」


 そう言った史也は敵歩兵に向かって走り出した。そう、コレが夢だからか、現実ではないからと思ってあたかも勇者のような振る舞いで農民の前に立つ。


史也「俺の名は史也、下大迫史也だ。俺はなぁ、お前らのクソみたいな脳みそをしている猿は嫌いなんだよ」


 暴言を放つ史也は、敵歩兵をぶん殴る。

農民は驚愕する。なぜなら、敵歩兵の甲冑を殴りで砕いたからなのだ。続いて他5人の歩兵を殴りと蹴りで沈め倒した。


史也「こんなもんなんだな、ハハ」


 史也は気を抜いていた、敵の刺客がいることに気づかず…火縄銃をまともにくらった。


史也「いて」


 大した傷でもない…それもそのはず。この史也が作った武将は史也が3年以上愛用していた武将なのだから、ステータスは全てMaxになっている。

 弾丸ごときならばかすり傷一つもつかない。火縄兵は怯える。筋骨隆々で、凄まじい巨漢であったことに。後の言い伝えではこう語られている。


 バッタバッタと敵を殴りつけ、その威力は甲冑をも貫く。火縄銃を受けてももろともしない。圧倒的な化け物だと…


夜叉「すっ…すげー。おいらもあんな将になりたいな」





 こうして史也戦国無双は幕を開けたのだった

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