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人生相談系動画配信者  作者: pine
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フキハラの酷さ

親子関係の相談というのは、実は結構ある。

親側から子どものこと、子ども側から親のこと、親・子どもが毒になる存在だと言うものも。歳を取ってからだと介護や相続などの相談もやってくる。

一番初めに構築する人間関係という事もあって、その相談は多岐に渡る。親子でも理解し合えないことがあり、毒となる存在から逃げる難しさがある。

そして中には、自分が毒になる存在であるという事を理解出来ないままここに来る人も、いるのであった。


『女性50代、二人の子どもは成人し巣立って行きました。最近子どもから縁を切ると言われてしまいました。色々理由を言われましたが私には思い当たることがありませんし、もしそんな言動を取っていたとしてもここまで育てた親に対して酷い仕打ちだと思います。どうしてそんな風に扱われるのか理解出来ません。…あぁこの内容だけで分かりますよ。あなたが毒親だったという事が。』


と、カケデラは特に詳しいエピソードや言動を説明されていなくとも、相談者を毒親だと断じた。それに相談者はキレ出し「一体どこが悪い!」とチャットを送ってくる始末である。


『まずあなたは子どもから縁を切られた際、こうされた・言われたと説明されたあれこれをここに出してないじゃないですか。相手の訴えをまともに聞いてなくて覚えてないなら、そも子どもの発言を軽んじる毒親だし、覚えているが出していないなら悪いことをしたと理解出来ている。自分がやらかしたことを出してないという事は、それが外部から毒親だと断じられてしまうような内容であるという事。そんなことをしている時点であなたは毒親である可能性が高い。』


『それに「ここまで育てた親に対して」と言っていますね。これ、毒親のほとんどが言うんですよ。誰がここまで育ててやったと思っているんだって。酷い親ほど使います。親が子どもに見返りを求めてどうするんですか。親の愛は無限ではないが無償なんですよ。見返りは子どもが元気に育って幸せになってくれること。自分へのお金や介護の労働力としての見返りを求めているのなら確実に毒でしょうね。』


『もし違うと言うのなら、あなたが子どもから言われたあれこれをここに書き込んだらどうですか。ジャッジしますよ?私とリスナーさんたちで。』


そこまで言われて相談者は我慢出来なかったのだろう、チャットに長々と子どもに言われたあれこれを書き込んだ。

・母親の機嫌や顔色を窺わないといけなかった

・機嫌が悪いとそも話すら聞いてくれなかった。学校からのお知らせも見てくれない

・親が間違っていたり約束を破ったことを問い詰めると「はいはいお母さんが悪いんですねそうなんですねごめんさいはいこれで良い?」とヒステリックに謝罪をした

・悪いと言う割にはその後何度も同じ間違いや約束破りをした

・自分で自分の機嫌も取れない人の近くに居たくない


『…完全に毒ですね。自分で自分の機嫌すら取れない未熟な人間が、親を名乗るのやめてくれます?子どもに親の機嫌を取らせるなんてやってはいけないことなんですよ。散々自分の不機嫌で周りを振り回して、自分の思う通りに事を運ばせて、楽しかったですか?』


『フキハラで相手を支配して、楽しかったですか。』


基本的に物腰柔らかく、優しく話してくれるカケデラの声色から温かさが一切消えていた。冷たく、軽蔑するような声。

フキハラで散々子供を苦しめてきた親に、優しく接する道理などない。


『極めつけはまともな謝罪一つ出来ないこと。親という立場にいると、まるで子どもの上に立っているように思う方いますけど、間違ってますからね。子どもにしっかりと謝れない人は社会でも謝れません。外面で形だけ謝っていたとしても、内心は全く反省してない。自分が悪いと全く思ってないからこんな行動取れるんですよ。だから同じことを繰り返し、同じ間違いを何度もやらかす。』


『はいはいお母さんが悪いんですね?その通りですよ。あなたが悪い。悪いに決まってます。悪いんですよ、どう見ても。』


まともに出来ていない謝罪の一部分を使われ盛大な反撃をされた相談者。悪いんですね?えぇそうですよ、お前が悪いと。

それに対してまたブチギレていた相談者だが、チャット欄にはどんどんとこの手のフキハラ親の被害に遭った人のコメントが書き込まれていく。


自分で自分の機嫌が取れないからって八つ当たりするな、機嫌次第で褒めたり貶したりするな、あの謝罪の仕方って子どもを完全に舐めてるからやるんだよな、これされたせいで今でも他人の言葉が怖い。


すごい勢いで書き込まれていく被害者のコメントに、相談者はどんどんビビりだした。自分の子どもと同じような思いをしている者たちばかりのコメント。見れば見るほど自分を責めているようで今度は恐怖に駆られていく。

そしてコメントの中にあった物を読み、完全に恐怖の値が天元突破した。


【やられたこと、一生許さない。殺してやりたいほど憎い。】


フキハラでコントロールしようとする親の被害に遭った人のコメントだった。その恨み骨髄のコメントは、自分が子どもより上で絶対的な存在だと思っていた相談者の土台を粉々に打ち砕いた。

育ててくれた親を殺したいなんて言わないで~、みたいな頭お花畑なコメントをするリスナーはこのチャンネルにいない。皆多かれ少なかれ誰かに傷付けられたり苦労してきたのだ。自分はそうでなくとも、周囲にそうやって被害に遭った人もいる。皆、心の痛みをきちんと理解出来るのだ。こいつと違って。


「違う…違う…私は間違ってなんか…」


必死にパソコンに縋りつくも、自分を擁護してくれるコメントは一つたりとも存在しない。

味方がいないことに気付き、自分がしたことが殺したいほど恨まれていることだと知った相談者は逃げ出した。ベッドに滑り込み、布団を頭まで被り、ガタガタと震えることしか出来ない。

もう、相談者は子どもと交流する気すらも起きないだろう。殺されると思いながら会うなんて出来るはずがない。


『…逃げましたね。まあこれだけ恨み節のチャットが多いなら怖くもなるでしょう。まあそもそも、毒親しかり人を平気で傷付ける奴はですね、自分が攻撃されると途端に弱くなる。攻撃性が高い人ほど打たれ弱いんですね。攻撃に種族値も個体値も努力値もぶっぱした結果防御方面は紙です。』


そう、攻撃してくる奴ほど攻撃されることに弱い。きっと相談者の子どもさんたちは平和に日々を過ごせるようになっただろう。散々攻撃し返され、再起不能になるまでボコボコにした奴に動く勇気などないのだから。
































相談者

フキハラタイプの毒親。

散々フキハラをしてきた結果子どもに縁切られ、怒りのままカケデラに相談を送る。

しかし自分が毒親だとバレるわ、煽られた結果出したエピソードもやはり毒だったためカケデラとリスナーから総攻撃を受ける。

攻撃する割には攻撃され返されると全く防御出来ない打たれ弱さなため、殺したいほど憎んでいる人がいることを知って恐怖で配信から逃げる。

多分もう子どもに執着することはない。それが出来るほどの無神経さも何かもが吹っ飛んだので。



カケデラ

人生相談系動画配信者。

自分の機嫌が自分で取れない奴は親になるなとよく思う。それによって被害を被るのは子どもなので。子どもが被害に遭うの地雷です。

相談者を猫被った文面だけで毒親だと看破したが、大体毒親側からの相談はこういうのが多いので実は見慣れている。たまにナチュラルにマジで罪の意識ない奴もいるけど。

俗に言うヒス構文めっちゃ嫌い。マジで追い詰められてヒステリー起こすのでなく、自分勝手にやってるので余計始末に負えない。何がヒス構文だただの被害者面自己中じゃないかと聞くたびに怒り心頭である。

ちなみに毒親系の話になると必ず出てくる「それでも親なんだから~」を言う頭お花畑野郎は言葉でボッコボコにする。そっちも絶対に許さない。

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