第7話
大変長らくお待たせいたしました。
言い訳はしません。
Among Us楽しいですよね。
翌日いつも通りの日常を迎え放課後がやって来た。
授業を終えた僕は架橋部の部室へと向かった。
「失礼します。」
そう一声かけて僕は部室の中へと入った。部室には既に天神先輩が居り、なにやら教科書を広げ勉強をしているようだった。
「おはよう、雫君。ちゃんと部活に来たようだね。」
天神先輩は嬉しそうに笑いながらそう言った。
「ええ、ここらが廃墟になると脅された上に本物の神様と出会って知らん顔するほど僕は無神論に傾倒してませんからね。」
僕は目に見えるものしか信じないが目に見たものさえ疑うことはしないのだ。
「それで今日は何をすればいいんですか?」
「今日は今の所特に無いから自由にしてくれて構わないよ。ゲームでも勉強でもね。でも神様から連絡が来るかもしれないから部室内には居てね。今後もこんな感じになると思うよ。」
そう言って天神先輩はまた勉強を始めた。
僕もこれと言ってやることはないので今日の授業の復讐でもやっていよう。
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そんなこんなしているうちに17時になった時にコンコンッと部室のドアをノックする音が聞こえた。
先輩が「はいはーい」と言いながら部室のドアに向かって行った。
「神様こんにはー」
そう言って天神先輩は神様を椅子に案内した。
「神様こんにちは。」
そう僕も挨拶をした。
「こんにちは、陽葉に雫。今日は架橋部の二人に依頼をしに来たよ。依頼内容は人探し。探してほしいのは近所の小学校に通う児童2人と同じく近所の中学校に通う生徒1人だよ。」
神様は挨拶と同時にそう続けた。
「最近ニュースになっている行方不明事件ですよね。でももう警察が動いてますし僕達が捜した所で犯人、そして行方不明になった子達が見つかるとは思えないのですが…」
「それはこの事件が人の手によって起こされた事件ならね。でも神様が私達に依頼するってことはそうじゃないのだよ。つまりこの事件は人ならざる者、つまり神様の手によって起こされた事件って事なのだよ。」
天神先輩はドヤ顔をしつつそう僕に教えてくれた。
「正解だよ、陽葉。流石架橋部3年目だね。陽葉の言う通りこの事件は神が関与している。それも人に仇なす悪神の類のね。2人には犯人の神を見つけ出し私を案内してほしい。雫は私が自身で探し出せばいいと思うかもしれないがそうもいかないのだよ。私はこの土地の神。安易に動き回る事が出来ないのだよ。」
「委細承知いたしました。架橋部天神陽葉並びに八意雫、『神隠し』事件の解決に務めさせていただきます。」
天神先輩は今までの態度が別人のように真面目な声音、そして態度で神様にそう告げた。