第72セット ここだけの話(前編)
今回から二話は閑話休題ですwww
マジなネタ回です。
合宿二日目が終わったその夜。
大幾と太我も混ざり、ミーティングを終えた後だった。
合宿恒例のアレが来た。
「じゃあミーティングも終わったことだし……今日のテーマは『ここだけの話』!!」
莉子奈が切り出した、トークコーナー(?)
「……それ言うんだったらさ、言い出しっぺの莉子奈はなんかあるんじゃないの?」
瑠李が若干呆れながらも乗っているようだった。
「あー……私はね……まあ、なくはないなあ……」
と言いつつ、こう切り出す。
「キャプテンに選ばれた理由かなー、言えるとしたら。……最初は瑠李がさ、なる予定だったんだけど……瑠李が絶対ヤダって言って先生に直訴までしてさ、私になったんだよ?? 正直さ、頑張ってきたよ? ここまで。けどやっぱ大変だねー。私、そんなしっかりしてるってわけじゃないからさー。一時期瑠李には振り回されたし、麗奈にはクギめっちゃ刺されるしで……」
「え……瑠李さんが当初キャプテンの予定だったんですか!?」
と、この莉子奈のカミングアウトに、芽衣が声を上げた。
「そうそう。でも私がキャプテンとか、どう考えても無理でしょ。紅白戦の時までああだったのにさ。そんな人がチーム纏めるって無理があるんじゃない?」
「あー……確かに。瑠李さん友達多くないですもんね……」
「……ここで言わなくていいでしょ……まあでもそこは春希もいるし、チームメイトもいるから……そういうのには今は困ってないよ。」
「んー……私はぶっちゃけこれくらいかな。じゃ、次、瀬里!」
「私は……どうだろ、あるかなー?? ああ、あるかな。アレ。」
瀬里は思い出したように言う。
「藍のことなんだけどさー、なんて言うの、天然、って言えばいいのかな? この前なんてさ、一緒にご飯行ったんだけど……割り箸あるじゃん? それのさ、太い部分をさ、藍、気づかないで食べ物持って食べるのよ。しかも焼肉屋さんでだよ!? 敢えて言わなかったからさ、アレだけど……藍、いつ気づくのかな、いつ気づくのかな……って思ってたら最後までずーーーーーーっっっっっと太い部分を口に運ぶんだよ!! しかも本人で気づいてないっていうね!? ……とまあ、センター陣でご飯行く時よくあるんだけどさ、藍、ホント面白いの、色んな意味で!!」
「……あれ? そうだっけ、瀬里。」
「藍、ホントにアレ気づいてなかったの!?」
「? アレ、なんか持ってるところ細いなー、って思ってたけど……そうだったっけ?」
ガチ目の天然ぶりを露呈させた藍だが、本人は謎の澄まし顔だった。
と、ここで桃華もこの話に入ってくる。
「あー、藍さん関連なら私もありますよ。藍さんと一緒のソシャゲやってるんですけど……その時に藍さん、ホントいっつもそれやるなって言ってるのに、めちゃくちゃ遠くからスタートするんですよ。で、合流するの遅れるっていう感じですよ?? まあ藍さん、ゲーム上手いから普段そんなことは笑って過ごしてますけど、マジで天然ですよ!? 藍さんは!!」
「……てか、藍、毎回それやるの?」
春希が懐疑的に藍にそのエピソードの件を質問する。
「んー……なんか毎回そうなっちゃうんだよね……」
これを聞き、天才と天然は紙一重なのか……ということを藍に対して全員は思ったのであった。
というわけで瑠李のターンに入った。
「あー……なんだろうなあ……これ、どう思うのかな、っていうのがあって……」
と前置きし、瑠李が話し始める。
「……ナンパに塩対応ってどう思う? みんな。」
「……へ?」
瑠李がナンパについて話すのは少し意外や意外だっただけに、ぽかんとしていた。
「あー……実はさー……遠足行ったじゃん、3年生。」
「そういやあ、行きましたね……」
「服選びにめっちゃ悩んでさ、で、この前さやかに選んでもらった奴で行ったんだけど……ナンパされたんだよ、私。」
「……つまりナンパされて塩対応をしてしまった、ってことですか?」
「そうそう。」
麻衣が状況をしっかりと把握した上でそう聞いた。
瑠李も頷いた。
「でも……瑠李さん、キレイですもんね……いいなあ……私もされてみたいなあ……」
彩花が羨ましげにそう言った。
「いや……顔のことはいいじゃん……」
「まーでも、性格によるんじゃねーんすか? 瑠李姐、硬派な人だし。」
「太我、そういうもん?」
「そうだと思いますよ? 瑠李姐、意外と純真だと思ってますし、男は好きな人としか付き合わないー、ってタイプでしょ絶対。」
「あー……言われてみればそうかも。」
「だから別に関係ねーと思いますよ。ねーちゃんなんて特に声掛けられねえし。」
これに麗奈が反応する。
「……それ、私のことディスってるでしょ、太我。」
「ねーちゃんはあれだろ、学校でも噂なってんだって、何考えてるかわかんねーって。そんな子に男が寄るかっての。」
「気にしてんだけど、それ。」
「気にしてんのかい!! ……まあ、とにかく! 瑠李姐はナンパに付き合わない方がいいと思いますよ、てか瑠李姐がホイホイナンパに付いていってたらイメージ壊れますって!!」
「あー……そっか……確かにイメージは大事かも。」
ということで、続いては春希。
「私はアレだなー……今回の合宿でさ、優佳里と一緒になったからさ、思った以上にビックリしたのがさ、優佳里、スッゴイコミュ障で……近くで話してるのに声聴こえにくくてさ……いや、あのさ、普通にいい子だっていうのは分かるんだけど、なんか……もっと仲良くなりたいなって。」
春希は両校のエースという間柄として仲良くなりたいようだったし、色々吸収したいようであった。
ただ優佳里本人は秋山がそう評するくらいのコミュ障なので、明るく社交的な春希とはなかなか話せないようであったので……春希も距離感が掴めないでいたのだった。
これに芽衣が手を挙げる。
「あー……優佳里さん、確かにそういうところあるんで……」
「芽衣、知ってるの? 優佳里のこと。」
「知ってるも何も……中学の時の先輩ですもん……」
「へー……そうなんだー……芽衣、優佳里のことでなんかアドバイスある?」
「なんて言うんだろ……優佳里さん、中学の時、一回も試合出てなくて……」
「え……? マジで? 干されてたの!?」
「そうですねー……ホント、中学の時から上手い人だったんですけど、なんで出れないんだろうってずっと思ってて……でも今の優佳里さんにそれイジるのは絶対しないでくださいよ!? あの人、ガラスのハートなんで!! だからまあ……なんて言うんでしょうか、優しい人だし、ちゃんと耳傾けたらどんどんテンポ乗る人なんで……というか私、ラ◯ン教えますから、それで色々聞いたらよくないですか!?」
「いやー……うん、ありがとう芽衣。後で頼むね、それ。」
なんとか優佳里との会話の解決方法が見つかったことで、この話は終了するのであった。
この後も色々ぶっちゃけトークは続いていくのだが、一年生8人のぶっちゃけトークが最も盛り上がったので、後編では其方を収録することにしよう。
次回も同じ感じで進みますが、ここで麗奈のU15後の話を書きます。
お楽しみに。




