表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/94

第71セット あの苦さは味わいたくない

いやー、色々忙しくて2週間ぶりくらいの投稿になりますけど、感覚を忘れないように頑張っていこうと思いますww

今回は僕が合宿をやってて一番地獄だったやつをやりますw

あと、神奈川No. 1のセッターも登場させます。

 前日のトレーニングが終了したところで、午後の部に入った。


そのやる種目は、というと。


半分が壁倒立、その他は永遠に縄跳び二重跳び……というものだった。


これを1()()()耐久する。


聞いてるだけなら倒立の方が楽そうなのではあるが……なにしろ1分間だ。


物理的に頭に血圧が一気に溜まるので、一気に疲労感が押し寄せる。


しかもこれを10セットもやるので、心肺機能だけでなく、下半身にも疲労が来る。


あまり手を使えない麗奈はラッキーもいいところである。


昨日よりは慣れたのか、小田原南のメンバーもなんとかはこなしてはいけるのだが、川崎立花のメンバーには遠く及ばないのであった。





 トレーニング後、ここでレベルアップを図りたい人物が一名。


さやかだった。


麗奈の口利きもあったのだが、川崎立花の正セッターに御教授願えるとのことだったので、夏岡と秋山の許可を得てマンツーマンで特訓するとのことだった。


「……君が……岡倉さやか? 話は麗奈から聞いてるよ。私で良かったら特訓させたげる。」


「お願いします!」


彼女の名は「卜部宇月(うらべうづき)」。


麗奈の2個上の代の橋誉中のセッターで、麗奈クラスのトスの正確性を誇る、正真正銘、神奈川No. 1のセッターだ。


「まー……そうだね。話を聞く限りだと……碧南の時のあのシャットが……どうしても気になってるんだね?」


「そー……ですね……今の私がやれる完璧なクイックだったので……それを決め切れなかったのが悔しくって……」


「なーるほどね、そういうことか……それだったら簡単だよ。選択肢は2つ。……さやか、君が……()()()()()()()()()()のクイックを覚えるか……今のまま、()()()()()()()()()()()()()()()のクイックで捩じ伏せるか。その2択。」


「違う……種類?」


「麗奈から送ってもらった動画……見させてもらったけどね? はっきり言うと()()()()()()()()()()()()()。……確かに高さだけだったら日本でも、さやかは随一だ。けれどクイックは速ければ速いほど効力が増す。タイミングさえかち合えば、()()()()()()シャットされちゃうものなんだよ。」


「うぅ……」


と言って、宇月はスマホを取り出して、送られた動画を再生する。


「これを比較して貰えば分かるんだけど……藍の場合はしゃがみ込まないで最小限のパワーだけで跳んでいる。これでスピードを生み出せているんだ。……だけどさやかの場合は違う。自分の身体能力を活かそうとしすぎて助走の入りの段階で()()()()()()()()()んだ。……これでは跳ぶタイミングもバレるし、コースも読まれやすい。麗奈のトス力でそれをカバー出来ているだけにすぎないんだ。」


「なるほど……」


さやかも頷きながら動画を観ていた。


「麗奈から聞くとさ、昨日砂浜ダッシュ、めちゃくちゃやったんだってね?」


「……ハイ……」


「何が課題か……それは『一瞬の瞬発力』を身体に覚え込ませるためだ。一瞬で入ることが……成長のカギ。まあすぐには出来ないよ。やっていくうちに段々と分かるようになる。今のさやかに大事なのは反復だね。君はまだ……経験が浅すぎる。」


さやかは真摯に受け止めて、頷いた。


「……分かってるんです、経験が浅いというのは……なにしろまだ始めたばかりだし……でも……ベスト4まで行って……最後止められて負けた時思ったんです。もう、あの苦い想いはしたくないって。先輩たちを春高に連れて行きたいって!!」


さやかの熱い想いを宇月は受け取り、ボールを渡す。


「オーケイ……じゃ、私でデモンストレーションだね。麗奈ももうそろそろで戦列には戻ってくるだろうから……とりあえずやってみようか。」


「お願いします!!」


そうして宇月のトスを、さやかがテンポの早いクイックで打ち込んでいく。


1時間後、特訓が終わる頃にはさやかはこれまでの疲れもあったのか、フラフラの状態になったのであった。

次回は閑話休題の回。

テーマはぶっちゃけトーク。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ