第48セット 破壊者・神谷詩穂
この回は詩穂が火を噴きます。
碧南のエースなんで、ヤベー奴に書ければいいかなと思います。
久しぶりの投稿になったのも、数字が伸びすぎて逆に書くタイミングを見失ったためですwww
登場人物紹介は、井口姉妹の妹の方、由希です。
井口由希 大和碧南高校女子バレー部2年 小田原明流中出身 セッター バレー歴は幼稚園年長から 右利き 172センチ 58キロ 3サイズB85W56H86 好きな食べ物 コーヒーゼリー 趣味 アニメ鑑賞
井口姉妹の妹の方。
姉とは違い、華奢な体格をしている。
非力な方で、パワーがあるわけではないが、その分駆け引きの上手さや技術に長ける。
人見知りで友人が多い方ではないが、麗奈とは普通に仲が良い。
麗奈の師匠的存在で、麗奈は今でも目標にしているほど。
柔らかいトスと鋭いトスの使い分けで、相手を翻弄するスタイル。
ほぼ互角の展開で春希のジャンプサーブが放たれた。
ボールは詩穂の方に飛び、詩穂を詰まらせる。
由希が挙げた先は、姉の夏帆へのライトの二段トス。
ストレートに軽く、しかし鋭く打ち抜かれ、莉子奈のブロックに当たった。
桃華がオーバーで処理し、麗奈に繋げる。
麗奈が選択したのは藍へのAクイック。
これを茜里が触る。
藍がリバウンドを自ら処理し、再びAクイックに入る。
麗奈はもう一度Aクイックを挙げる。
今度は佳奈に触られた。
リバウンドで桃華が処理する。
麗奈は一つ息を吐き、ブロックのポジションを確認する。
やはり韋蕪樹にブロックが若干寄っている。
これを見落とす麗奈ではない。
あとは莉子奈を信じるだけ。
韋蕪樹に挙げる素振りを一度見せ、レフトのファーストテンポを弾き出すように挙げた。
ブロックは夏帆の一枚だけ。
しかも遅れた分、若干クロス寄りになっている。
莉子奈は素直にクロスを放つほど頭は悪くはない。
セオリー通り、ストレートに打ち抜く。
しかし、由希がフライングレシーブでこれを拾った。
夏帆がすかさずトスアップに入った。
選択したのは詩穂のバックアタック。
ガッチリとした体格から強烈なスパイクが放たれる。
韋蕪樹のブロックを弾き飛ばし、ボールは遥か後方へ飛び、桃華も麗奈も、追いつくことが出来なかった。
これで再び4-4の同点。
一進一退という展開のまま、エースの詩穂が前衛へ上がってきた。
かなり高いローテーションとなっている。
佳奈がサーブに下がり、ジャンプフローターサーブを放った。
スピードのあるサーブ。
春希が横手になりながらカットし、麗奈に繋げた。
麗奈は迷うことなく韋蕪樹へ挙げた。
韋蕪樹も迷わずにインナークロスへ打ち抜く。
2枚ブロックなら構うことなく難なく抜けるのが韋蕪樹の武器だ。
が、大和碧南のレシーブ力も高い。
インナーに構えていた夏帆がディグを挙げる。
正確に上がったとはいえ、夏帆を使うには時間が足りない。
何せ滑りながらあげたのだから。
由希は迷うことなくレフトの詩穂へ挙げた。
トスが若干短くなったが、詩穂のスパイク力はそれはもう、お構いなしだった。
クロス寄りに跳んでいたブロックの、更にクロスを打つ。
莉子奈も無論、そこに構えていたが、角度の高さと弾速があまりにも速い。
フライングレシーブをしようとするも、レシーブ力の高い莉子奈でも触りきれなかった。
これで4-5と、逆転された。
「クッソ……」
莉子奈は悔しがっていた。
もう数秒、反応が早ければ取れていたはずなのに、という悔しさを滲ませていた。
「だとしても堅いですよ、向こうのレシーブも……あのインナー、普通に拾われるなんて思いませんでしたし……」
韋蕪樹もレシーブで流れを取られてしまっていることに危機感を覚えていた。
完全に試合を支配されてしまっている。
そのことが後に響いてくる。
その後も麗奈は冷静になってトス回しをしていくが、レシーブの堅さになかなか点が取れない。
決めきれていないのだ。
大和碧南は対照的にクイックを決めたり、詩穂の豪打が炸裂したりと、圧倒していったのだった。
気づけば中盤の段階で12-17となっている。
大和碧南5点リードの展開。
夏岡は悩み抜き、決断を下した。
現在のローテーションは、前衛に春希、瀬里、麗奈の状況。
となれば、やるべきことは一つ。
彩花をここで投入する策を取る。
それも韋蕪樹のポジションに、だ。
ワンポイントレシーバーで流れを変えようとしたのだ。
レシーブ力で対抗しようという作戦に出たのだった。
普段はライトのポジションをあまりやらない彩花ではあるのだが、こういう時のために練習もしてきている。
彩花は集中力を高めている。
さあ、来いと。
詩穂のジャンプサーブが来る。
案の定、変わったばかりの彩花に来た。
正面でカットするが、あまりの威力に彩花の腕が痺れる。
麗奈はこれを冷静に繋げる。
瀬里をAクイックに跳ばせてからのライトセミ時間差。
ブロックが間に空いたところに打ち抜く。
咲良が正面滑り込みで上げるが、ネットを越えようかというところだった。
麗奈が見逃すはずがない。
渾身の跳躍からダイレクトアタックを捻じ込んだ。
小柄ながらもバネのある麗奈のダイレクトは強烈だ。
佳奈の右横を通り抜け、コートに落ちた。
作戦が上手くはまり、詩穂のサーブを一本で切ることに成功し、13-17。
そしてローテーションしたタイミングで韋蕪樹もコートへ戻る。
ここから麗奈のサーブが効果的に決まり、そして調子を取り戻した春希が決めていく。
気づけば麗奈のサーブのローテーションで15-17と、一気に追い縋っていたのだった。
だが、大和碧南も負けていない。
咲良がカットしたボールを由希が繋ぎ、佳奈へと挙げる。
韋蕪樹のブロックの上から手に当ててワンタッチを取る。
結果ブロックアウトとなって、突き放したのだった。
15-18。
由希がサーブに下がり、夏帆が前衛へと上がる。
ここから小田原南VS大和碧南の第1セットは佳境を迎えることとなるのだった。
尺が足りないんで、中盤を割愛させていただきましたこと、ご了承願います。
次回は終盤です。
激闘となりますので、僕も必死こいて書きたいと思います。
次回の登場人物紹介は詩穂です。
お楽しみくださいませ。




