第45セット ベスト4前哨戦
頼朝高校は……まあ、そんな見どころないんで殆どカットしますwwww
何せベンチメンバーしか出ないからねw
今回のトピックスは小田原南女子バレー部の食事量ランキングです。
今後やる合宿編でそのネタを扱う予定なんで、参考程度にお願いしますwww
1位 韋蕪樹(カレー5杯は余裕。調子のいい時は最大で17杯、行ったことがある。)
2位 真理子(大食いコーナーのある店を通算5軒踏破)
3位 藍(兄譲りの食欲。多分、おっぱいに栄養いっちゃってる奴)
4位 桃華(ご飯5杯が最高記録)
5位 春希(普段家で下のきょうだい達に食べさせている分、それ以外はアホみたいに食べる)
6位 麗奈(太我の作った奴なら幾らでも食べられると豪語)
7位 さやか(モデルを辞めてから食べるようになった。ちなみに岡倉家は、家族全員大食漢なので食費が高いw)
8位 恵那(まあ、普通に食べる)
9位 莉子奈(一人っ子なのでそれなりに食べる)
10位 大幾(食べるには食べるけど、お腹を壊しやすい体質)
11位 瀬里(朝はパン派。あまり食べないタイプ)
12位 蓮(茶碗一杯半が限界値)
13位 瑠李(そもそも食事を摂るという習慣が家であまりなかった。。)
14位 彩花(少食。)
15位 芽衣(マジで食わない&胃腸ゲロ弱wwwww)
麗奈に終始振り回された哀羅は気疲れしたのか、ため息を吐いた。
そして、こんなことを麗奈に話す。
「……まあ、いっか。……あの11番……岡倉さやか、だったっけ?」
「うん。」
「あの子に伝えといて。……アンタは絶対伸びるって。」
「わかった。」
「じゃ、そういうことだから。……禊応に勝っておいて次負けたらタダじゃ置かないから。」
「だね。」
「頑張んなさいよ、麗奈……。私は……もっと強くなって戻ってくるから。」
そういって、哀羅は麗奈の元を去っていった。
その背中は敗者の背中ではなく、強くなるオーラを漂わせていたのだった。
それを見た麗奈は、スポーツドリンクを飲み干し、キチンとキャップとボトルの部分を分けてゴミ箱に捨てた。
「私も戻るかー……次もあるしな……」
と、一言呟いて戻っていった。
次の試合は頼朝高校。
ここもベスト8常連の高校なのだが、合宿でも十分戦えており、戦力的には小田原南の方が上だ。
夏岡は主力メンバーを温存し、ゲームキャプテンは瑠李が務めることになった。
と、いうことで、スタメンはこちらだ。
FL 芽衣 アウトサイドヒッター 【14】168センチ
FC さやか ミドルブロッカー 【11】189センチ
FR 瑠李 セッター 【3】(ゲームキャプテン) 163センチ
BR 彩花 アウトサイドヒッター 【9】161センチ
BC 恵那 ミドルブロッカー 【8】165センチ
BL 真理子 オポジット 【13】164センチ
リベロ 蓮 【12】152センチ
このようになっており、さやかが群を抜いて長身ということ以外に特筆すべき点は無さそうではあるが、両レフトのレシーブが安定しているので守備力は高い。
更には真理子も女子ではかなり跳べる方なので、攻撃力だけで言ったらレギュラー陣とも大差はない。
ただ、さやか以外にはパワー不足が懸念されているので、そこが吉と出るかどうか、と言った感じだった。
彩花もメンタル的には合宿を経て成長しているため、多少心配ではあるものの、ある程度は計算ができている。
一方の頼朝高校のスタメンはこちらだ。
FL 間宮秋奈 アウトサイドヒッター 【2】174センチ
FC 久我沙希菜 ミドルブロッカー 【1】(キャプテン) 175センチ
FR 森末澪 セッター 【7】166センチ
BR 青田真宙 アウトサイドヒッター 【6】171センチ
BC 小深田怜美 ミドルブロッカー 【3】177センチ
BL 乙坂舞緒 オポジット 【8】169センチ
リベロ 伊藤亜矢 【4】157センチ
このようにそれなりに高い選手が揃っているのだが、小田原南に比べればレシーブは安定はしていない。
それだけに付け入る隙はあった。
そして笛が鳴り、試合が始まった。
サーブは頼朝からだ。
サーバーは青田。
笛が鳴り、ジャンプフローターサーブを青田は放つ。
彩花がいい位置でカットし、瑠李にAパスで繋げる。
瑠李が最初に選択したのは、さやかへのBクイックへのトスだった。
ブロックに跳んだ森末の上からボールをさやかは叩き込み、小田原南が先制した。
チームは盛り上がりを見せる。
瑠李もさやかとコミュニケーションを取り、トスの高さの具合を確認している。
どうやら合っているようだった。
そして瑠李がサーブに下がった。
真理子が前衛に上がってくる。
瑠李はジャンプフローターサーブを放った。
乙坂の方にボールがいき、少しズレたサーブカットとなった。
森末は間宮に挙げる。
チームのエースである間宮は二段トスを打つ。
しかし、真理子とさやかという、跳べて、且つ高い2人がいるので、いくらチームのエースとはいえど、ここをぶち抜くのは容易ではない。
さやかがシャットアウトし、2連続得点で小田原南が突き放す。
次のターン、間宮が乱れたトスをソフトスパイクでコートに返す。
蓮がチャンスボールを処理し、瑠李に繋げた。
瑠李は真理子へトスを挙げた。
ライトセミのトスを。
下半身のバネが強い真理子の跳躍力は、並の選手であれば簡単に最高到達点は越せる。
その高さ3メートル。
まるで猫のような身軽さと跳躍力だ。
高い対空時間を活かしてターンに打ち抜き、3連続得点。
真理子は小さくガッツポーズを取る。
頼朝を萎縮させるには十分な攻めだった。
更に次の瑠李のサーブのターンで、芽衣が森末の右手にボールを当て、ブロックアウトを奪った。
そして瑠李のサービスエースが決まり、頼朝高校を圧倒していったのだった。
タイムアウト後も勢いに乗った小田原南のリザーブメンバーは止まらなかった。
1セット目はあの後に彩花のレフトマイナステンポ、恵那がAクイックや、ライトへのセミスパイクで敵ブロックを撹乱したことで、いい味を出した。
結果的に25-11。
さやかがブロックポイント含む、10得点を決める大活躍。
負けじと芽衣や真理子もそれぞれ5得点ずつ稼いだ。
その他で瑠李が1得点、彩花で2得点、恵那で2得点という結果だった。
2セット目もメンバーは変わらず。
しかし、頼朝も負けてはいなかった。
間宮や久我がブロックに対応し出して得点を決めていく。
だが、小田原南は芽衣を中心に攻撃を展開、さやかの存在感が強く影響していたのか、芽衣や真理子へのブロックが散漫になっているところを見抜いていた瑠李の作戦だった。
気がつけば中盤、16-10。
ここでさやかが上がって、恵那がサーブに下がる。
恵那のサーブが大爆発し、ここから3連続でサービスエースを奪った。
大きく突き放したが、そのあとは思うように点が取れなかった。
終盤、22-14。
恵那が上がり、さやかがサーブに下がったタイミングで夏岡が2枚替えを決行した。
恵那に代わって藍をここで投入し、さやかのピンチサーバーに麗奈を使うことにした。
麗奈をレシーブに専念させる、というので、麗奈もセッターをやらなくて済むな、と気楽に考えていた。
笛が鳴り、麗奈がサーブを放った。
大きく不規則に揺れるサーブが頼朝に襲いかかる。
青田の手元で落ち、彼女が触ったボールはネットを超える。
彩花がチャンスボールを処理し、瑠李に繋げる。
瑠李は芽衣へ速いトスを選択した。
鋭いトスを挙げられた芽衣にとってはサービス問題のようなものだった。
遅れた2枚ブロックの間を綺麗に打ち抜いて23点目を稼いだ。
再び麗奈のサーブ。
リベロの伊藤を崩し、トスは間宮に挙がる。
藍のターン側に打ち抜かれた。
麗奈はそのポジションにおり、スパイクをレシーブし、難なくAパスで挙げた。
瑠李が挙げたのは、藍へのAクイックだった。
小深田のクロス方向へボールを打ち抜いて、正確なコントロールでマッチポイントを奪う。
あとはどうやって料理するかだった。
青田へと放たれた麗奈のサーブをギリギリのところでカットした。
森末は流れを変えたいがために小深田へクイックを挙げる。
だが、これを藍が読んでいて、シャットアウトした。
それもドンピシャで。
これで試合終了、2セット目25-14、セットカウント2-0。
攻撃の形とサーブの形が上手くはまり、結果的にほぼベンチメンバーだけで圧倒してしまったのだった。
両校整列し、握手、応援に来た保護者に向けて挨拶した後、体育館を後にした。
明日の「大和碧南」戦に向けて準備する一行。
と、芽衣が麗奈に声を掛けた。
「麗奈、そういやあさ、明日の碧南戦なんだけど……誰か橋誉のメンバーっている?」
そう聞かれた麗奈は、すぐさま選手名鑑を取り出して、そこの欄を調べ始めた。
「……12番の『近元咲良』。……橋誉の守護神だった奴でさ、同学年で一番話したのが咲良だったかな……。とはいえアイツも上手いよ。……桃華さんより全然上手い。」
「マジか……咲良も上手いよね。私のスパイク、中学ん時殆ど拾われたし、アイツに。」
芽衣も要警戒だったようで、苦い顔になる。
「……まあ、上手いってよりかは速いね、咲良に関しては。レシーブだけだったら透子さんの方が上手いから。」
「……桃華さんをサラッとディスってるよね、それ……」
「まあ、私の主観的な評価だけどね。感覚的に、って意味だから別にディスってはないよ。」
「うーん……でも碧南もいい選手いるよね……特に神谷さんとか……」
「まあね。火力はウチより上だから、いかにどうやって崩すか、かな。……あと……有名でしょ? 『井口姉妹』。」
「あー、確かに。上手いよね、2人とも。」
「……実は少年団の時の先輩でさ、私にバレーのイロハを教えてくれたのもあの2人。……だからこそ負けたくないって余計思うね、全国掛かった試合だから。」
「麗奈の師匠、か……なら尚更だね、負けたくないって思うのは。」
「……そうだね。じゃ、行こうか、芽衣。」
そういって、2人はバスへ乗り込んでいった。
一方、大和碧南サイドでは。
「麗奈がいるところ、か……ヘヘ、楽しみだね。」
選手名鑑で小田原南の情報を確認していた咲良がそう呟いて、買った飴を一齧りしたのだった。
大和碧南戦、インターハイ予選編最大の激闘になりますので、僕も頑張って書きたいと思います。
ここで次回の登場人紹介の予告を。
紹介するのは咲良です。
次回もお楽しみください。




